黎明へ進め 著 みしょうかん様
いや、ピュアですね。ひたすらにクリーンなものを見ました。
健全。本当に健全過ぎるくらいに健全な物語であります。
今回の作品は異世界モノと思いきや並行世界に転移しちゃった、という異世界モノの利益をのっけから取っ払った意欲作であります。
ところで、皆さん。
異世界モノが好まれる最大の理由って何だと思われますか?
色んな考えがあるかもしれませんが、私はこう考えています。
書く側も読む側も取っ付きやすいその手軽さが流行の主な理由なのだと。
つまり、テンプレという土台が用意されていて誰でも構成をあまり練らずに話を作ることができる手軽さ。
そして、テンプレであるが故にある程度『面白さ』が確保された状態のものを読むことのできる手軽さ。
まるで、フランチャイズチェーン展開する企業のようですね。
他のジャンルと比べると『面白さ』はある程度保障されているため読者を会得しやすく、作者の技量次第では簡単にプロ作家の仲間入りを果たすことのできる良くできたシステムです。
もしこれが誰かが意図的に作り出したシステムだとしたらその人間は相当に頭がいいです。
で、この作品は先にも述べましたがその恩恵を初めから取っ払っています。
これは、個人的には凄いと私は思います。
自分の技量だけを頼りに旅立つことを決意したわけですから。
それは、兎も角、内容に関してはまだ序盤ということもあり評価はできません。
ですが、スペインとポルトガルのキリスト教の宣教師が入り込んで内乱が発生した、という展開は面白かったです。
内乱を起こさせて国力を削ぐのが一番簡単でインテリジェンスの肝の部分ですから。
これからも精進して下さい。
とまあ、自分のことを盛大に棚に上げたところでこの辺で。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888150397
作品URL貼っておきます。
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