第15話 過虐①

中学校の頃、私、雲水 星雨はいじめられていた。

普通に学校生活を送り普通に友達もいた。顔は良かったので割ともてた。中学の頃は勉強やスポーツは出来たわけじゃないけど、目立つくらい出来ないわけじゃない。そんな私が、気付けば「あいつ最近うざくね?」と、同じグループの女子たちから悪口を言われるようになった。そして、気にしないフリをしているうちにいじめが始まった。


最初はまだよかった。同じグループの女子に話しかけても無視されるとか、そんな事だった。友達は人並みにいたので無視されるだけならあまり気にはしなかった。

けど、嫌がらせはそれだけに留まるはずもなくだんだんとほかのクラスメートからも無視されるようになった。多分私がいたグループの女子の誰かがそう仕向けたんだろう。


でも、そんな中私に話しかけに来てくれるクラスメートの男の子がいた。三島みしま けい。それが彼の名前だ。

焦げ茶色の髪にくりっとした瞳。すごく童顔で親しみやすく、男女共に人気があり、誰からも好かれていた。


だから、三島だけが私に話しかけても誰も何も言わないんだなぁと思っていた。


けど、あまり関わりもなかった三島がみんなが私を無視している中わざわざ話しかけてくれる意味がわからなかった。


ある日、三島と二人で帰る場面があった。その時に、たまらず聞いた。


「どうして私と話してくれるの?」

そうすると三島は困った顔をして言った。

「一人でいたら寂しいでしょ?それにほら、僕こんな性格だからあんまり人に嫌われないんだよね。」

天然っぽい三島が自分が人に嫌われないタイプだと自己申告している姿が意外だった。けど、悪い気はしなかった。

「ふふ、私と話したらほかの人は嫌われちゃうんだねー。ひどーい」

「あ、ごめんね、そういうわけで言ったわけじゃないんだけど....でもとにかく誰が無視しようと、僕は絶対そんな事しないから安心して?」

夕焼けに照らされて手を差し出す三島はとても輝いて見えた。


そして、その時私は三島に恋をした。


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リアルの方が忙しいため、しばらく短めになるかもしれません。許してちょ



こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

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毎日投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。

これからも『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。

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