第131話 エマ、初めての雪遊び

寒がりなジジ&マリーのためにデイモンがちょちょいと腹巻のような防寒着を作ったが、寒いものは寒いので、基本的にデイモンの服の中で過ごした。

この旅行をきっかけに、ジジ&マリーがデイモンの毛皮は世界一と主張するようになった。


「寒くないですか?」

デイモンが胸元のジジ&マリーに問いかける。

「とっても暖かいわ!デイモンさんの毛皮は世界一ですもの。」

「苦しくはありませんか?」

「快適なんだぜ!ありがとな!」

ジジ&マリーの回答に満足そうに肯くデイモン。

「ありがとうダモ!」

「いえいえ、やっぱり一緒に遊びたいですからね。」

「エンマ、雪って生まれて初めてです!冷たいですね!」

「エンマは寒くありませんか?」

「大丈夫です!そり遊びしたいです!」

エマがデイモンを早く!と急かす。


2人用のそりの後ろにデイモン、前にエマを乗せ、斜面をすいーーーと滑る。

「きゃあ!早いです!楽しいですね!ダモ、もう一回滑りましょう!」

もう一回を何度も繰り返し、はしゃぎ疲れると雪だるまを作った。

大きな雪だるまがデイモン、小さな雪だるまがエマ。雪で子猫も作った、もちろんジジ&マリーだ。


そんな二人と二匹の写真をカールとダイアナが撮りまくり、オシャスタグラムにアップしまくった。

二人と二匹の無邪気で可愛らしい写真は人気を集めたが、エマの兄であるテオは仲の良すぎる二人に気が気ではなかった。

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