一章 『就職物語』

これは、アジアに希望を見出された男の始まりの物語である。


「アジアでの希望を安倍野の陰毛によって奪われた男」

阿倍野はある男性のことである。

「照恵の子宮には受け入れられた男」

照恵は阿倍野の妻である。

「安倍野の精子に追い出された男」

虚弱である。

「しかし精巣には受け入れられた男」

本当に男はそれで良かったのだろうか。

「精巣が摘出されて居場所を奪われた男」

予想外の残念である。

「しかし精巣摘出したおっさんの耳の中には受け入れられた男」

受け入れ先豊富である。

「そのおっさんの耳が既に妊娠していたため追い出された男」

どこにも行き場所がないようだ。

「しかし耳が孕んだ子供は女であり、その女の子宮には受け入れられた男」

男はどれだけ小さいのであろうか。

「その子の子宮の中に何かの間違いで入ってきた安倍野の精子のせいで居場所を奪われた男」

阿倍野の精子、恐るべし。

「もう闘う気を失った男」

そりゃそうだわ。

「そして安倍野に服従した男、加護池」

加護池は気の荒い男である。

「そして安倍野の愛人と化した男、阿僧」

阿僧は阿倍野を愛する男である。

「いつでも安倍野の女房を務める男、菅野」

菅野は阿倍野が愛する男である。

「近々安倍野の膀胱を務めることになった大池」

大池は阿倍野に対抗心を抱く女である。

「最近安倍野の尿道を担当することになった連邦」

連邦は阿倍野に反抗する女である。

「安倍野の前立腺への就職試験に脱落した松田太郎」

松田太郎は阿倍野よりも弱い男である。

「しかし、松田太郎は前立腺への就職試験は最終選考まで残っていたこともあり、その実績から安倍野の肛門から声がかかりそのまま務める事になった」

肛門は人気がない就職先である。

「こうして肛門での新たなスタートを切った松田であった。ちなみに、前立腺への就職試験の合格者は将来が有望なことから寺山ハートだったようだ」

寺山ハートはまだ若い少年である。


寺山ハートは前立腺を務めることができる喜びから、初めての仕事に心を躍らせていた。職務の内容は、精子に前立腺液を注入し、精子を保護するとのこと。しかし、いつまでたっても精子が運ばれてくる事は無かった。「前立腺あるのに精子ねーじゃーん!」寺山ハートはそう叫んだ。そう、安倍野はインポだったのだ


そして物語は次章へと進む。

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