第40話 *魔法文明=魔法技術=魔法世界
お姉ちゃん先生の講義は、続く。
「この技術体系の代表名とも言える、科学・魔法・精神・無・魂だけれども、技術ということ、イコール文明と読み替えても良いわ。そして、重要なのが、普通は重複して存在しないということね。この世界は、5つ全部があるという無制限世界だけれども」
長兄王子が手を上げた。
「何かしら?」
「質問。いいですか」
「いいわよ」
「なぜ、5つの文明が共存できるのですか?」
「いい質問ね。この場所は、力脈の集合・始発点にあるわ。これは5つの文明からのもので、文明はそれぞれ場所が違うところにあるわ。互いの文明は、直接接していないけれども、この場所はその唯一の接点。5つの文明と特殊地点が重なっているのよ…」
「…分かったような、分からないような」
「説明は難しいのよ。この地点が5つの文明の中継点という風に思ってくれるとわかりやすいかな」
「なんとなくわかりました」
まだ、よく分かっていないようだったが、とりあえずそう発言して、講義は続く…
「さて、今回は、魔法のことについての講義だったわね。だから、ここからは魔法に関しての事をお話します」
白板…ホワイトボードに文字が浮かび上がる。
『魔法文明=魔法技術=魔法世界』
「通常は、この3つの言葉は、同じことを示していると言っていいわ。そして、決定的に違うものがある。はい、王妃さま答えは?」
王妃さまを指差して、聞くと
王妃さまは、立ち上がって
「パラメーターだったかしら…」
「はい、正解。復習してた?」
「いえ、お姉様の話されたことは、ほとんど覚えています。色々、知らないことがあったので、今も役に立っています」
「それは良かった」
「パラメーター管理は、魔法世界では当たり前のこと。普通、他の世界でパラメーター管理を行っているところは少ないわ」
『魔法世界=パラメーター管理』
『魔法世界以外では、原則使用しない』
ホワイトボードに字が浮かび上がってくる。
「パラメーターと言っても、開示条件や範囲も様々で、一概にどれとは言えない。これは魔法にも当てはまっていて、得意な技術や不得意なもの、そして万能型や特化型、特殊型もある。万能型は、全属性。特化型は、得意属性。特殊型は、ユニーク魔法という風にも置き換えられるわ」
「はい」
手を上げたのは、兄王子。
「少しいいですか?」
「何か分からない部分があったかしら」
発言の許可を受けると、椅子から立ち上がって…
「ユニーク魔法とは、属性と関係がないと言うことですか」
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