第17話 神話の国?

 この世界、完全なファンタジー系という訳でもない。

 魔法はもちろん、いわゆる神秘的な超自然的な現象が起こることもあるけれど、科学技術もあるれっきとした超高度魔法科学技術文明。

 他国からは、神話の国と呼ばれているくらいだ。


「それなら、大丈夫。睡眠時間には個人差もあるから、少し長短はあるかも知れないけれど、参考にしてもらえたら、いいな」

「うん。ありがとう先生」

「なんか、照れるな。先生なんて」


 そういう鈴田君もまんざらでもない様子。

 しかも、教えることに興味を示した感じがする。


「リックさん。さっきのアドバイス、すぐに試してみたい。送還はできますか」

「できるよ」

「先生。もっと眠ることを教えて欲しい」

「いっぱい調べてくるよ。今日はここまでになってしまったけれど」

「約束だよ」


 2人は、指切りげんまんをすると、再会を約束した。


 そうして、鈴田君は、報酬の金貨5枚とスキルを1つ…の受け取りを拒否して、自分の力で事を成したいとの事だったので、良い出会いがあるようにとの思いを込めて“良縁の祝福”を、こっそり掛けてあげた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る