第27話 「納豆きなあぜ」(@nattoukinaze02 )様

 銃声と土埃の狭間で起こる人間ドラマ・・・・・・などというご大層な物を描きたいわけではないのだが、書けば書くほどシリアスになっていく我が文章である。儘ならないものだ。当初の笑いギャグはどこへ消えたのか。どうやら、硝煙と鉄と血の臭いにまみれた世界でくすんで、吹き飛ばされてしまったらしい。


 やれやれ、とアニメの――鈍感で肝心な時に耳が遠く、朝は部屋まで起こしに来る異様に美形な幼馴染みがいると相場が決まっている――主人公よろしくため息をつく。もっとも、目の前に広がっているのは美少女たちの恋のさや当てではなく、自分の原稿なのだが。


 かたかたとキーボードを叩く。原稿を仕上げて、アップロードする。もし、これはどうも違うぞ、と思ったら消去すれば良い。読者には悪いが、自分の腑に落ちないものは残したくない。


 所謂サブカルチャーと呼ばれる類の趣味を掛け合わせて物語を構築する。自ずと未開拓の領域に足を踏み入れることになる。例えば、ユーチューバ―が出てくるミリタリー物。例えば、元軍人と人食い妖怪の日常。


 実験、実験、再実験。自分は今日も、最前線で戦っている。


 ああ、良ければ覗いていってくれ。

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