プロローグ
その瞬間にファントム城の裏手から大砲を打ち鳴らし城壁の壁を打ち砕く様な轟音が鳴り響く。
「なぁにぃごとだぁぁああ!!裏で何が起きている?!」
(連絡します!ファントム城の城壁裏門にてマギ・ワールド連合の総攻撃が始まった模様!!)
「そんなわけがないっ!決して有り得ないぃぃ!何故ならばマギ・ワールド連合の全軍は我々の前にいるのだからなぁぁあ!!」
(だが、しかし全軍が正面門前に集中しているため、裏門前は手薄になっております!!)
「ぐぬぬぬ!!何故だ?!何故だぁああ!!」
カイジン軍の現場監督が有り得ない現状に困惑する顔を他所に反対の丘に立つ俺達は作戦の成功を確信した。
「どうやら、この戦争は俺達の勝利だな。」
「タイガさんのスイッチを押した瞬間にマギ・ワールド連合本部に連絡入れたっす!」
「まぁ、この吾輩の作った発明とは幻。見かけのフェイクね。」
「はい。ポチっとな。」
続けてタイガは再度、スイッチボタンを押すとマギ・ワールド連合の映像を消すと何事も無かったように周りには俺達7人だけとなる。
「これはぁああ!我々を騙しあったなぁぁあ!!セブン・ギアーズめぇぇええ!!」
カイジン軍の1人が高らかに怒号を上げるが、こいつらは今まで、この世界の住人を騙し、生態系を狂わせ、人々を苦しませ、幸せを奪い、恐怖のドン底に陥れた連中。慈悲も情けも無用だ。
「よし!ヤマト、アスカ、ケンジ!作戦通り正面門前の連中を任せたぞ!!」
「了解だっぺよ!ショウ!」
「私に任せておきな。」
「コウタさん、リュウジさん、タイガさん。そしてショウさん。ご武運を!」
ヤマト、アスカ、ケンジの3人はそう告げると先陣を切って丘へ駆け下りる。そして其々、身に付けている武器を持ち構えるとヤマト、ケンジ、アスカの3人ベルトのバックルを2回タッチする。
「さぁ、オラの天国への片道切符ソロライブだっぺよ!」
【Heavy Rock the end】
ヤマトはエレキギターを構えて骨太で破戒的な音撃をカイジン軍に叩き混むように演奏すると一瞬にしてカイジン軍は塵となり爆風で砂埃と化す。
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