閑話 一方その頃、第666魔界にて2


 コンコン

「入れ」


「はっ!失礼します!!」


「何の用だ?」


「はっ!第7魔界の件なのですが………カグツチ様は敗北、その後、偵察を行っていた30名の兵士達からの連絡が途絶えました。」


「ほう、カグツチが負けたか。新しい情報は何か手に入ったのか?」


「はっ!申し訳ありません。カグツチ様との戦闘中に敵の魔力値が測定不能になったという事しか。」


「そうか、分かった。……第7魔界にはもう偵察兵は送らなくていいぞ。」


「はっ!承知しました。」


「うむ、お前も仕事に戻れ。」


「はっ!失礼します!」




「魔力測定不能の人間か……。中々楽しめそうだな。クックック、おいサラーキア。」


「はっ!」


「次はお前を行かせようと思っていたがどうする?」


「ご心配には及びません。このサラーキアが必ずや敵を殺して見せましょう。」


「クックックそうか、悔いの無いようにな。水の四天王、千水のサラーキアよ。」


「はっ!失礼します!」


 バタンッ



「よろしいのですか?」


「何がだ?」


「サラーキアの事です。彼女の魔力は非常に貴重。殺されるだけならまだしも敵に寝返りでもされれば」


「クックック良い。所詮は遊び、ゲームだ。仮に我が軍が全員敵側についたとしても、我を倒す事は出来ない。」


「それは……確かにそうかもしれませんが……。」


「フッ、仮の話だ。他はともかくお前に裏切られる訳にはいかんからな。」


「いえ、私の力など」


「クックック謙遜するな、お前がいなければここまで順調に進んではいないだろうからな。後半分、後半分でようやく………クックックハーーハッハッハッハッハ!!!!!!」


「…………はぁ。」

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