第15話 特技は寝ること?

 王子さまに、近藤君の次に召喚された鈴田君を紹介した。


「え?近藤君は?」

「近藤君は、一旦お帰りになりました。夕食の事もありましたし」

「そうかぁ~。また、来てくれるかな?」

「きっと来てくれますよ。来ても良い時は、あちらから来られるように手配しましたから」

「楽しみだなぁ~」

「それは、それとして鈴田君が新しい先生ですよ」


 2人が互いに、自己紹介をして、鈴田君が何かの遊びを教えてくれるものだと、期待している王子さまがそこにいる。

 なにやら、味をしめたようだったが…


「それじゃあね、君の得意なことを知りたいな」

「え?」

「得意なこと?分からない」

「何でも良いよ」

「寝ること…」

「寝ることか…」

「他に思いつかないよ」

「寝ることも大事って知ってる?」

「大事なの?」

「そう、寝ることについても色々あってね、あまり詳しくないけれど、その事について少し、話しをしてみようと思うけれど、良い?」

「うん。なんだか聞いてみたくなった」

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