時雨の紅
南瀬川の畔
よぎる水面と青薄
光線と波が響き
星より降りた一滴が
群遊と出会う
ただ空は白く暗くうねるのみ
目覚めの蒼々
高架下に通す呼気
大気の疲れを地に落とし
二羽の雀も空泳ぐ
一尾の目高も川泳ぐ
薄雲の東へ流る
日を写して、紅き舟
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