二章 『寺山物語』
これは、阿倍野の前立腺に就職した寺田と、それを救う男たちの物語である。
前立腺があるのに、精子が出ない。このことからある一つの推測がなされる。
「安倍野がインポならばラブドの照恵はどうやって使っているのか」という疑問に対しての推測だ。答えはこうだ。「照恵の膣の直径が9㎝」なのである。この直径ならば寺山ハートの勃起サイズでも収まる。つまり、安倍野のインポ=寺山の勃起なのである。
寺山ハートは安倍野のインポをいいことに、ラブドの照恵に飽き足らず安倍野に服従した男、加護池にまで手を出した
手を出された加護池は安倍野の陰毛だと言い張り、復讐のため寺山ハートの勃起ちんぽをぺろぺろして寺山ハートをイかせてしまった
しかし、出ない、精子。そう、実は寺山も無精子症だったのだ。加護池は、信じられないと頭を何度も振った。寺山はしてやったと言わんばかりの顔で加護池を見つめた。視線と視線が交差する。「…….どうして…お前まで…」加護池は声を震わせた。寺山は少しした沈黙の後、「安倍野のインポ=俺の勃起。つまり俺の勃起は安倍野のインポを前提としたもの。もう分かるよな。安倍野がインポな限り、俺もインポなんだよ」 どこか寂しげな声だった
だが加護池も馬鹿ではない。ある点がおかしい事に気がついた。寺山ハートが自分の事を「俺」といっていることだ。本当にこれが寺山ハートなのかと疑問に思った加護池は寺山ハートのちんぽをよく見て見た。するとちん毛が生えているのである。このことから加護池は察した。この寺山ハートは安倍野自身だったのである。本物のハートくんはまだ安倍野のインポの中に囚われていたのである。
「ジュポッジュポッ」卑猥な音がなる。「でてこい、寺山ハート!」その一心で加護池はチンポをしゃぶり続けた。だんだんと安倍野の顔が険しくなる。
「ん…んああっ!」突如として響いた安倍野の叫びと同時に精子が出てきた。精子を出した安倍野は薄く消えかかっており、代わりに寺山ハートが浮かび上がってきた。
そのとき新たな可能性が生まれた。寺山ハートが安倍野のインポに囚われていたのではなく、安倍野がインポになった原因が寺山ハートが安倍野のちんぽを支配してしまったという可能性だ。だがこれはすぐに正しいと証明されてしまう。何故なら寺山ハートが浮かび上がると同時に安倍野が射精したからである。加護池は消えそうな安倍野を救おうと決心した。
そして、物語は新たな方向へと道を変えることになる。
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