第16話 眠る意味とは?
「寝るということは、眠るということは分かるよね」
「だ、だいたい」
「うん、あまり緊張しないでいいよ。うろ覚えだから、どこか間違っているかもしれないし」
「分かった」
「眠るのは、1日の疲れを癒やすためではないんだ」
「みんな、疲れたから寝るとか聞くよ」
「そう、一般的にはそういう風に言われているけれど、実は違うんだ」
「眠るのは、明日を元気に過ごすためなんだ」
「知らなかったよ」
「まぁ、ほとんどの人は知らないらしいし、お母さんに早く寝るように言われた時に、不思議に思って調べたら、読んだ本にはそう書いてあった」
「そうなんだ。他には何かある?」
「眠ることによって、脳の活性化に差が出るんだ」
「脳?」
鈴田君が、自分の頭を指して
「この中に、脳と言うものがあって、考えたり言葉を話したりする機能をもったものがあるんだ」
「へぇ~、それで、脳の…なんだっけ」
「脳の活性化。具体的には、記憶力だけど」
「記憶力。覚えると言うこと?」
「そうそう、寝る前に、勉強をして自己採点。自己採点した際にある一定の成績が出たら、眠ってしまっても、翌日まで覚えているんだって」
「でも、勉強って苦手…」
「そうかぁ~、なら、これだけ覚えていて。きちんとした睡眠時間を取ると学力が上がるっていうこと。8時間くらいって分かる?」
「それくらいは、分かるよ。時計もあるし」
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