僕と心霊写真と

 怖い話をしようと思います。これは僕の実体験です。


 ある日、仲間内で集合写真を撮ろうと言う話になりました。みんな大学の気の合う仲間たちです。卒業も近くなっており、リーダー格のAさんが言い出したことです。場所は学び舎である研究棟の前。それはとても大きな建物で僕たちの研究室もなかなか大きな部類に入ると思います。日時は、卒業研究の発表が終わってからとなりました。僕は少しだけ寂しい思いを抱えながらもその集合写真に写りました。


 そしてそれから幾ばくか経ち、その写真が僕の手元に回ってきました。驚くことに僕が映っていなかったのです。いわゆる心霊写真というものでしょうか。僕の立っていた空間がぽっかりと空いているのです。僕はAさんに連絡を取ってみることにしました。電話を掛けるとその電話は使われていませんでした。嫌われたのかと思った僕は他に仲間に掛けてみることにしたのです。数の多さと、この電話は現在使われておりませんと無機質なアナウンスが流れるたびに僕の気は滅入っていきます。そして最後の一人になりました。震える手と悲しいような怒りのような入り混じったような気持ちを抑えながら僕は電話を掛けます。幸運にも呼出音が僕の耳に届きました。最後の一人には電話が繋ったということです。それと同時にもう片方の耳にはどこからか聞き覚えのある音が聞こえてきました。

 

 以上が僕の怖い話になります。ご清聴ありがとうございました。

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怪奇! 恐怖実体験! 悠希希 @yukis777

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