第11話 魔法鞄

 迷宮探索からの帰還後、疲れた足で冒険者組合へ直行した。

 本当は宿に戻って、一風呂浴びて、食事をとり、藁の寝台でもいいからぐっすりと眠りたかったのだが、宝箱をはじめとしたさまざまな荷物を抱えている以上、それは断念せざるを得なかった。

 特に宝箱。

 これが予想以上に厄介な代物であることは、地上へ戻ったときに改めて気づかされた。

 中身の話ではない。

 それはまだ開けてすらいないのだから。

 問題はその外観。

 隠しようもないほどに迷宮から発掘してきたお宝であると、誰の目にも明らかなわけで――

 組合館へ入ったとき、おそらくなかにいたすべての冒険者が僕たちに注目していた。

 好奇の視線、羨望や嫉妬の入り混じった眼差し。

 品定めや、いやらしい表情を浮かべる者もいる。


 うへえ……。

 こんなことなら持って帰るんじゃなかったか。


 いやそもそも〈森羅万象〉の利用はもっと慎重にすべきだったのだ。

 だけど気をつけてるつもりで、結局は本当にただのつもりでしかなかったということなのだろう。


 こうなったら、さっさと処理してしまうに限る。

 借りていた装備一式を返却後、総合受付へ帰還報告に出向く。


「おかえりなさい。イリス様、ソラくん。どうやら予想以上の成果があったようね」


 今日もファナさんが担当らしく、満面の笑みで迎えてくれた。

 ただその目は僕の抱える宝箱に向けられており、好奇心でうずうずしているのが見て取れた。


「イリス、ソラの二名。無事帰還したことを報告する」

「かしこまりました」


 イリス教官とファナさんの事務手続きを眺めながらも、内容が頭に入ってこない。

 いまも多数の冒険者から見られているのを感じる。

 落ち着かない……。

 イリス教官が預託金を返してもらうと、ようやく買取受付に移動した。


「あの、査定をお願します」


 ここからは所有権を持つ僕が行うことになる。

 一応イリス教官も一緒だったので、半分ほど権利を主張することもできるらしいのだが、イリス教官はそれを固辞した。

 上級冒険者であるイリス教官はお金に困っていないし、なにより私は何もしていないからと言って。

 僕としてはイリス教官が見つけたことにしたいくらいだが、そんなことをすればあの冷たい目で睨まれることになる。

 本当に怒らせるとどうなるかわかったものじゃないので、その案は却下した。


 受付台に宝箱をのせ、ついでに一角兎の魔石なども取り出していると、隣から野太い声をかけられた。


「よう、まさか昨日の今日でお宝を見つけてくるとな」


 声の主は加入に来たとき、はじめに話しかけた受付の男だった。

 相変わらずの筋肉と、強面な雰囲気を纏っている。


「……どうも」


 反応に困って曖昧な返事をしたが、それに構わず男は話し続ける。


「教練ってことは一階層だよな? 取り尽されたと思ってたんだが……すこし話が聞きたい。場所を移そうじゃないか」

「えーと」


 これは強制なのか?

 絡まれてるってわけじゃないよな。


「悪いようにはしないさ。どのみち、その箱を開けるには道具も必要だしな。特別に個室取引所へ案内してやろう」


 強引に話を進められるのは癪だが、ここじゃ確かに落ち着かないし、反抗しても余計に悪目立ちするだけか。

 荷物を抱え直して、大人しくついていこうとすると、ファナさんもついてきた。


「あれ? どうしたんですか?」

「お父さ――いえ、グラン上級職員がおかしなことをしでかさないようにお目付け役が必要かと思いまして」


 いまお父さんって言いかけたよな。


 ファナさんとあの強面の男が親子?


 見比べてみても、全く似てない。

 ファナさんはおさげにした亜麻色の髪に、きっちりとした服装。全身からは優しげなお姉さんといった雰囲気を醸し出している。

 それに対し、グラン上級職員を呼ばれた男は、焦げ茶っぽい髪を短く刈り込み、粗野な冒険者らしい格好をしている。

 年齢はそれぞれ二十代前半と四十代後半くらいか?


 うん、なにかの聞き間違いだろう。


 というかお目付け役が必要ってどういうことだ。

 グランという男。

 大丈夫なのか?


 そこはかとなく不安になってきたが、目的の個室取引所はすぐについてしまった。

 まあ、ファナさんだけでなく、イリス教官も乗りかかった船で同行してくれている。

 なんとかなるだろう。



 室内は品のいい家具や調度品でさり気なく装飾されていた。

 まるで来賓をもてなすための応接室といった感じだ。

 意外だな。

 冒険者組合の館内にこんな部屋もあるのか。


「ここは普段は上級冒険者やお得意の上客しか利用できない特別な部屋だ。感謝してくれてもいいぞ」


 グランが得意げに胸を張って奥の椅子に座った。

 僕とイリス教官は手前の椅子に座ったが、ファナさんは机の側で立ったまま口を開いた。


「そんなことより、さっそく本題に入りましょう」

「そんなこととはなんだ。……最近つれなくなったなあ。小さい頃はお父さん、お父さんと呼んでくっついてきたのに」


 グランがすこし落ち込んだ顔をする。

 というかやっぱり親子で間違いじゃなかったのか。


「いつまでも子ども扱いしないでと言ってるでしょ――って、ああソラくん、ごめんね。えっと、この人は私の父なのよ」


 僕が呆然としているのを見て、ファナさんがすこし恥ずかしげな表情で説明した。


「そういや、自己紹介もまだだったな。グラン・リーチだ。階級は上級冒険者。組合の幹部であり、上級職員でもある。これからよろしくやろうぜ」


 グランは――いやグランさん? は獰猛そうな笑みを浮かべた。

 はっきりいって遠慮したいのだが……組合幹部なら、機嫌を損ねないように気をつけないと拙いか。


「ソラです。よろしくお願いします。それで、話とは?」

「おう、それなんだが、まずは中身を確かめてからにしようか」

「わかりました。だけど鍵が掛かってますよ」

「任せとけ。第一線を退いたとはいっても、これでも上級冒険者だぞ」


 ドヤ顔が鬱陶しい。

 しかし、上級冒険者にはこういう技能も必要なのか。

 でもイリス教官はできないと言っていたような。

 ちらと見ただけなのに、イリス教官は目敏く気がついて、僕に喋りかけてきた。


「冒険者と一口に言っても役割ごとに求められる技能は違う――」

「そのとおりです。イリス様の戦闘能力は上級冒険者の中でも上位に位置するんですから、開錠技能なんてなくとも問題ありませんよ」


 ファナさんはどうやらイリス教官のことを相当慕っているらしい。

 なぜか僕に向かって、イリス教官がいままでに成し遂げた功績や、戦歴について語り始めた。

 若干二十八歳にして、上級へ昇格したとかなんとか。

 ってかイリス教官っていま二十八歳だったのか。

 その若さで上級冒険者になった人はほとんどいないようで、一種の天才と言われているようだ。


 本人を前に語られる武勇伝をイリス教官はなんどか中断させようとしたが、結局止まることはなかった。

 グランさんはそれをにやにやとした表情で眺めながら、宝箱に細長い金属の棒を差し込んでいる。


 どうすればいいんだこれ。

 結局はこの部屋もあまり落ち着けない場所だった……。

 椅子の座り心地はいいんだけどな。


 しばらくそんな居心地の悪い空間で開錠を待っていると、カチッという音が聞こえた。

 どうたら開錠に成功したらしい。

 さすがにファナさんもそれに気がつき、口を閉じた。

 イリス教官がほっとしているなか、グランさんが慎重に宝箱を開く。


 なかには小さめの鞄がひとつだけ入っている。

 いわゆる腰鞄というやつだ。

 蓋を閉じる銀のボタンには、見覚えのある魔法陣が刻印されていた。

 転移魔法陣。

 やはりなかが異空間になっているのは間違いないだろう。


「ほう、こいつは古代の魔法鞄か。当たりだ。中身次第では大当たりの可能性もあるな」


 グランさんがにやりと笑った。


「で、中身は?」

「驚かねーのか? 冒険者だけじゃなく、大商人や貴族たちだって喉から手が出るほど欲しがる代物だぞ」


 どんなものが入っているのかは〈森羅万象〉でわかっていたからな。

 気になるのは、そのなかだ。

 いや、魔法鞄自体も興味深いことはたしかなんだけど。

 原理自体は迷宮と同じで、大魔力によって空間を歪め、鞄の内部空間を〈拡張〉しているだけだと判明しているのだ。

 いや、簡単にいったけど、実際はそう簡単に作れるものではないのはグランさんの発言からも間違いない。

 普通は飛び上がって喜んだりするのだろう。

 いまからじゃ、わざとらしいので反応したりはしないけど。


「――思ったよりも大物なのか?」


 グランさんは一人呟きをこぼしながらも、確認作業に戻った。

 転移魔法陣の刻印された銀のボタン。

 それに触れると、淡く光りだし、中身が溢れ出てきた。

 金銀財宝の煌めきと、ガチャガチャと騒がしくも心躍る金属音。

 おお!

 これはすごい。

 金貨や銀貨だけじゃなく、指環や首飾り、装飾の施された短剣、真っ黒な外套、硝子の瓶や、杖のようなものなど、さまざまな物品が机の上に広がった。


「大当たりだな」


 グランさんが尻上がりの口笛を吹く。


「これは間違いなく古王国時代の品物ですね」


 そう言ってファナさんがひとつひとつ鑑定する。

 金貨は古金貨と呼ばれるもので、価値は十レオル相当。

 それが六十枚。

 つまり古金貨だけで、六百レオルになる。

 ほかにも古銀貨、装飾品などで二百レオル。

 外套は古代の魔導士が着用していたものと思われる。

 瓶の中身は時間が経ちすぎて劣化していたが、どうやら魔力回復薬という魔法薬の一種と判別された。

 全部合わせれば、少なく見積もっても一千レオルを超える金額になるとファナさんが締め括る。


「これほどの財宝が発見されたのは、いつ以来でしょうか?」

「すくなくともここ数年の間はなかったはずだ」


 ファナさんとグランさんが興奮気味に会話する。


「そんなに珍しいことなんですか?」

「昔はともかく、近年は発掘しつくされたと考えられてたからな。それがどうだ? 深層ならともかく一階層で見つかるとはな。これはどこで見つけた?」


 思わず口を挟んだせいで、本題へと話が移ってしまった。

 グランさんは鋭い視線を向けてくる。

 どう答えようか迷っていると、イリス教官が横から口を出す。


「冒険者にとって情報も財産だ。教える義務はない」

「もちろんだ。だからただでとは言わんよ。それに情報や富の独占は無用な軋轢を生むこともある。特にどこにも所属していない冒険者の場合はな」


 だから情報を開示したほうがいいと言いたいわけか。

 グランさんの言葉にイリス教官は特に反論しなかった。

 そういえば無所属、無派閥なんだったな。

 なにか似たような経験があるのかもしれない。

 まあ、そういうことなら教えてしまってもいいか。

〈森羅万象〉についてさえばれなきゃいいんだし。


「わかりました。イリス教官、教えてもいいですよね」

「私は構わないが、おまえはそれでいいのか?」

「今回はたまたま・・・・見つけただけですし、問題ありませんよ」


 あくまで運が良かっただけ。

 そういうことにしておく。


「場所は地下二階層へと通じる、転移門がある大広間です」

「あそこはなにもないはずだが……」

「魔物を倒したあと、探索してたら地下室を見つけたんですよ。それ以上詳しいことはわかりませんが、地下室への入り口はいまも開いたままだと思いますよ」


 古代語の呪文についてまで教える必要はない。

 どこで見つけたと、場所を聞かれただけなんだから。

 イリス教官も僕がなにをしていたのかは、はっきりと見ていなかったはずだし、真相が明るみに出ることはないだろう。


「本当か?」

「ああ、私も確認した。それになぜ開いたのかは、私も知らん」


 イリス教官は僕の関与を疑っていたが、余計なことは話さないことにしてくれたみたいだ。


「うむ。組合から調査団を送り込んでみるか。情報提供に感謝する。組合への貢献度も加算しておこう」


 グランさんはまだ気になることがあるような表情をしていたが、それを口にはしなかった。


「さて、問題の中身だが、どうする?」


 そう、これの処理も問題だ。


「普通はどうすることが多いんですか?」

「もちろん、組合で売却するのが一般的だ。物によっては自分で使用する場合もある。それ以外では競売に出すこともあるが、上手くやらないと高値が付くことはない。それに組合への貢献評価はされないからな、階級を上げたいならここで売るのが一番だぞ」


 どうしよう?

 古代の遺物を保存したりといったことは行われてないんだよな。

 だからといって僕がそれをするつもりもない。

 ならやっぱりさっさと売って、手放すほうが面倒もないか。

 売値については、組合へ一割ほど持ってかれても余りあるほどの金額になる。

 わざわざ競売に出すこともない。

 やり方もよく知らないし。


「それじゃあ、買い取ってください。ただいくつかは手元に残しておきます」


 魔法鞄を手に入れることは難しいらしいし、普段使いに便利そうなのでこれはいる。

 あと、外套も持っておこうか。

 これを羽織れば、魔法鞄が目立ちにくくなるだろう。

 短剣や杖もあったほうがいいな。

 まだ自前の武器や装備も整ってないことだし。

 仕分けが終わると、売るものはほとんど金貨や装飾品ばかりだった。


「そういえば、古代の遺物を収集している方からの依頼もありますよ」


 金額の査定をしていたファナさんが思い出したよう言った。


「例えば古銭の蒐集家って、貴族の方なんかも多くて、最近ではものすごい報酬を出してるんです。売却ついでに依頼を受けてみませんか?」


 そんなこともありなのか。

 依頼は先に受託するのが基本だと思っていたんだけど。


 たしかそれによって優先権を得るのだ。

 そうしないと内容によっては現場でほかの冒険者と鉢合わせたり、争いごとに発展することがあるのだとか。

 だからこそ、この制度があるのだが、逆に言えば誰かが依頼を受託すれば、ほかの冒険者がその依頼を受けることができなくなる。

 そのため依頼を独占したり、身の丈に合わない依頼を受けたりするのを防ぐため、受託金というものを支払う必要があるのだ。

 これは依頼を達成すれば返金されるが、失敗すれば没収されることになる。


 であれば、受託金を支払いたくない場合――つまり依頼内容が難しくて失敗する可能性が高かったり、迷宮探索のついでに時間があればやってもいいというものであれば、達成条件を満たしてから依頼を受けるのだそうだ。

 今回はそれと同じような形になるのだろう。

 達成条件を満たしてから受ける。


「条件に合うものがあるのなら、それでお願します」

「かしこまりました。すこし待っていてくださいね」


 そういってファナさんが部屋を出る。

 グランさんはそれを見送ったあと、おもむろに口を開いた。


「売却するのはいいが、このあとどうするつもりだ」

「どういう意味ですか?」

「大金を手にした冒険者の悲惨な末路はいままでよく目にしてきたからな。必要ならいくつか忠告するが、使い道は決まってるのか?」

「いや、まだなにも考えてませんね」

「そうか、じゃあひとつ言っておくが、このあと受付広間に戻ったら、確実に質問攻めに遭うだろう。そして大金を所持していることがわかれば、たかられることにもなるだろう」

「無視して、お金のことも隠せばいいんじゃ――」

「あまいな、冒険者たちの情報網を舐めないほうがいい。すぐに秘密を嗅ぎ当てられるだろう。そうなったら後々、余計に面倒なことになるぞ」


 はあ。

 思わずため息が出る。

 まさか〈森羅万象〉についてまではわかりはしないだろうが、嫌な展開だ。


「そんな顔すんなって。そのために助言してやるんだからよ。まずは一杯、その場の全員に奢ってやれ」

「奢るって酒を?」


 しかも全員って百人はいなかったはずだが、二、三十人くらいはいたよな。


「もちろんだ。ただし安酒で十分だ。一杯一ドールのな。あいつらは酔えりゃ、なんでもいいんだ。それに無料ただ酒で、文句いうやつがいりゃ俺が一言いってやる」

「で、どうなるんですか?」

「おまえが気前いいところを見せれば、嫉妬ややっかみで絡んでくるやつは減るし、味方してくれるやつも増える」

「ふむ」

「それに後で知ったやつにたかられても、全部ぱーっと使い切ったと言ったとき、ある程度の信憑性もできるだろ?」


 なるほど。

 一杯一ドール。

 つまり銅貨一枚分だ。

 百杯奢っても、一レオルならいまの僕にとって安いものといえる。

 それでその結果が得られるなら費用対効果は悪くない。

 言ってることもそんなにおかしなところもないかな。


「理解はしたけど、あんまり目立たくないんですが」

「なんだ、名声には興味ねえのか? 冒険者なんて大半が名を上げることに腐心してるってのに。まあ、おまえがそういうなら協力してやらんでもないが……」


 グランさんが扉のほうを見た。

 どうやらファナさんが戻ってきたらしい。

 軽ろやかな足音に続いて、扉が開いた。


「お待たせしました。こちらをご確認ください」


 ファナさんが机に依頼書と報酬、買取金を並べる。

 依頼書は古金貨などの納品物について。

 内容はだいたい聞いたとおりだ。

 問題ない。

 部屋には筆記具も完備されていたので、それを借りて依頼書に署名し、依頼品を納品した。

 これで依頼は終わり。

 普通に売却するよりは二割ほど高くなった。

 競売に出してたらまた違ったのかもしれないが、こんなに簡単な手順ではないだろう。


 次に残りの装飾品や一角兎などの買取金額を確認する。

 こちらは相場通りの金額で、組合に一割ほど引かれているが、文句をつけるほどでもない。


 合計で約七百レオル。

 金貨七百枚はなかなかの重量になったが、魔法鞄にしまうと重みは感じなくなった。

 売らなくて正解だな。

 使い方も簡単。

 中に入れたいものと銀のボタンの魔法陣の両方に触れて、〈転移〉と思念するだけ。

 出すときも、魔法陣に触れると、中身が把握できる――〈森羅万象〉で検索するときと同じように頭に浮かぶ――ので取り出したいものを〈転移〉と思念すればいい。


 魔法鞄は付属の革帯ベルトで腰に装備し、ついでに短剣と杖も挿す。

 そのうえから外套を羽織れば、完璧だ。

 気分は魔法使いってとこか。

 いや、実際使ってるし、本当の魔法使いか。


「ちなみに今回の取引金額と情報提供で、下級冒険者へ昇格するための貢献評価点は達成されました。新しい認識票は総合受付で受け取れるので、これから戻りましょうか」


 ファナさんが、書類をまとめながら言った。

 あーそれもあったな。

 いまとなっては、あまり重要ではない気もする。

 それに受付広間に行くのはちょっと憂鬱なんだけど……。

 グランさんに目配せすると頷いたので、まああとのことは任せることにしよう。

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