文学少年(変態さん)は世界最恐!? 〜明らかにハズレの【書誌学】、【異食】、にーとと意味不明な【魔術文化学概論】を押し付けられて異世界召喚された筈なのに気づいたら厄災扱いされていました〜
【お菓子の家の魔女】ことグレーテル=ガトーさんは子供を食べるために家に誘い込むどころかお菓子をあげて子供を追い出す偏屈な魔女のようだ。
【お菓子の家の魔女】ことグレーテル=ガトーさんは子供を食べるために家に誘い込むどころかお菓子をあげて子供を追い出す偏屈な魔女のようだ。
異世界生活十六日目 場所コンラッセン大平原、古びた洋館
なんとか【冒険者などなど戦闘系で生計を立てたい方】と【行商人などなど生産系で生計を立てたい方】のカリキュラムを終えた頃には昼だったので、そのまま全員でエルフの里に行き、全員で昼食を摂る。
その後、商売に必要な二頭引きの馬車なども購入して渡し、なんとか三百人の元奴隷達を自力で生きていけるところまでは援助し終えた。
その後、送り届けられる範囲に全員を送り届けた俺達は古びた洋館に戻ってきた。
――さて、結論。
「絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない」
うん、叫びたい気持ちでいっぱいだ。
三百人分個別のメニューを用意して教えたことで、体力は限界ギリギリ。
服やらなんやらを買ったり食事代を出したりでお金は吹っ飛ぶ。
……まあ、最初から分かっていたんだけどね。こうなることは。だから嫌だって言ったんだよ。
「……草子君、ありがとう。草子君がいなかったら、私達だけだったら誰も救えなかった」
……まあ、良かったことは白崎さんの眩しい笑顔と【奴隷解放者】の称号を得たことかな。
うん。どちらにしても、金剛金貨二十枚には釣り合わないね。笑顔はプライスレスでも、それで飯が食える訳無いから
「絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない絶対もう二度と奴隷解放はしない」
とりあえず、もう一度叫んでみた。ゲシュタルト崩壊はしなかったようだ。
さて、スッキリしたところで――。
「で、柴田さん達はこれからどうするの? 少なくともこの世界で生きていける最低限の強さは得ていると思うけど」
「「「「「草子君。私達も草子君のパーティに入れて下さい!!!」」」」」
まっ、まさか! 俺のパーティに入ってから徐々に立場を侵食し、最終的に俺をこき使うつもりか!! その手には乗らんぞ。
「どうせ俺をパシリにするつもりだろ? 悪いがその手には乗らんぞ!! 亀を助けたのにお爺さんやら鶴やらに変えられる『浦島太郎』のような展開になってたまるか!!」
「そんなことする訳ないよ! なんで恩人をパシリにしないといけないのよ!! 私達、そこまで腐っていないわよ!」
違うようだ。パシリにされるんだったら今度こそ追放してもらうつもりだったけど、その必要は無いみたいだ。
「……まあ、白崎さん達の同行を許しちゃった時点でお断りはできなくなったからね。その代わり、いつでも俺のことが邪魔だと思ったら追放してくれていいよ!」
『「「「「「「「「「なんで、草子
いや、どう考えても邪魔だよね。女子達だけの方が気分的に楽だろうし、
寧ろ、なんで追放されないのか不思議だよ。そもそもパーティを主導しているのがどう見ても主人公な白崎じゃなくて、モブキャラ筆頭みたいな俺の時点でおかしいんだけど。
「えっと、じゃあ予定の再確認をしよう。奴隷解放という突発イベントが発生したので予定が狂ったから、とりあえず本日はジェルダの町で一泊する。……ぶっちゃけ眠い。明日は早朝にジェルダの町を出てブレエルの町に寄り、首都ファルオンド到着を目指す。一応ブレエルの町でも買い物の時間は設けるけど、ジェルダの町での買い物は今日中に済ませておいてくれ。町では基本的に別行動。俺は好きなように買い物したいから邪魔しないでくれ。以上……オーケー?」
なんだかみんな不服そうな顔をしているけど、異論は無かったみたいだ。
しかし、柴田パーティも合流か。コイツらも結構可愛いとか美しいとかの部類に入るからな。ハーレム男とかと間違えられると面倒そうだ。
……まあ、どちらかといえば【たった一人で殲滅大隊】の方で恐れられそうだが。
「それと、はい。八房さん発端の保存アイテム――ルービック・ボックス。【時空間魔法】により五十四個の時空間にアイテムを保管することができる。時空間に入れられるものの数は一ボックスにつき一つ、空間に入っている間は時間が停止する。入れ方は任意の魔法陣をタッチして入れたいものに触れる。出し方は任意の魔法陣をタッチ。一応ルービックキューブとしても遊べるよ!」
「……またとんでもないアイテムを作ったね。……それでも
いや、白崎さん。ジト目を向けられても。事実をありのままに語っているだけだから!
◆
ジェルダの町まではそこまで時間が掛からなかった。あの奴隷解放イベントさえなければもう少し早く到着できていたと思う。
本来の予定だと今頃ジェルダの町を出てブレエルの町を目指していた筈だった。……俺にとっては損しかない奴隷解放だった。もう二度としない。
白崎達と別れて単身移動を開始する。……と思ったんだけど、何故か聖とリーファが付いてきた。
『えへへ、ついてきちゃった』
「すみません、来ちゃいました」
「はぁ……白崎さん達と一緒の方が楽しいと思うけど、来ちゃったものは仕方ないか。追い出すのも面倒だし……。先に断っておくけど、別に楽しいところにはいかないよ」
目的地は町の外れにあるお菓子の家だ。おかしな家でも摩訶不思議な家でも断じてない。
『それで、何をしに行くの?』
「このジェルダの町の外れには有名な魔女がいるらしいんだ。お菓子の家に住んでいるらしい。その人に会いに行って少々取引をしようと思ってね」
『もしかして、『ヘンゼルとグレーテル』の魔女さん? 正体は継母だって噂の?』
「よく知っているな、まあ一説にはそうじゃないかって感じだけど。魔女と継母が同一人物だったって説もあるし……。ちなみに、グリム童話初版では実母だったんだけど、クレームが来たらしくて、それで継母に変えられている……まあ、そりゃ子供にそんなことをする親がいる筈がないって思うのも当然だよね。まあ実際、毒親もいるところにはいるけど」
『でもさ、お菓子の家の魔女ってことはやって来た子供を食べちゃったりするんだしょ? 危なくないの?』
「……よく分かりませんが、【お菓子の家の魔女】ことグレーテル=ガトーさんは少々気難しいですが、基本的には優しい方のようですよ。来た子供達にお菓子をあげて帰ってもらうみたいですし」
「……それって、多分お菓子あげれば帰ってくれるからじゃないか? どっちかっていうと子供好きっていうよりは子供に邪魔されたくないってことだと思うが……」
どうやら偏屈な魔女さんのようだ。
今回の目的に支障が出ないといいが……まあ、ネゴシエーションでなんとかするしかないか。
「ところで、グレーテルさんとの取引って一体何をするのですか?」
「魔法薬について少々聞こうと思ってね。できるなら、製法とかも聞き出したい。魔法薬はお金になるって行商人さんが行ってたからね」
『……どうしよう、草子君が金の亡者になっちゃったよ!』
――失礼な!
「勘違いしているようだが、俺はお金がいっぱいあって嬉しいって思うタイプじゃない。お金とはほとんど世界で最も有効的な手段だ。何をなすにもまず金が必要となる。宿に泊まるのにも、食事をとるのにも、武器を購入するのにもだ。誰かさん達のせいで支出が増えているのだから、どこかで収入を確保しないといけない。そのために安定して稼げるものが欲しいってことだ。いつまでも
最終的には地球に還る予定でいるとはいえ、戻るまでには当然ながらこちらの世界で暮らさなければならない。
俺一人なら十分食べていけるとしても、白崎パーティと柴田パーティを取り込んだ大所帯となれば、当然ながら制限も支出も増える。
白崎達は冒険者登録をしているから、いずれはそこそこ稼げるようになるだろう。
だが、現状ではそこまでの稼ぎが期待できず、宿代を含めてほとんどのお金を俺が負担している。
「それに、魔法薬に関しては興味があるからな。単にビジネスとしてではなくて、探究したいという気持ちも当然ながら沸いている」
「草子さんの知的好奇心は底知らずですかね。……その蓄えられた知識は智慧の種族と言われたエルフを圧倒し、学会の考え方を百八十度変えさせた……本当に凄いです」
……なんだろう? 今、物凄いことを聞いた気がする。
エルフが智慧の種族? ま、まあ異世界ものだとかなり賢い種族だとされているけど……あれで智慧の種族って……あんな杜撰な研究をしてて? ぷーくすくす。
そんな感じで歩いているとお菓子の家に到着した。
勿論森の中にある訳ではない。
しかし、お菓子の家って言っても実際にお菓子で作られている訳ではないみたいだ。
お菓子っぽく作ったって感じか? かなり精巧だけど。
インターフォンは……ないようだ。仕方ないのでノックする。
「お客さんのようだね。そのまま入っていいよ」
予想通りの嗄れた声に従い、扉を開ける。
中には緑のとんがり帽子とローブを着た老婆がいた。……うん、ここまでは予想通りなんだけど……なんで、机の上に水晶の破片が散乱しているの!? それって元水晶玉だよね!?
「人間の少年と幽霊の少女とエルフの少女――君達が来ることは知っていたよ。……ただ、それ以上調べようとしたら水晶玉が四散してしまってねぇ。ヒヒヒ、こんなことは久々だよ。隔絶した差が存在しなければ、例えレベル差があろうと視ることができる筈なのにねぇ」
どうやら、俺達のことを見ようとしたら水晶玉が吹っ飛んだようだ。
……でも、どうしてだろう?
「……どう考えても原因は草子さんですよね?」
『それしか考えられないよ!』
リーファと聖がジト目を向けてきた。……まさか、そんなことある訳――。
「それで、用があるのよねぇ。ないならとっとと帰ってくれないか? 儂は自分の研究で忙しいのでなぁ。たまに迷い込んで来る子供にもお菓子をあげてとっとと退散してもらっているのじゃ」
はい、俺の予想大当たり! まあ、なんとなく予想していた通りだ。
この魔女は『ヘンゼルとグレーテル』の魔女とは明らかに違うな。人間を食うために誘い込むどころか、きっちり帰ってもらう。……それなら、もっといいとこ住めばいいのに。お菓子の家とか、明らかに子供を誘っているよ!!
「今回は商談に来ました。魔法薬の作り方を教えて頂きたいのです。勿論、それ相応の対価は支払います」
「……お主もか。魔法薬ってのは、魔女が家元であることが多い。魔女やら魔法使いやら、家元をなんらかの方法で口説き落として魔法薬の製作方法を獲得し、それを元に魔法薬を売る者がほとんどだ。魔女が売る魔法薬は質が高いが、なかなかマーケットには流れない。……魔法薬は売れるぞ。売れる売れる。この世界はどこへ行っても魔獣と出くわすからな。戦闘が避けられない以上、薬の需要は高い。それに見合うだけの対価をお主に用意できるのか?」
「ちなみに、相場は……白金貨二枚〜三枚ですか。……えっと、一括先払いか一括後払いかどっちがいいですか? あっ、リボルビング払いはお断りです。あれだと利子ばっかり払って元本が減らないっていう事態に陥りますから」
「リボルビング払いってのはよく分からんな。しかし、相場を理解しているとは用意周到じゃな。……本当に一括でいいのか?」
「数時間前に奴隷を解放したおかげで金剛金貨二十枚も吹っ飛んだので、今更白金貨二枚や三枚、関係ありませんよ。あはははは……」
「……奴隷の解放というのは、そんな簡単にできるものなのか……。まあ、ご愁傷様としか言いようがないのう。……よし、魔法薬のリストを白金貨二枚で売ろう」
商談成功! 草子は魔法薬のリストを手に入れた☆
-----------------------------------------------
・
★効果★
→HP少回復。
★材料★
ジャンファラ草
ラウラ草
イージオ草
・
★効果★
→MP少回復。
★材料★
カルテーナ草
マ・エルヴァ草
ノプート草
・
★効果★
→HP中回復。
★材料★
ジャンファラ草
ラウラ草
イージオ草
ノードム草
ポートラ草
・
★効果★
→MP中回復。
★材料★
カルテーナ草
マ・エルヴァ草
ノプート草
ストリィラ草
ザトゥー草
・
★効果★
→HP大回復。
★材料★
ジャンファラ草
ラウラ草
イージオ草
ノードム草
ポートラ草
デーノム草
ゴルティー草
・
★効果★
→MP大回復。
★材料★
カルテーナ草
マ・エルヴァ草
ノプート草
ストリィラ草
ザトゥー草
ヌルフェー草
ファジェ・レム草
・
★効果★
→HP特大回復。
★材料★
ジャンファラ草
ラウラ草
イージオ草
ノードム草
ポートラ草
デーノム草
ゴルティー草
HP筍
・
★効果★
→MP大回復。
★材料★
カルテーナ草
マ・エルヴァ草
ノプート草
ストリィラ草
ザトゥー草
ヌルフェー草
ファジェ・レム草
MP筍
・
★効果★
→HP、MP中回復。
★材料★
ジャンファラ草
ラウラ草
カルテーナ草
マ・エルヴァ草
クレイ=エス草
・
★効果★
→HP、MP大回復。
★材料★
ノードム草
ポートラ草
ストリィラ草
ザトゥー草
クレイ=エス草
HP筍
MP筍
・
★効果★
→HP、MP特大回復。
★材料★
デーノム草
ゴルティー草
ヌルフェー草
ファジェ・レム草
クレイ=エス草
HP筍
MP筍
HP茸
MP茸
・
★効果★
→STRの基礎ポイントを上昇させる。
★材料★
力筍
力茸
・
★効果★
→DEXの基礎ポイントを上昇させる。
★材料★
敏捷筍
敏捷茸
・
★効果★
→CONの基礎ポイントを上昇させる。
★材料★
守筍
守茸
・
★効果★
→POWの基礎ポイントを上昇させる。
★材料★
精神筍
精神茸
・
★効果★
→LUCKの基礎ポイントを上昇させる。
★材料★
幸運筍
幸運茸
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……あれ? おかしくね。
「グレーテルさん。このリスト間違ってるよ!」
「なんじゃと! そんな筈はない。魔女に伝わる魔法薬のリストじゃ!! ……何故、違うと言い切れる?」
「いや、俺も迷宮に飛ばされた時に消費期限が迫っていた
『うん! ……まさか迷宮で土器を焼き焼きして魔法薬の調合を始めるとは思わなかったけど』
「草子さん……貴方、本当に何なんですか! 勝手知らない異世界の迷宮で焼き物を焼いて薬品を調合するなんて……あれ? 草子さんならあり得る? 常識ってなんだろう?」
リーファが常識を見失ったようだ。というか、俺が常識の天敵みたいに言うなよ! 常識の天敵は空飛べるかなって空を駆けて、そのまま止まれなくて集団狼身事故を起こしたあの人だけだ……って、そういえば俺も似たことやってたっけ? うん、ジャイアント・ヒールパンダを吹っ飛ばしてた。
「――そ、そんなバカな。ありえん。もし、それが事実だったとしたら魔法界の薬学の常識が百八十度変わってしまう。……たっ、試しに実演して見せてくれないか。勿論、報酬は出す。具体的にはリストの代金を無償にするのと、儂の持つ薬草に関するリストを進呈しよう」
えっ、マジで。無償な上におまけまでつくの?
別に減るもんじゃないし教えるけど……うん? これは、商売の香りだ。
「もし、この実験が成功した場合なんですが、この知的権利を魔法薬のリストと薬草に関するリストで購入したということにして頂けないでしょうか? その際、他言無用ということで。この知識がそれほど重要なものであれば、高く売れそうですから」
「お主……物凄い悪い顔をしておるぞ。まあ、こちらとしても競争相手が少ないのはいいことじゃ。いずれは皆が知ることになるかもしれんが、今儂だけが知っているというだけでも十分に価値がある。まあ、事実だったらじゃが」
◆
「こっ、これは! 間違いない、
グレーテルさん、欣喜雀躍で飛び跳ねまくってる。……お節介だろうけど、歳的に大丈夫?
「お主……草子と言ったか? 知っている範囲でいい、調合を教えてくれ! 勿論、報酬は支払う。虹金貨一枚でどうじゃ!」
……マジで? 日本円換算で百億円?
今日はとんだ散財日だと思っていたけど、帳消しにするくらいの収入だぜ!
勿論リストは売ったよ。
手に入れた薬草のリストはしっかりスケッチされていて役立ちそうだった。
これがその一部――。
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・クダミ草(一般的に薬草と呼ばれているもの)
・ニガヨモギ草(一般的に上薬草と呼ばれているもの)
・マンゥバ草(一般的に毒消草と呼ばれているもの)
・パルトォ草(一般的に麻痺消草と呼ばれているもの)
・ソプティ草(一般的に眠り草と呼ばれているもの)
・レネィン草(一般的に気つけ草と呼ばれているもの)
・ダトォラ草(一般的に熱傷消草と呼ばれているもの)
-----------------------------------------------
こんなところで薬草の名前が判明した。薬草と呼んでいたものの正体はクダミ草だったようだ。……ドクダミ?
ちなみに、上薬草というのもあるらしい。……ドラ●エなのだろうか? というか、ニガヨモギ? 中毒性があるのだろうか? 嘔吐や神経麻痺を引き起こすツヨンが含まれているのだろうか? 『新約聖書・ヨハネの黙示録』の黙示録の天使の第三のラッパなのだろうか?
ちなみに、グレーテルに
この世界で
また一つ、【宵闇の魔女】に用事ができたな。
そして、こっちは要らない情報。グレーテルの最終目標は若返りの薬らしいが、この世界で未だに誰も成し遂げていない挑戦らしい……まあ、ガムバレ。
まあ、世界中の奥様方は争ってでも買うだろうけど……俺は興味ないので。
グレーテルにお礼を言ってお菓子の家を後にする。白崎と合流して今日の宿――宿屋 微睡みの猫亭に向かう。
前回は寝れなかったから、今回こそは熟睡したいからね。少しでも眠れそうな名前の宿を選ばないと。
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