第3話 「盗文鼠のパクリ田 盗作」(@ajtpdj 様)

 人を笑わせるのが好きだ。


 つぶやきで、作品で、会話で、誰かと笑いを共有するのが堪らなく好きだ。具体的に言うと、某所に投稿した作品が「パクリ」と叩かれたのをネタにして、アカウント名を「盗文鼠のパクリ田盗作」にしてしまうくらい好きだ。最初の掴みとしてこれ以上なく優秀な名前になったと自負している。まあ、警戒されてしまう可能性もあるが、その時はその時だ。


 ネット上に文章を投稿するようになったのは、いつからだったか。初めのうちは、ただ読むだけで楽しかった。そのうちお気に入り作品ができ、感想を書くようになり、そして自分でも投稿するようになった。


 いくつもいくつも作品を投稿するうちに、読者がつき、ファンがつき、「吹きました」「わかります!それ思ってました!」などとコメントを貰えるようになり・・・・・・自分の笑いが、他の人にも水紋のように広がっていくのが見えるようになった。


 楽しそうなことを見つけるとすぐに反応してしまう性質たちの私は、Twitter上でとあるハッシュタグを見つけた時に飛びつかずにはいられなかった。そう、「#RTした人がもし小説だったらその冒頭を考える」である。アカウント名から小説を作る?はは、この名前から作れるものならやってみるが良い。


 にやり、と笑いながらリツイートボタンを押した。


 その結果がいま、この手の中にある掌編なのだが・・・・・・

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