第35話 儂はエンマ大王

儂は閻魔大王。

赤い服がトレードマークで肌も赤っぽいが酒の飲みすぎではない。もちろん好きな色は赤だ。

愛する妻のガネーシャは褐色の肌と灰色の瞳が神秘的な美しさで儂の一目ぼれであった。褐色と灰色も赤と同じくらい好きだ。


愛するガネーシャを伴って、公務で魔界ランドを訪問している。

公務よりも後見している天使族の子供に会いたかったのは内緒だ。ガネーシャにはバレバレだが問題ない。愛するガネーシャとの間で隠し事はしない主義だから問題ないのだ。


・・・・・・・・チビはくっそ可愛いかった。

こらえ切れず何度かまんざらでもない顔をしてしまった。ガネーシャにはバレバレだが問題ない。愛するガネーシャとの間で隠し事はしない主義だから問題ないったらない。


どすっ!

何かが閻魔大王の足に当たった。

「おはよう!デカエンマ!」

エマだった。

今日もくっそ可愛いではないか!!

隣で愛するガネーシャがニヤニヤしているが問題ない。愛するガネーシャとの間で隠し事はしない主義だから問題ないったらないのだ。


・・・堪能した。

一日中一緒に庭園を回り、一緒の時間を堪能した。ちびは元気いっぱいで、くっそ可愛くて元気いっぱいだった。


「絶対に地獄にも遊びにくるのだぞ。」

ヒースとエマから渡されたお土産の野菜や花を抱え、くどいほど念を押して閻魔大王とガネーシャは地獄に帰っていった。

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