ハイテンションに実況しているけど誰かを断罪している訳ではありませんよ?

 異世界生活百四十四日目 場所ジュドヴァ=ノーヴェ魔族王国、魔王領カイツール


 魔導式駆動四輪|Liacdlac《リアクドラック Organumオルガノン》で時速二百キロ程度で走行し、二時間ほどをかけて魔王領カイツールの首都に到達した。

 最早お馴染みの詰所に到着。魔族に不審がられるのも前回と同じだ。そして、降りた瞬間敵愾心を向けられるんだよね……で、実際にその通りになる訳だよ。


「初めまして、能因草子と申します。アポ無しで来て申し訳ございません。こちらの魔王軍幹部様にご用があって参ったのですが……こちら、魔王軍幹部様への書状です」


「これは! ……何故、ニンゲンが魔王軍幹部様方の書状を持っている!! ちっ、俺達では判断が付かん。今からシルヴィーヌ様に確認を取ってくる!!」


 そして、確認が取れないから上司にお伺いを立てに行くところまでいつものこと……勝手に忖度して独断専行で決める変な部下がいない魔族は統率が取れているって判断した方がいいのだろうか? ぐぬぬ、判断に困る。


「し、失礼しました! 能因草子ご一行様。魔王軍幹部シルヴィーヌ=ヴェスティ様から謁見の許可出ましたので、城へとと進みください」


 そして、一気に対応が変わるのもいつものこと……まあ、今回は手紙を渡してきた普通魔族一人だけで他の魔族達の態度は初期と変わらず敵愾心満載だが……。


 魔導式駆動四輪|Liacdlac《リアクドラック Organumオルガノン》を【時空魔法】で亜空間に保存し、俺達は魔族に連れられ、城へと向かった。


 しかし、まあ多いこと多いこと敵愾心の多いこと。まあ、それほどのことをこの世界の人間連中がしてきたってことだよな。魔族側も同じくらい人間にしてきた結果、相容れない関係になっているんだろうけど。

 というか、たった一人のモブキャラの活動で態度が変わっている魔族連中の方が、魔族一般から見たら異常なんだよな……今まで話し合えば理解できるんじゃないか的なノリでやってきたけど、そうそう上手く行く筈がないんだよね。


 いや、よく考えるとこの世界情勢自体おかしいな。今まで敵同士だったり険悪な関係になっている国が国家同盟という一つの巨大な組織を構築したりと、この裏にはきっと強大な力を持つ何者かの圧倒的な力が働いていたに違いない……少なくともこんなモブキャラのものじゃない。……なんだろう、陰謀論?


「申し訳ございません。お気分を害されましたよね?」


「いや、別にいつものことじゃないですか? というか、何故気を遣われているのかさっぱりなのだが」


「草子君が恐ろしいからじゃないかな?」


「草子さんが恐ろしいからですね」


「うん、草子君が恐ろしいからだよ」


「こればかりは認めるしかありませんわ、草子君」


 聖、リーファ、白崎、ロゼッタが流れるように「犯人は俺だろ?」とジト目を向けてきた……俺何もしてないよ!!


「いや、こんなモブキャラを恐れる方がおかしいじゃん。ほら、神様とかさもっと恐れ崇め奉らなければならない相手っているんじゃない?」


「……神殺しにそれを言われると説得力がないな」


「そうよねぇ。普段の草子君の言葉ってどこか説得力があるのだけど、今回は説得力皆無だわぁ」


 続いて朝倉と北岡の集中砲火にあった……もしかして、俺って嫌われている? なら、なんでついてきたんだ、お前ら。


 城に到着。流石は魔王軍幹部の城ということもあってメイドも執事も一流で露骨に敵意を向けてくる人はいなかった……まあ、腹に一物ある可能性は十分にあるし、実際にあるんだろうけど。

 ついでに言うと、他の城のメイドや執事が劣っていたって訳ではないよ! 少なくともイセルガよりは上だし……うん、イセルガと比較すること自体が失礼なことだな。


「この先が謁見の間になります。私はこれで――」


 うん、久しぶりだな。前は魔王軍幹部が不在だったから謁見って形を取らずに普通に面会したから……えっとハンスィスの時以来か? いや、あれも謁見っていう感じじゃなかったし。割とフランクだったよね? 団長さん怒られていたけど。


「――失礼致します」


 ノック三回、からの入室。

 中には群青色のドレスを身に纏った褐色肌の女性がいた。


-----------------------------------------------

NAME:シルヴィーヌ=ヴェスティ

LEVEL:800

HP:900000/900000

MP:0/0

STR:900000

DEX:800000

INT:10

CON:800000

APP:120

POW:800000

LUCK:1


JOB:混合魔人キマイラ


TITLE:【魔王軍幹部】、【混合魔人キマイラ


SKILL

【百獣ノ王】LEVEL:600

→百獣の王に相応しい戦闘力と身体を得るよ! ありとあらゆる生物の力を使えるよ!

【怒濤攻撃】LEVEL:600

→怒濤の攻撃が上手くなるよ! 【波状攻撃】の上位互換だよ!

【ジュドヴァ=ノーヴェ語】LEVEL:600

→ジュドヴァ=ノーヴェ語を習得するよ!

【掣肘】LEVEL:600

→掣肘が上手くなるよ! 【威圧】の上位互換だよ!

【覇潰】LEVEL:600

→覇潰が上手くなるよ! 【覇気】の上位互換だよ!

【無限再生】LEVEL:600

→失った部位を再生できるようになるよ! 【超速再生】の上位互換だよ!


ITEM

・群青のドレス

→群青のドレスだよ!

-----------------------------------------------


 ……魔王軍幹部のシ●ビアさんかと思ったけど、男と女が共存していることはなく普通に女性だったようだ……まあ、だから何って話だよね? 存じております。


「初めまして、魔王領カイツールを統括する魔王軍幹部のシルヴィーヌ=ヴェスティです。書状の件、了解致しました。魔王軍四天王にいる可能性が高い裏切り者と暗躍している仮面の者達、魔法少女、《大罪の七獣セブンス・シン》については手を出さないことを誓いましょう……私も死にたくはありませんからね」


 なんだろうね、魔王軍幹部が死を覚悟するような危険な相手と積極的に戦っているモブキャラって?

 婉曲的にお前やばい奴って判断されたのかな?


「魔王城の結界を掛けた勝負も受けさせて頂きます……が、流石に草子様と直接対決をするというのは分が悪すぎます」


 ……おいおい、モブキャラ相手に尻込みかよ。魔王軍幹部がそんなに臆病でどうするのかね。

 まあ、いいけどさ。丁度いい機会だし。


「では、俺以外のメンバーと戦うという形ではいかがでしょう? ただし、こちらからも条件を出させて頂きます。――三回戦、そのうち二回勝った方が勝利という条件でいかがでしょうか? もし、負けたとして一人に責任がいくのはどうかと思いますので……いや、俺なら自己責任でいいんですけどね」


「それでお願いします」


 俺を除くメンバーで三回戦か。俺より断然強いし、勇者パーティでもなんでもない一ノ瀬とかが当たらない限りは勝てるんじゃないかな?


「では、戦う人はくじ引きで決めましょう。あっ、くじ引き将軍じゃないですよ? あんな圧政は敷きませんし……あの人って相当短気だからな。中山定親の日記『薩戒記』によると公卿五十九名、神官三名、僧侶十一名、女房七名、庶民や武家は含まれていないからもっと処罰されている可能性が高いんだっけ? 流石に異世界にも『万人恐怖、言フ莫レ、言フ莫レ』の為政者はいないだろうな……えっと、何の話だったっけ? あっ、そうだそうだ。シルヴィーヌ様、一部メンバーについてはコンビ扱いで戦って頂いてもよろしいでしょうか? 具体的に言えば一ノ瀬さんとジュリアナさんですが。高津さんは一人でも戦えると思いますが、ジュリアナさんは治癒師歴が長いので【回復魔法】はともかく攻撃に関しては厳しそうですから。一ノ瀬さんも他の一ノ瀬パーティのメンバーよりも信用度が低いので二人揃って一人前と勝手に解釈しております」


「…………草子君、露骨に見下してくれるね。これは、ボクが強いってところを見せないといけないな。頑張ろう、ジュリアナさん」


「はい、一ノ瀬さん♡」


「……例え強くなっていても、それは草子君のおかげよね?」


 他人の力で強化されたことも忘れて全て自分で手に入れたものだと思い込んでいる一ノ瀬に聖がジト目を向けた。……うん、俺も努力だけが報●ジャストれる残酷な世界・ワ●ルドを受けたら無力になると思うよ。


「では、くじを用意したので引いてください」



【一ノ瀬梓視点】


『さ〜〜〜て! やってまいりました結界の命運を賭けた魔王軍幹部戦。第一戦の開幕です! ここからの実況は能因草子!! そして、解説は……』

『元ミント正教会の勇者、前世は榊翠雨、今はレーゲン=イーザーがお送りします』


 どこからともなくマイクを取り出してものすごいハイテンションで実況を始めた。


 ……というか、これ物凄い既視感があるんだけど……あれだよね? この後主人公をパーティから追い出したクソ男が断罪されるんだよね。


『……あの、僕が実況をやった方がいいんじゃないでしょうか? 知識は草子さんの方がある訳ですし』


『いや、大丈夫じゃね? 問題はないでしょ……おっと、失礼致しました。では、改めまして第一戦は一ノ瀬さんとジュリアナさんvsシルヴィーヌ様です!! レーゲン君、この勝負、どちらが勝つと予想しますか?』


『そうですね。シルヴィーヌ様の力が未知数なので現状では判断し兼ねますが、初戦で勝利して次に繋げてもらいたいところです。ちなみに、草子さんはどちらが勝つと予想していますか?』


『いや、もう既にどちらが勝つか読めてしまっているのでお答えしかねます』


 ……まあ、多分ハッタリだよね? いくら草子君でも戦う前に戦いの決着を見通せる訳がない。あの戦いと同じブラフだ。騙されてはいけない。


「ジュリアナさん。僕が攻めるので【回復魔法】と【全属性魔法】で援護をお願いします」


「分かりました! 必ず一ノ瀬さんのお役に立ってみせます!!」


『では、開戦です!! Let's go ahead!!』


「女性に手をあげたくはありませんが、勝負は勝負です。勝たせていただきます!!」


『出ました、一ノ瀬さんお得意の女尊男卑。男尊女卑も大概だが女尊男卑も行き過ぎればアウト! この塩梅が実に難しい!!』


 【死纏】と【太極刃】を纏わせた神聖魔煌槍ロンゴミアント終焉カリ・ユガを持ち、突撃を仕掛ける。小細工なしだけど変な仕掛けをするよりは直接攻撃して一気に決めた方がいい。


「女扱いしてくれるのは嬉しいわ。でも……舐められるのは好きじゃないわ。――《毒蛇ポイスンスネイク》」


 シルヴィーヌさんの背後から毒蛇が姿を覗かせた――これが、混合魔人キマイラの能力。


 そのまま【連続突き】を放つ作戦を捨て、【薙ぎ払い】に変更――そのまま薙ぎ払おうとしたけど避けられた!!


 ――痛ッ。ッ! これは毒か!!


「〝毒を消せ〟――〝解毒デトクシファイ〟」


「〝癒しを〟――〝治癒ヒール〟」


「ありがとう、ジュリアナさん」


 本当にジュリアナさんがいて良かったよ。ボクだけだったら確実に形勢が不利になっていた。


『ジュリアナさんの【回復魔法】で毒が消えた! これで一気に不利になる展開は無くなったぞ!! 解説のレーゲン君、これまでの戦いを見てどう思われましたか?』


『一ノ瀬さんが少々短慮な気がしますね。相手は混合魔人キマイラですから毒を持った生物の力を使ってくる可能性も十分に考えられます……というか、草子さんはこれを予想してジュリアナさんと組ませたんですよね?』


『流石にくじの結果までは予想できませんよ。まあ、他のメンバーなら機転でどうにかできると思いましたが、少々頭に血が上りやすい一ノ瀬さんに関しては割とグレーゾーンかなと思い、ジュリアナさんと組ませた次第です』


 ……なかなか言ってくれるな。これじゃあまるでボクがお荷物みたいじゃないか!!


「――勝負はここからだ!」


 神聖魔煌槍ロンゴミアント終焉カリ・ユガに対して【ルーン魔術】を発動する。


「〝ウル〟――解釈は力! 〝テュール〟――解釈は戦士! 〝ダエグ〟――解釈は突破!!」


 神聖魔煌槍ロンゴミアント終焉カリ・ユガに三つのルーン文字を刻み、解釈を確定させる。


「〝ニイド〟――解釈は束縛」


「〝カノ〟――解釈は炎!」


 そして、神聖魔煌槍ロンゴミアント終焉カリ・ユガを触媒に【ルーン魔術】を発動し、蒼焔の投槍ジャベリンを顕現した。


「脚――《狩猟豹チーター》!!」


 ――避けられた! まさか、部分的に別の動物に変えることで能力を増強してくるなんて!!


「〝カノ〟――解釈は炎! 〝カノ〟――解釈は炎! 〝カノ〟――解釈は炎!」


「何度やっても結果は同じよ! 私を止めることはできないわ!!」


 確かに速い相手に攻撃は当てられないかもしれない。でも、それなら当たる場所に移動させればいい!


「〝ラド〟――解釈は導き! 〝カノ〟――解釈は炎!」


「……これは、厄介ね」


 〝ラド〟を付与して必ずシルヴィーヌさんに命中するように仕掛けを施した。

 つまり、ホーミング攻撃――流石にこれなら。


「チーターの脚力を舐めないでよね!!」


 避けられた! でも、導きの効果を受けた蒼焔の投槍ジャベリンは物理法則を無視してただシルヴィーヌさんを倒すためだけに襲い掛かる。


「〝紅煉の世界の灼熱よ! その熱で全てを焼き尽くせ! 一切合切を焼き尽くして浄化せよ〟――〝灼熱世界ムスペルスヘイム〟」


「まさか、上級魔法!!」


 やっぱりシルヴィーヌさんはボクが【ルーン魔術】しか使えないと思い込んでいたみたい。


「でも、狙いが甘いわね!!」


 ……予想通り。わざと・・・シルヴィーヌさんからズレた位置に放った〝灼熱世界ムスペルスヘイム〟はいとも容易く避けられた。


「――さて、そろそろ反撃に……う、動けない!!」


 流石に猛スピードで動き回る魔王軍幹部を倒すなんて無理な話だからね。

 だから、事前に〝ニイド〟――束縛の罠を設置した地点に誘導させてもらったんだよ。


「まさか、何も効果を発動しない文字にこんな効果があったとはね……全く足が動かせないわ」


「このまま攻撃させていただきます。〝ラド〟――解釈は導き! 〝カノ〟――解釈は炎!」


 更にホーミング効果を備えた蒼焔の投槍ジャベリンを追加。


「〝漆黒の影よ、裂き分たれて糸となり、汝を拘束せよ〟――〝影縛之拘束シャドウ・バインド〟」


「〝極寒の世界の冷気よ! 死よりも冷たき愛で凍えさせておくれ! 魂を慄わす愛で包み込んでおくれ〟――〝極寒世界ニヴルヘイム〟」


 ジュリアナさんの氷属性上級魔法が影と〝ニイド〟の文字に囚われたシルヴィーヌさんに襲い掛かる。


「〝紅煉の世界の灼熱よ! その熱で全てを焼き尽くせ! 一切合切を焼き尽くして浄化せよ〟――〝灼熱世界ムスペルスヘイム〟」


 そこに被せるように火属性上級魔法を展開――これなら。


「…………ここまで被せられると流石にキツイわね」


 シルヴィーヌさんの傷が癒されていく……しまった。大切なことなのにすっかり忘れていた!!


『おーっと! 一ノ瀬選手! またしてもポカをやった!! 【無限再生】を持つ相手は一撃で倒さなければ千日手になるぞ!!』


 ……分かっているよ!! さっき思い出したからこれ見よがしに言わなくてもいい!!


「〝ユル〟――解釈は制限と生!! 〝ラド〟――解釈は導き!」


 〝ユル〟の文字を〝ラド〟で飛ばす。

 

 シルヴィーヌさんは〝ニイド〟に囚われたままだから問題ないだろうけど、念のために〝ラド〟のホーミング効果をつけておいた。


「……今度は何をするつもりなのかしら? 何も変化はないわね」


 〝ラド〟の効果が発揮されるのは今じゃない。

 パッと見では意味のないことをしたようにしか見えないよね。


「〝紅煉の世界の灼熱よ! その熱で全てを焼き尽くせ! 一切合切を焼き尽くして浄化せよ〟――〝灼熱世界ムスペルスヘイム〟」


「その魔法はさっきも無効化したわ! 何度も何度も芸がないわね!! こんな攻撃、【無限再生】で。――ッ! まさか、回復封じ!!」


 そう、〝ラド〟の効果は回復封じ――魔法・スキル問わずあらゆる回復を無効化することができる。

 あの、理論上は憎っくき【自己修復 極】も。


 後はジュリアナと二人で魔法を連発して火力で押し切ってフィニッシュ。……MPがギリギリもって良かったよ。



 一時はどうなるかと思ったが、心配し過ぎだったか?

 ……しかし、あの感じだとルーン文字の逆位置に関しては気づいていないっぽいな。まあ、一ノ瀬に関しては別に生きようが野垂れ死のうが心底どうでもいいし、俺も敵意を向けてくる相手にまで何かをアドバイスするほどお人好しじゃない。

 というか、アドバイスしたらアドバイスしたで恨まれそうだしね。それくらいなら何もしない方がマシだし、それがお互いのためだろう。


 さて、二回戦は常盤か。さっきの模擬戦でシルヴィーヌの奥の手――【無限再生】の恐ろしさ理解しただろうし、それを突破する術も考えた筈だ……流石に、それができないのなら対ヴァパリア黎明結社とかは無理だからね。敵さんには【無限再生】以上のスキル持ちの化け物がわんさかいる訳だし。


『では二回戦、開戦です!! Let's go ahead!!』


 さて、見せてもらいますよ! どうやって厄介な【無限再生】を攻略するのかを!!

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