02.明日夢【一日目 八時四十六分】


 ゲームの一番初めに《優等生》が弾け飛ばされた時の音が、いつまでも僕の頭から離れない。


 パンッと風船が割れるように、人間という存在が入った体が弾け飛んだ。風船は欠片を集めたら、ひょっとしたら継ぎ接ぎではあれ元に戻せるかもしれない。


 だが人間は無理だ。魂という空気が一度抜けてしまったら、もう二度と元には戻らない。そもそも欠片もない。


 ゲームマスターはその事象を「消す」と言っていた。


 嫌な言葉だ。モザイクしている。中にあるグロテスクなものを直視するのを避けるような、曖昧で、使いやすく、そして――僕たちの思考を停止させる言葉だ。


 日常的に使う「消えろ」という言葉が、ここ程に本当の意味で使われる場所もないだろう。


 異様な状況に巻き込まれたクラスメイト達は、一時騒然となっていた。ゲームマスターが着席するよう促して混乱を収めたが、教室には猜疑と不安と恐怖が渦を巻いている。


「それでは、基本的なルールの確認です」


 スピーカーが震え、ゲームマスターが仕切り直すようにそんなことを言う。カリカリと、教室前方の黒板から音がした。


 僕は窓際の最後尾にいたが、その異質さははっきりと分かった。目に見えないチョークがあるかのように、白い文字が板書されていく。


 不気味な光景を前に、誰もが息を呑んでいた。

 気付くと三つのルールと、四つの補足事項が記されていた。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ルール一:《クラスメイト》は配役に沿った行動を取る義務がある。

 ルール二:《殺人者》は一日に一人、生徒を消さなくてはならない。

 ルール三:《殺人者》ではない配役の生徒にもそれぞれ《消すことが出来る配役》が存在する。


 補足事項一:ルール一に背いた場合、その者は罰を受ける。

 補足事項二:ルール二に背いた場合、《殺人者》は消える。

 補足事項三:ルール三に則って生徒を消した場合、その生徒は《殺人者》からは消されなくなる。

 補足事項四:ルール三の指名を間違えた場合、自分が消える。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 一日一人を消すことが課された《殺人者》。

 特定の配役を《消すことが出来る配役》。


 その二人が、この教室内に居る。《殺人者》は誰かを消さなければ生き残れない。その《殺人者》から消されないためには、誰かを消さなくてはならない。


 クラスメイトは、その事実関係とどう向き合うかを迫られている。


 《殺人者》を見つけ出すために全員動かずに、《殺人者》の自滅を誘うか。《殺人者》の良心に訴えて、一人だけ消えてくれと頼むことも一つの方策だろう。


 ただ、《殺人者》も人間だ。僕らと同じ高校生だ。そう言われて誰が素直に納得するだろう。そんなことを《殺人者》に訴えれば、自分が消されるかもしれない。


 何もしない竦み合いの状態でも、痺れを切らした《殺人者》が強行に及ぶ可能性もある。誰でも消せる《殺人者》は、生徒から消されることはないのだ。やろうと思えば十人二十人と、クラスメイトを次々に消し去ることが出来る筈だ。


 しかし、そうしてしまうと《殺人者》には別の問題が生まれる。


 一日一人を消さなければならないというルールに縛られて、自らの生存も危うくなる。消せる生徒がいなくなれば《殺人者》も消える運命にあるからだ。


 自分たちの命に、存在に関わることだ。ある程度のクラスメイトはそんな思考の筋道を辿っているだろう。机の中に入っていたノートと筆記用具を用いて、実際にルールを必死に書き写している生徒もいる。


 そういった状況やルールの中で、《殺人者》と《主人公》にだけ用意された、個別のクリア条件。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 【クリア条件】


 ノーマルEND 三十日が経過する。

 主人公END  主人公のカードに記載。

 殺人者END  殺人者のカードに記載。

 完全END   ???????


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 完全にゲームだ。


 三十日を生き延びること。あとの三つは伏せられている。その中でも気になるのが、バッドエンドを想定させる殺人者ENDだろう。


 《殺人者》がその他のクラスメイトを全て消した段階で、殺人者ENDが達成されるのではないのか。事実はどうあれ、このクリア条件はそんな恐怖心を煽ってくる。

 

「ゲームマスター、クリア条件が伏せられているのには納得いかないが、尋ねても教えてはくれないのだろう?」


 突然、澄んだ、女性にしては低い声が教室に響く。


 目を向けると、右斜め前方の席に《長い髪の女》が居た。滑らかな黒髪が、安っぽい蛍光灯の明かりを跳ね除けるように輝いている。


「ならせめて公平に、正確にいこう。ルールは三つだけではないだろう。確か先ほどのアナウンスでは学校らしく、《日直》というものが日替わりで決まるのではなかったか?」


 彼女が尋ねると、その不遜にも取れる態度がゲームマスターの怒りを買わないかと緊張してか、教室の時間が止まったようになる。


「その通りです。この《朝礼》が終わりましたら《限定ホームルーム》に移行します。《日直》はその際、日替わりで決まります」


 数秒の後、ゲームマスターが無機質な声でそう告げるとルールが書き足された。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ルール四:《日直》は任意で四人を選び、《限定ホームルーム》を行うことが出来る。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 《日直》。思わずその二文字を凝視してしまう。これは四人の仲間が作れることと同義だ。


 《殺人者》を見つけ出すのであれ、《殺人者》に消されないように誰かを消すのであれ、一人と五人では情報量が圧倒的に違う。集団ならではの戦略も取れるだろう。


 勿論、その集団が結束していることが前提とはなるが。


 そのためにはまず、誰がどの配役かを見極める必要がある。とんでもないジョーカーを引きかねない可能性もあるからだ。周囲の人間を僕は細かく観察し始める。


 続いて黒板上の文字は一度全て消され、配役に関する事項が綴られた。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 【配役とその関係】


 《殺人者》     生徒を誰でも消すことが出来る 

 《学級委員》    優等生を消すことが出来る

 《優等生》     不良を消すことが出来る

 《不良》      傍観者を消すことが出来る

 《傍観者》     何も出来ない

 《オタク》     いじめっ子を消すことが出来る 

 《いじめっ子》   いじめられっ子を消すことが出来る 

 《いじめられっ子》 陰キャを消すことが出来る

 《陰キャ》     陽キャを消すことが出来る

 《陽キャ》     リア充を消すことが出来る

 《リア充》     ひきこもりを消すことが出来る

 《ひきこもり》   幼なじみを消すことが出来る

 《幼なじみ》    親友を消すことが出来る

 《親友》      ライバルを消すことが出来る

 《ライバル》    風紀委員を消すことが出来る

 《風紀委員》    放送委員を消すことが出来る

 《放送委員》    体育委員を消すことが出来る

 《体育委員》    保健委員を消すことが出来る

 《保健委員》    給食委員を消すことが出来る

 《給食委員》    図書委員を消すことが出来る

 《図書委員》    書記を消すことが出来る

 《書記》      霊感体質を消すことが出来る

 《霊感体質》    生き物係を消すことが出来る 

 《生き物係》    ガリ勉を消すことが出来る

 《ガリ勉》     花係を消すことが出来る

 《花係》      掃除係を消すことが出来る

 《掃除係》     エロマスターを消すことが出来る

 《エロマスター》  高嶺の花を消すことが出来る

 《高嶺の花》    学級委員を消すことが出来る

 《主人公》     誰からも消される存在


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 視線計測と呼ばれる視線を可視化する装置があれば、誰が何処に注目しているかを知ることが出来ただろう。クラスメイトは必ず、自分の配役とその上下を見ている。


 上は自分を消すことが可能な配役で、反対に下が自分が消すことが出来る配役だ。


「あ、あの……ところでゲームマスターさん、この学校? では、どうやって過ごせば良いんですか? 授業とかあるんですか? 後、壁掛け時計が壊れていて、時刻が分からないんですけど……」


 黒板を眺めつつも周囲を伺っていると、隣の席から柔らかい声がした。


 髪を肩の上の長さで切り揃えた、何処と無く大人しそうな、しかし、芯の強さを感じさせる少女がそこにいた。


 僕たちクラスメイトの心理的状況は、拉致や誘拐された状況に近い。


 その状況下で一番危険なのは、最初の数分間だ。抵抗すると、更に危険な状況に追い込まれる。必要なのは理性を保ち続け、順応すること。


 そんな思いで僕は《隣の席の少女》を見ていた。視線に気付いたのか、彼女が振り向く。ふっと微笑んだ。それが一瞬、誰かによく似ていて……。


「通常の学校と同じく、授業はあります。時間割は教室後ろに掲示されているので、それぞれ確認してください。授業が終わった後のことは帰りのホームルームで伝えます。壁掛け時計は、今、直します」


 僕の印象が《隣の席の少女》に打たれている間に、ゲームマスターはそう応えていた。


 直後、十二時を指し続けていた壁掛け時計が意志を持ったように不気味に回り出した。長針が左回りに、短針が右回りに回転し、途中何度か交錯する。


 その交錯は否応なく、二枚の刃で首を切られる不吉な像を浮かばせた。


 八時四十六分。針が止まった時刻はそのように読めた。先程ゲームマスターが言ったように、一般的には《朝礼》の時間帯だ。また、スピーカーから声がした。


「《朝礼》では、ルールの確認を毎朝行います。そして先程も言いましたが、《限定ホームルーム》は《朝礼》の後に行います」


 そうゲームマスターが言い終えたとき、《長い髪の女》が発言をする。


「ゲームマスターよ。お前、人の存在を弄んで楽しいか?」


 教室がまた、緊張に包まれる。スピーカは黙して語らなかった。


「ここは何処だ?」


 ゲームマスターは応えない。


「拉致に監禁、それも三十人をだ。禁錮ごときじゃ当然ながら済まない。下手したら前代未聞の大事件で無期刑だ。お前は、それを分かってやっているんだよな?」


 《長い髪の女》は続けた。


「何処かの企業が何かの実験でもしているのかと思ったが、それにしてはやり過ぎた。バーチャルリアリティーでもない。この体は仮想ではない」


 続けた。


「まったく、都合の悪いことにはだんまりか。ひょっとして、AIとかいう奴ではないよな?」


 質問の全てに、ゲームマスターは応じなかった。


「《朝礼》を終わります」


 その直後、「は?」という男の声がしたと思ったら、苦悶の声が上がった。


「い、いて、マジ、ちょ、ああぁ! うあ、ああぁああああぁあああ!!?」


 教壇の近くにいた《金髪の男》だ。頭を両手で抑え、咆哮するように天井を仰いでいる。直ぐに僕は理解した。彼が《ひきこもり》だ。


 《朝礼》が区切りになっていた。《ひきこもり》が学校に来ているのは明らかにオカしいことだ。配役に沿っていない。


「《保健委員》! 早く彼を連れ出せ。配役がバレるとか言っている場合じゃない。見過ごして居たら、アナタも同じことになるかもしれないぞ!」


 立ち上がって叫ぶと、教室には別の質感を持った緊張が走った。誰がどの配役なのか。そう……周りを伺うような。


「くっ、ったく、バラさせてんじゃないわよ! 《体育委員》、ビビって私を消そうとしたら、マジで殺すからね!」


 そう教室全体に向けて悪態を吐いたのは、赤みがかった髪をした勝気そうな女の子だった。恐らく彼女が《保健委員》なのだろう。


 叫んでいる《ひきこもり》の襟首を掴むと、苛立たしげに教室から出て行く。廊下でゲームマスターに《保健委員》が悪罵を飛ばし、保健室の場所を尋ねていた。


 思わず大きな息が肺から出て、席に着いた。気付くと何人かが僕を見ていた。


「優しいんだね」


 《隣の席の少女》が僕に言う。そのことに驚き、内容に訝しむ。


 優しい? 違う。僕はただ、誰がどの配役かを見極めようとしただけだ。それは利己的な感情だ。優しさなどではない。


「ゲームマスター、いるのか?」

「はい、どうしました」


 僕は奇妙に乱れている呼吸を落ち着けると、尋ねた。


「色々と、フェアじゃないところがある。例えば、《風紀委員》という配役があるよね。さっきの彼もそうだけど、校則として金髪はいいのか。マニュキュア、アクセサリー、もっと厳しいところなら、髪の長さ。そういう基準がないと風紀なんて取り締まれない。それに反抗する《不良》だってそうだ。《風紀委員》自身が、風紀を乱していることもあるかもしれない」


 そこまで言うと、皆から同調を集めようとして立ち上がった。


「それだけじゃない。《花係》はどういう役割なの? 花に水をやっていればそれでいいの? 《生き物係》は? この学校に生き物はいるの? 《幼馴染》《親友》《ライバル》、それってなに、どうすればいいの? 《親友》は《主人公》を見つけて傍にいなくちゃいけないの? そもそも《主人公》って何なの。そういうこと、ちゃんと教えてくれよ」


 尋ねた僕の声は、クラスという見ず知らずの生き物が三十と集まる中で、虚ろに響いては消えていった。


「続いて《限定ホームルーム》に移行します。日直はメンバーを四人指名してください。今日の日直は――」


 重要事項は黙して語らず、ゲームマスターが《限定ホームルーム》へと移行を始める。僕は脱力して席に着こうとした。その間際に視線を覚える。


 《長い髪の女》が振り向いて、僕を見ていた。

 やがて溜めたような間を空け、ゲームマスターが日直を……。


「――アナタ、です」


 まだ席についていない僕の机に、突如として札が現われる。

 

 配役を告げたカードとよく似ていた。表には「日直」と書かれ、裏側の模様を時々見せながらくるくると回っている。


 僕の長い前髪の間からでも、驚きや僅かな恐怖、安堵、そういった感情を視線に乗せて皆が注目しているのが分かった。


「それでは日直のカードに触れて、《限定ホームルーム》の会場へと移動して下さい」


 状況は既に始まっている。躊躇っている場合ではなかった。僕は周囲を一度見回すと、覚悟を決め、言われるがままにカードに触れる。


 その瞬間、意識が揺れ、自己の纏まりが曖昧になる。気付くと僕は宇宙の只中のような、円形に椅子が置かれた不思議な空間にいた。


 椅子の数は、僕を除いて四つ。


「ここは加速した意識の世界です。その分だけ世界が動く時間は緩慢になり、実質的に教室の世界では秒針は殆ど進んでいません」


 ゲームマスターの声が響く。続いてカードが裏側の模様を向けたまま何十と浮かび上がり、一斉に表を向いた。そこにクラスメイト達の顔が映されている。


「この中から、限定ホームルームを行うメンバーを指名してください」


 大きく、息を吐いた。冷静になろうと努める傍らで、こんなゲームを始めた奴らに怒りも覚える。


 人の命を、人生を、時間を、仲間を、絆を――あらゆる物語で既に語りつくされ、時に陳腐で、だけど捨てることは出来ない人間のそういったものを、何だと思っているのか。


 しかし、僕には目指すべき目標があった。それはある特定のENDに辿り着くこと。その為にも、最初の人選にミスは許されない。


 息を吸う。そして、限定ホームルームのメンバーを……。


 再び意識が揺れ、精神が奇妙な酩酊感のようなものを一瞬覚えたとき、僕はあの教室へと戻って来ていた。周囲を伺う。皆がまだ注目していた。


 ……ょうぶ?


 誰かの声が聞こえて。


「大丈夫? 汗、凄いかいてるよ」


 見ると、《隣の席の少女》だった。


「お、おい。早く、その《限定ホームルーム》のメンバーを」


 三つ前の席の、《人の良さそうな男》が机から体を乗り出すように振り向いて、僕に言う。


 恐れると同時に途方も無い事象に呆れた。

 そうだ、教室の時間は止まっていたんだ。


「いや……もう、《限定ホームルーム》は終わった」


 そう応えると俯き、僕は席に座った。クラスのざわめきが遠くに聞こえる。疑問の声も幾つか上がっていたような気がした。


「とんだ時間の無駄だったな、明日夢とやら?」


 声がした方向に顔を向けると、人を侮るような表情をした《長い髪の女》がいた。僕は先ほどの《限定ホームルーム》で彼女を指名していた。 


 物も言わず、彼女をじっと見据える。


「おい、聞こえているのだろう? 返事をしろ」


 あざけりの笑みを口元に浮かべながら、《長い髪の女》が立ち上がる。一斉に教室の視線が彼女へと集約された。


「口は災いの元とでも思っているのか? せっかく参加してやったというのに、もっと何か喋ったらどうだ」


 傍若無人にして傲岸不遜。だが、頭は切れる彼女。僕がじっと見つめ続けていると、《長い髪の女》は僅かに眉間に皺を寄せた。


「貴様、聞こえているのだろう」


 彼女は足を進め、それでも応えずにいると僕は髪の毛を掴まれた。


「お前には、愛がないのか? いいか、人間には愛が必要だ。愛とは何か。Iだ、私だ、そこにいる確かな一本柱だ。マザー・テレサが何と言おうが知らんが、愛の反対は無だよ。さぁ、何か応えろ。傍観者に慣れ親しむ気か? 馬鹿にした笑いでも構わん。せせら笑え。そうやって私を認めろ、私はここにいるんだ。いないように扱うんじゃない」


「今夜は、月がキレイだ」


 彼女には応じずに、窓の外を見て言う。曇り空に光は無く、ぐろぐろとした情念のうねりのような不吉な雲が、空に塗りたくられていた。


 放り投げられるようにして僕は頭を捨てられ、《長い髪の女》が髪の毛を離す。


「まぁ、いいだろう。《限定ホームルーム》は明日も開かれる。ゲームマスターが出席番号をどう管理しているかは知らんが、直にもっと建設的な意見も交わせるか。お前の日直はもう、これでお終いだろうがな」


 そう言って、《長い髪の女》は自分の席に戻った。

 情けない僕をあざわらうかのように、チャイムが、鳴った。

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