ナンパ«桜田千春»

 なんでこんなことに…


 私は今ナンパというものを受けている。

 ただ、定期券を落としたのに気付いて取りに戻ってから

 合流しようとアキ達の待つお店を探していただけなのに!

 しかも結局定期券は見つからなかったし!!!


 ナンパしてくる男達は3人でチャラそうな感じで

 話しかけてきたと思ったら囲むように立たれていた。


「道に迷ってるの?俺らが教えてやるからさちょっとお茶しよ?」

「へー!友達探してんのか。俺らも探すし一緒に遊び行こうぜ?」

「てか、君かわうぃーね!RUIN交換しよ?」


 こいつらは頭の中でゾウリムシでも飼育してんのか?私はお腹がすいてるんだよ!!!


 そんなことを思ったりしたが大の男3人に囲まれていて正直かなり怖い。どうしたらいいんだろう。私は

 愛想笑いを保つのに必死だった。


「ま、ここで立ち話もなんだしー?ゆっくり出来るところいこ?」


 男の1人が私の肩に手を回してきて連れ出そうとする。


「あっ…ちょっ…イヤっ!!」


 そう言って手を振りほどこうとした時だった。


「なにやってんの?」










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