俺様のラーメン理論«夏樹多 海里»

「おまたせっ。」


そう言って講義室から出てきたソラは

いつも通り今日もにこやかな笑顔で出てきた。

この笑顔、まさに爽やかイケメンと呼べるだろう。

女子人気も高い。

まあ、俺に次ぐイケメンだし当たり前だが…。


「おーし、そんじゃいくかー!なにやらチャーシューが絶品だとよ?なんでも、自家製蜂蜜に…」


「へー。チャーシュー。楽しみだね。」

「おうよ!俺は2杯は食べるぜ!」

「僕は1杯で足りるかな笑」

「男ならもっと食えよ!相変わらず細い身体してんだから」


そんな他愛もない会話をしながら俺らは話題のお店へ向かう。


- - - - - - - - - - - - - - - - -

「さすが人気店だな!結構人並んでんな~」


人の列でお店が見えないほど並んでいるが

何故こんなにも並んでるかって?

そりゃお前、最近クチコミやSNS等で話題になってる店でよ、女性の客も多くいるもんだぜ。

やっぱり人は旨いものに並んじまうんだな~。


とりあえず俺らも列に入ることにした。


「よーしソラ。俺がラーメンの極意なるものを教えてやる。」

「いいか、まずはな。麺よりも…」


待ち時間を利用して俺様が熱くラーメン道に語っていると、ソラは急に列を飛び出し走り出した。


「あ、おい!ソラ!!どこ行くんだよ!」

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