文学少年(変態さん)は世界最恐!? 〜明らかにハズレの【書誌学】、【異食】、にーとと意味不明な【魔術文化学概論】を押し付けられて異世界召喚された筈なのに気づいたら厄災扱いされていました〜
5.数多の世界を超えてなんとか自称〝神〟がいる神域に辿り着きました。
5.数多の世界を超えてなんとか自称〝神〟がいる神域に辿り着きました。
異世界ガイア生活二日目 場所神域(エリア・荒原)
【ヱンジュ視点】
「――汝、神聖にして冷徹なる鋼の女王。ケガレを払いし聖剣よ。今、剣の形を成して、我が掌中に収まれ!」
草子さんは、目の前に立つサクラ様が時間軸上から切り取られた存在だと言った。
つまり、私の前に立つのは全盛期のサクラ様――私がずっと憧れ、超えたいと願っていた壁。
「唵・薩婆訶・吽・發吒・歩嚕唵――」
サクラ様の周囲を神威が渦巻く……凄い気迫。これが、最強の精霊巫女の力。
あの構えは〈七星流絶剣技 初ノ型 貪狼〉……いえ、違うわね。神威を限界まで溜めて突きを放つの同時に放出する〈七星流絶剣技 初ノ型改 貪狼-彗星-〉……攻撃範囲が広いから突きをギリギリで躱しても避けきれない。
少し大袈裟に飛行して突きを回避――そのまま神威によって生み出した残像を混ぜた回転飛斬撃――〈七星流絶剣技 二ノ型改 巨門-桜花吹雪-〉をサクラ様に向けて放つ。
――ッ! サクラ様も〈七星流絶剣技 二ノ型改 巨門-桜花吹雪-〉で応戦してきた。斬撃の数は私よりもサクラ様の方が上。
やっぱり分かっていたけど、サクラ様の実力には遠く及ばない……。
「紅――其は万物を焼き尽くす炎」
えっ……サクラ様の神威に紅の輝きが混ざり始めた!? ソレイフィア様の力に似ている。……どういうこと!? サクラ様はソレイフィアの契約者じゃないから紅の力は使えない筈……。
「橙――其は癒しをもたらす黄昏の輝き」
「黄――其は荘厳な大地」
「翠――其は自然の象徴たる緑」
「蒼――其は命の源たる水」
「紫――其は金剛の如き鉱石」
「藍――其は荒ぶる風」
「白――其は浄化と光の象徴」
「黒――其は光とともに世界を支える闇」
九柱の戦女神の力がサクラ様に集結している……流石に九柱の戦女神全員を相手しているほどではないけど、今の神威の総量は人間の領域を逸脱している。
『……ヱンジュ。昔、九曜の戦女神がサクラに力を貸したことがありました。……しかし、まさかその時の力まで使えるとは』
『……七曜の娘。お前にサクラと同じように力を分け与えることはできる。……だが、黒の女神がいない今、その力を使ったところでサクラに並ぶことすら不可能だ。……サクラには計都がある。私達の力でもどうしようもない』
ソレイフィア様の仰る通り、相手の神威に干渉し、吸収しカウンターとして相手に叩き込む〈七星流絶剣技 対ノ型 計都〉であれば戦女神様達を倒すことができてしまう。
戦女神様達が戦ったところで焼け石に水。それどころか、徒らに命を散らしてしまう結果になるのは目に見えている。
それに、法則書換の効果で精霊術やガイアの魔法は完全に封じられてしまう……どうしたら…………。
『簡単よ? 神威を使わず、ただ斬ればいい――草子さんの作品は神威を込めなければ壊れてしまうようなヤワな武器じゃないわ』
今までずっと神威を込めて戦ってきたけれど、例え神威を込めなくても草子さんの武器は凶悪な効果を秘めている。
神威を込めなければ〈七星流絶剣技 対ノ型 計都〉は使われない。
「――汝、神聖にして冷徹なる鋼の女王。ケガレを払いし聖剣よ。今、二対の剣の形を成して、我が掌中に収まれ!」
二刀流――サクラ様の全力。
これは、早く決着をつけないとまずいわね。
黒翼を動かして加速――妙法村正=創支と一胴七度=創支を翼のように広げてサクラ様に肉薄する。
……ッ! あの構えは〈七星流絶剣技 破ノ型 輔星〉!! このまま突っ込めば三十五連撃の餌食に――。
『
『最も硬き宝石を生み出さん!
『
サファリア様、アメジェス様、トパーシュ様の創り出した防壁が私を〈七星流絶剣技 破ノ型 輔星〉から守り抜いてくれた。
「ありがとうございます! サファリア様、アメジェス様、トパーシュ様!!」
『礼には及ばない。それよりも、サクラを――』
「分かりました。――これで終わりです! サクラ様!!」
放つのはただの袈裟斬り――神威も魔力も込めていないただの斬撃。
剣の腕は関係ない。ただ、万物を両断する概念がサクラ様を切り裂いた。
致命傷を受けたサクラ様は浮遊する力を失い、地面に落下していく。
◆
【三人称視点】
「絶対正義の名の下に悪しき全てを断罪せよ! ――
純粋な光の力が聖剣アメージンググレイスから溢れ出づる。
その姿は、本物の捷利以上に勇者に相応しく見えた。
「――拒武圏!!」
裕翔は攻撃を反射する領域を展開するが、強化された勇者の技を完全に反射することはできず、拒武圏のために必要な絶武圏の結界が砕け散る。
「〝彼岸と此岸に境あり。魔の者は魔の世界に留まりて決して越えることなかれ。一線を引き、結界を張り、あらゆる魔を通すことなかれ〟――〝
「〝邪なるモノから護れ〟――〝禊祓の障壁〟」
「〝桔梗印護符〟」
多重結界、〝
≪ 《神雷》!≫
≪《雷神之剣突》!!!≫
「
美春のPGM ウルティマラティオ ヘカートⅡ. full oreimithril modelによる狙撃、ウコンの電磁突撃剣が相次いで命中し、追い打ちを掛けるように裕翔の拷問盾が勇者(本物)を捕らえる……が。
「くだらん。実にくだらない。その程度の攻撃で真の勇者たるこの我を止められると思ったか、羽虫ども!!」
眩い輝きと共に
「…………あれだけのダメージを負いながら、まだ動けるなんて」
形こそ捷利のものを取っていても、その本質は全く別物――裕翔達は改めて、目の前に立つのが天を埋め尽くしていた“
「絶対正義の名の下に悪しき全てを断罪せよ! ――
聖剣アメージンググレイスの光が収束され、レーザーのように放たれる。
「――
裕翔は素早く反射盾を複数展開――レーザーのように放たれた光を跳ね返す作戦を取るが、先に盾の方が燃えてきてしまい、反射できたのはごく僅か。
レーザーは容赦なく裕翔達に襲い掛かる。裕翔達は散り散りになってレーザーを回避し、なんとかやり過ごした。
反射されたレーザーは勇者(本物)の眉間を貫いたが、特に気にした風もなく聖剣アメージンググレイスを正眼に構え直している。
「…………あれ、どうやったら倒せるのかしら?」
「さあ……こっちが聞きたいくらいだよ」
「…………ようせずは、かの体取り巻く光に力やある?」
虚像の捷利の身体は常に黄金の輝きに包まれている。これは、本物の捷利には無かった特徴だ。
ジューリアはそこに、勇者の不死身の力の正体があった。
擬似限界突破と限界突破の派生効果――勇覇を発動することにより至ることができる領域――延効。
その実態は勇覇を発動している間はあらゆる真実を先送りにすることができるという究極能力である。
捷利の虚像はこの力を使い、自らが死ぬ未来を先送りにしていた。つまり、捷利の虚像は既に致死ダメージを喰らいながら、そのダメージを先送りにすることで戦闘を継続していたのである。
だが、これは終わりがないのが終わりではなく、効果が切れればツケを支払わなければならない能力であり、限界突破の効果が切れた瞬間、裕翔達の勝利が確定する。
裕翔達はただ効果が切れるまで待てばいいだけのことである……ただし、この化け物じみた強さを得た勇者(本物)を相手に逃げ切れればであるが。
「――〈インビジブル〉」
「〈サイレント・ウォーク〉」
「〈アサシネーション〉」
カゲミツ玄也の
「甘いわァ! 滅べ、――
純粋な光の力が聖剣アメージンググレイスから溢れ出づる。
素早く身を翻した勇者(本物)は捷利に向かって剣を振りかざそうとして……。
「……少し危なかったな」
【転移ノ王】で自身と裕翔の立ち位置を入れ替えた草子が、光を操作して勇者(本物)の攻撃を勇者(本物)へと向ける。
勇者(本物)は〈
「〝時を速めよ〟――〝
草子の【時間魔法】が容赦なく勇者(本物)の時を加速させる。
そして、遂に勇者(本物)の延効が切れ――。
「う゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァァ――」
激しい断末魔と共に体が崩壊を開始した。延効のツケは予想外に大きく、先送りにしていた以上の負荷を勇者(本物)自身に掛けてしまっていたのである。
体が完全に崩壊した勇者(本物)は砂のような粒子となって消えていった。
◆
勇者(笑)よりも勇者らしい偽物の討伐には成功した……が、食えなかったのはかなりの痛手だな。まあ、別に興味は無かったんだけど。
既にサクラの偽物は装備を残して喰らったし、アンドロポフとフェアボーテネも討伐し終えた……まだ食べ終わってはいないけど。
残るは自然神ルテン……勿論、この生と死を司る化け物への対策も考えてはある。
「〝唯一無二の神への祷りを捧げ給う。我、望むは魂を打ち砕く聖靈の御業。我が望みを聞き届け給え〟――〝
魂を破壊する究極の【神聖魔法】を発動して、自然神ルテンを消滅させた。
不滅転生という技能を持つルテンはどれだけダメージを与えても死なず、回復してしまう。
自然神ルテンの本質は自然そのもの。逞しい力を持つ自然を武力でどうにかすることは難しい。
俺が選んだのは、魂諸共破壊し、二度と転生することができなくしてしまうことだった。
狙い通り、自然神ルテンは完全に消滅した。復活することはない筈だ。
「喰らい尽くせ、【貪食ト銷魂之神】!!」
アンドロポフとフェアボーテネを捕食し、とりあえずこれで戦闘は終了。
……厄介な敵だったな。
「皆様、お疲れ様でした。
「草子さん、毎度のことながらあれほどの化け物を三体同時に相手して、よく平気ですね」
「……草子も物の怪の類なり」
誰が化け物だよ! 鬼斬りとかに狙われることになるじゃないか!!
まあ、心の広い俺は無駄な争いを避けるためには聞き流し、先に進んだ。
その後、無駄に広い上に濃霧が立ち込めている草原、大きな山だけが乱立する山岳空間 、廃都市、地底のようなジメジメした空間、無数の本棚が乱立する上に謎を解かないと先に進めない巨大な図書館のような空間、大地と空が反転した空間、白いブロックによって構成され、更に無数の白いブロックが無数に浮遊する白だらけの空間、見渡す限り島一つない海、広大な火山地帯を通過し、遂に俺達は魔王城に辿り着いたのである……えっ?
◆
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筋力:82000
耐久力:82000
魔力:∞
魔耐力:82000
敏捷:82000
体力:82000
知力:82000
幸運:82000
技能:全属性魔法[+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動]・回復魔法[+回復効果上昇][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇][+浸透看破][+範囲回復効果上昇][+遠隔回復効果上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費魔力減少][+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動]・浮遊・分解能力・無限の魔力・擬似限界突破・法則書換(概念魔法)・時空切取(概念魔法)・座標貫通(概念魔法)
所持品:―
=================
魔王城っぽいエリアに到達し、新たな敵が姿を現わすようになった。
見た目は白亜の石で形作られた九つの球体からなる存在……思わず迎撃・制御・防衛システムを思い出した。……三つじゃなくて九つだけど。球体だけに……冗談です。
座標指定の貫通効果を持つ概念魔法が新たに追加され、更に時空切取の可能数が九になったって感じだな……うん、意味不明だよ。
「
怖いから召喚される前にサクッと片付けた。
しばらく経ってから気づいたんだけど、異界の天使型の“神の使徒”に情報共有システムがないから、別に一度使った技でもなんとかなるんだよね。
では、
「《神代概念魔法・
次の扉は玉座の間にあるようだ……もうそろそろ終着地点についてもいいと思うんだが……。俺、もう飽きてきたよ。いや、飽きる飽きないの問題じゃないんだけどね。
辿り着いたのは深淵のような闇に覆われた世界。白亜の通路が伸びているのは最初の極彩色に彩られた世界と同じか。
一本道の廊下には《空間魔法》が掛けられているようだ。視界に入った玉座までの距離を無限だと錯覚させる。……って、レー●かよ!?
「俺達、神殺しに来たんであって、魔王塾主催の地獄のサバイバルに参加しに来た訳じゃないんだけどな……レー●さん、参加してないけど。……〝全ての魔法を粉砕せよ〟――〝マジカル・デモリッション〟」
廊下にかけられた魔法を無効化した。廊下は意外と短かったようだ……世界を創り過ぎて廊下を創る予算が足りなかったのだろうか? ……世界はお金では作れないけど。
「ようこそ、我が世界へ」
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フェアボーテネ・エヒト・フリュヒテ
天職:神 職業:ー サブ職業:ー
筋力:130000
耐久力:130000
魔力:130000
魔耐力:130000
神威:130000
敏捷:130000
体力:130000
知力:130000
幸運:130000
技能:戦闘神楽【+精霊剣舞】[+一刀流][+斬撃速度上昇][+抜刀速度上昇][+無拍子][+飛斬撃]・神威操作[+浄化速度上昇][+浄化範囲向上][+浄化距離向上][+連続発動][+複数同時発動][+付加発動][+遅延発動][+神威放射][+神威圧縮][+遠隔操作][+体力変換][+治癒力変換]・神威回復[+高速神威回復][+超速神威回復][+瞑想]・精霊術【+火属性適性】[+発動速度上昇][+威力上昇][+持続時間上昇][+連続発動]・【+水属性適性】[+発動速度上昇][+威力上昇][+持続時間上昇][+連続発動]・【+氷属性適性】[+発動速度上昇][+威力上昇][+持続時間上昇][+連続発動]・【+風属性適性】[+発動速度上昇][+威力上昇][+持続時間上昇][+連続発動]・【+地属性適性】[+発動速度上昇][+威力上昇][+持続時間上昇][+連続発動]・【+聖属性適性】[+発動速度上昇][+威力上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+回復効果上昇][+回復速度上昇][+状態看破][+回復範囲上昇][+回復距離上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費神威削減][+神威効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+付加発動][+遅延発動][+浄化速度上昇][+浄化範囲向上][+浄化距離向上]・【+剣属性適性】[+顕現速度上昇][+刀剣化速度上昇][+刀剣生成速度上昇][+浄化速度上昇][+浄化範囲向上][+浄化距離向上][+連続発動][+複数同時発動][+付加発動][+遅延発動]・縮地[+爆縮地][+神速縮地][+重縮地][+豪脚][+震脚][+無拍子]・惑星魔法・空間魔法・時間魔法・非物質魔法・改変魔法・情報魔法・因果魔法・概念魔法
所持品:無銘金重・和泉守藤原兼重・精霊巫女装束
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椅子に座るのは婉然とした女性。腰まで届く麦穂のように豪奢な金髪、燃える夕陽のような真紅の瞳。白磁や雪も斯く白く滑らかな剥き出しの肩、大きく開いた胸元から覗く豊かな双丘、すらりと伸びる手足と白魚のような指、艶かしいその肢体は、あらゆる艶の概念を詰め込み、過不足ない完璧な容姿を体現している。
身に纏うのは純白のマーメイドラインドレス。スリットから伸びるスラリとした美しい脚線の足を組み、玉座に頬杖をついて座るその姿は、その瞬間を切り取れば女神を描いた宗教画になってしまうほど絵になっている。
仄かに漂う妖しい色香が魔性を感じさせ、傾世の予感を感じさせる。
完璧な美を体現する美女。しかし、その美は自らの醜悪な性質によって穢されている。
「待っていたよ、七曜ヱンジュ。本当は君の身体が欲しかったんだけどね……転移に巻き込まれてしまったから、仕方なく妹の方の体を奪わせてもらったよ」
『――貴様! よくも、篝火を……いや、九曜の者達を――』
「図が高い! 《ヒ・レ・フ・セ》」
神文字……《概念魔法》か。神の言葉は全てを支配する。その概念に相応しい最強無比にして全能の力。
【神●】とかいうどっかの異世界モノの魂に直接言葉を響かせて無意識レベルで意識を縛る滅茶苦茶強力な暗示をかける概念魔法とは異なり、コイツは言葉を概念として具現化し事実とする究極概念。
「…………何故、平伏さない。そこの冴えない男!」
「誰が35歳無職だ!? 俺は永遠の16歳だ!!」
『『『『『『『『「「「「≪何でこの状況で突っ込んでるの!?(何でこの状況に突っ込める!?)(何でこの状況に突っ込める!?)≫」」」」』』』』』』』』
いや、突っ込みたいのはこっちだよ! なんで《概念魔法》を掛けられている状態でユニゾン突っ込みできるの!?
「初めまして、日本文化研究学部国文学科浅野天福ゼミ大学公認特例ゼミ生の能因草子と申します。まあ、バグっただけのモブキャラですので、そんな奴居たな程度で覚えておいて頂けたら幸いです。まあ、魔導文明サドォリュムのHNI社元課長、フェアボーテネ・エヒト・フリュヒテ様にはすぐに死んで頂きますので、記憶に留める必要はありませんが……」
「……そうだ、お前だったか。いや、すまない。あまりにもモブっぽい見た目だったから忘れていたよ。君がノインツェーントを一撃で葬ったモブキャラ君か。えっと名前は……
「エリートコースを歩き続けた結果、典型的なエリート至上主義と男尊女卑に染まって社内で女性社員にパワハラとセクハラをしていたフェアボーテネさん。女性社員から陰口で『顔と頭はいいのに、中身がね……』と言われていたフェアボーテネさん。名前を間違えるのやめてくれます?」
「――ならば、貴様も我を馬鹿にするのをやめろ!! というか、誰が私を馬鹿にした!! その女性社員は我が必ずこの手で殺す!!」
「我と私が入り乱れて取り乱しているのバレバレなフェアボーテネさん。……マルドゥーク文明に魔導文明サドォリュムは滅ぼされているんで、陰口を叩いていた女性社員も消えちゃってますよ。残念でした〜」
とりあえず、煽ってみた。なんかエ●トよりも煽られやすいタイプみたいだしね。
「――貴様、貴様だけは許さん!! 必ずこの手で滅ぼしてやる、
「……おいおい、素で間違えているんかい? 能因草子。能因本の能因に枕草子の草子と書いて
「……あの、草子さん。怒らせちゃっていいんですか? なんか大量の天使を召喚し始めちゃってますが」
裕翔が恐怖で身を震わせながら、自称エリート神(仮)の背後を指差す。
その先には無数の三対六枚の翼を持ち神への愛と情熱で体が燃えている天使。
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筋力:120000
耐久力:120000
魔力:∞
魔耐力:120000
敏捷:120000
体力:120000
知力:120000
幸運:120000
技能:双大剣術[+斬撃速度上昇][+無拍子][+飛斬撃]・全属性魔法[+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動]・回復魔法[+回復効果上昇][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇][+浸透看破][+範囲回復効果上昇][+遠隔回復効果上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費魔力減少][+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動]・飛行・熾剣生成・分解能力・魅了・無限の魔力・擬似限界突破・法則書換(概念魔法)・時空切取(概念魔法)・座標貫通(概念魔法)・炎喰焔華(概念魔法)
所持品:―
=================
「“真なる神の使徒”――
いつのまにかフィールドが拡張されているし……随分と取り巻きが多いラスボスさんですね。どんだけ自分に自信がないのでしょうか? 自信があるなら一人で戦うよねー。
「それじゃあ、炎には炎で相手をするか。――FLAME FORCE BRAVE HEART!!」
【法則ノ王】で炎に包まれる演出を行い、その間に【性換者】で性別を変化。……髪は赤毛にするか。
【炎熱聖女】で作り出した炎のワンピースドレスを身に纏って、ところどころから火を出しとくか。
「魔法少女イグニースが、悪い神様をお仕置きしちゃうよ♡」
うん、キャラが全く決まっていないが、ノリで行けば問題ないだろう。
カリエンテの偃月刀に跨り、決めポーズに手でハートを作ったら戦場が凍りついた……炎属性なのに、なんで凍ったんだろう?
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