第7話 先生としりとりをする

 その言葉に、王子さまは首を傾げて


「しりとりって何?」


と、近藤君に聞いている。


「しりとりってね。ゴリラって言ったら、言葉の最後の文字を次の頭の文字として、繋げていく遊びだよ」

「へぇ~、面白そう。ゴリラの後だと何があるの?」

「ライオンとか、ライスとか」


 言うまでもないが、近藤君は日本語で話している。


 王子さまは、この国の言葉で話しているが、相互に話しが通じるように、相手の言語に合わせた用語を自動でポップアップされるように組み込んだ。


 ただし、この機能は短期間の滞在用で、永続的に分かるようになるためには、別途、勉強が必要だが、どうなることやら。


 そして、しりとりが始まる。


 私も、そして外で警護に当たっていた親衛隊の1人も部屋に入れて、4人でそれをすることにした。

 親衛隊にも短期間付与を行い、準備は万端だ。

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