第3話 虚無

暗い話はたぶんこれで終わりだと思います。

不幸自慢を長々とすいませんでした。


次回はきっとハッピーなお話ですよそして………。


《虚無》

心が空っぽになる感覚を味わった事のある人はきっと多いと思う。


大切なものを無くしたとき。大切な人を無くしたとき。


そしていつの間にか心に穴が空いている。


僕の高校生かつはそんな感じだった。

夢なんか無くて、夢なんか見る余裕がなくて、いつもお金で苦労していた。


食べるものが無くなったとき、食費がお母さんの化粧品だいに消えていたことを知ったときは。


本当に誰も信じれなくなった。

それくらいから、僕は親も含めて何処か他人を信じきらない冷たい人間になっていた。


誰にも本音は打ち明けない、そんな風になっていた。


花の高校生活に僕は、何も花がなく恋愛などするつもりも無く。


そもそも愛がなんなのか愛されたことのなかった僕には知るよしもなかった……。


《虚無》

心に穴が空いている人間は、意外に悲劇に強い。それは大事な部分を無くしてしまっているからだ。


辛い、苦しい、死にたい。

それらの感情が普通の人より上にある。

辛いのも苦しいのも、死にたいのもいつもその事。


そんな風だから、ぼくはある意味自暴自棄に生きていた。

勉強もしたって出来ないから、働けるところで働いて絵だけ描いてれば幸せだった。


どうせ人は最後には死ぬ、一人で死ぬ。

だから僕は死んだように生きていた。


彼女に会うまでは……。

18歳の夏僕は初めて初恋をした。

彼女は僕のために泣いてくれた、ただ一人の女性だった……。


《バット オブ コンテニュー》



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