ありがとうございます。«桜田千春»

ふぉぉぉぉぉ、え。なになに。何が起きてるの?

そんな、物語みたいなことある?あ、これ物語だわ。


「ごめんなさい!これは痴漢とかじゃないんで!」


 彼はそう言って手を離した。


「え?あ!いえいえ、助けて頂きありがとうございます。」


「もっとはやく助けれたら良かったけど。怖い思いさせてごめんね。」


 彼はこちらを心配そうに見つめてくる。


 なんだコイツ。イケメンか? あ、顔かわいい…。

 私は突然の出来事で未だに頭がパニックです。

 免疫力ない女子をいじめないで欲しい。


「(色々と)びっくりしましたけど、大丈夫です!」


明るく返事をすると彼は安心したのか良かったと呟き笑顔になった。

ンキュ、これはやばい。なにこの生き物。静まれ私。


 後からやってきたバンダナ男は何があったんだという顔している。


「おい、ソラ!いきなり飛び出していってびっくりしたじゃねえか。どうしたんだよ!?

ってあれ?そちらの嬢ちゃんは秋穂あきほのツレじゃねえか。」


「アキちゃんのこと知ってるんです?」


「…まぁ、幼馴染みたいなもんだ笑、とりあえず秋穂呼ぶか!」


バンダナ男はそう言って携帯を構え私と共に撮った写真をどこかに送った。

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