第8話 4人で遊んでみる
しりとりのルールは、最後に“ん”がつかないものと、近藤君の世界で決められているものをそのまま採用した。
順番は、近藤君、王子さま、私、親衛隊員である。
「最初はね、しりとりの“り“から始めるんだ」
「それもルールなの?」
「うん。始めの決まり事だよ」
「分かった」
「それじゃあね。り、り、リス」
重ねて言うまでもないが、この世界のリスと異世界のリスは全く違う。
大きさも、凶暴さも。
ただし、異世界にいたりあったりする物のほとんどは、こちらの世界にもある。
名称も同じの場合が多いが、中身は違うということだ。
王子さまが悩んでいる。
「す、す、少し」
「それダメ~。物とか動物とかじゃないとダメなんだ」
「それじゃあ、す、す、スライス」
「うーん、それは、どうなんだろう」
「スライスマシーンという、肉などを薄く切る機械がありますよ。スライスは、良いのではないでしょうか」
「それじゃあ、セーフと言うことで」
「セーフって?」
「ぎりぎり、大丈夫っていうことなんだ」
「じゃあ、スライスで」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます