第27話 嵐の前の静けさ

耳に遠くから聞こえる波の音。いつも寝ているベッドとは微かに異なる寝心地。

浮上する意識のままにアイカは瞼をゆっくり開くと、閉められたカーテンの隙間から差し込む明るい日差しと、王都アルバでは香ることのない海風の匂いに、自分がどこにいるのか思い出す。


そうだった。

わたし、ラグナのお屋敷に来たんだった。


それもアイカではなく、騎士見習いのアイン・キャベンディッシュとして。ギルバートが仕事でラグナに来る以上、結婚してもいないのに女性を同行させるのは表向き良くないからと、男装して騎士たちの中に紛れ込んで、グランディ家が代々治める海運都市ラグナにやってきたのだった。


紛れてって言っても騎士のみんなは私の正体にもう気づいてたんだけどね……。でも領地視察の護衛隊になった第4騎士団長のレオナルド騎士団長には悪いことをしちゃったかな。


たまに食堂に差し入れをしていた騎士たちは所属の騎士団に関わらず自分のことを知っていたが、ランチを取る時以外は各人に割り当てられた執務室で仕事をしているか王宮警護にまわっている騎士団長たちはアインの正体について知らなかったらしい。


ラグナへ出発当日、騎士見習いとして男装した自分が挨拶にいくと、レオナルドの態度は非常に余所余所しかった。


ごろりと寝返りを打つと、隣には規則的な寝息を立ててギルバートが眠っている。昨日は運んできた荷物整理等を終わらせ、ギルバートは騎士たちに今後のスケジュールの打ち合わせをするだけで日が暮れてしまい、お互い長旅で疲れてるだろうからと抱き合ってすぐに眠ってしまった。


こうしてギルバートの眠るところを見れるのはとても珍しい。周囲の気配に敏感なギルバートは、眠っていてもアイカが起きる気配をすぐに察して起きてしまう。しかし、今朝は目覚める様子はない。


整った精悍な顔つき、固く閉ざされた切れ長の瞳には、髪と同じ濃紅の睫が影を落としている。すっと通った鼻梁は高く、無造作に流れている髪も触れてみると以外なほど柔らかい。

上半身に何も着ていない鍛え上げられた身体には所々に怪我の跡が残り、どれほどの数をギルバートが命をかけて戦ってきたのか分かる。


今なら、寝ている今のうちなら


ギルバートが起きているときはまだ恥ずかしくて自分からすることが中々出来ないけれど、寝ていて気づかれないのなら。

そっと顔を近づけて、ギルバートの唇に触れるだけの口付けを落す。


「朝から随分可愛いキスだ」

「起きてたの!?」


唇が触れたとたんに、眠っていると思っていたギルバートがパチリと瞼を開き、逃げようとした身体に腕を回され引き寄せられてしまう。

キスしようとしたところを気づかれてしまった恥ずかしさと、ギルバートが寝たふりをしていたことへの腹立ちが両方ごちゃ混ぜになる。


「寝ていたさ、今のキスで起きたんだ」


嘘は言っていない。隣で眠っていたアイカが起きた気配に気づきつつ、ギルバートの意識は半分くらい夢現をまだ漂っていた。長い髪が顔に僅かにかかる感触と、遠慮気味に押し当てられた唇の感触に意識が一気に覚醒した。


口付けの回数は数え切れなくても、自らするのは恥ずかしいらしくアイカの方からキスをしてくれたことはまだ数えるほどだ。自分が寝ていると思って、キスをしても気づかれないだろうと思っていたからしてくれたのかもしれないが、どうせなら起きているときにしてくれたほうがもっと嬉しい。


「もうしてくれないのか?もう一度だけでいい」


その愛らしい唇でもう一度。こっそりキスしたのがバレてしまった恥ずかしさでアイカは顔を真っ赤にさせ、泣きそうになっているが、キスをするまで逃がすつもりはなく、そっと人差し指でアイカの唇を縁取る。

キスをするまで離してもらえないと悟ったらしいアイカが、苦し紛れの抵抗のように自分の目を手のひらで覆い隠してから、また唇に触れてきた柔らかな感触。


触れるだけですぐに逃げる気配を察して、アイカの後頭部に手を回し逃げられないようにしてから、唇の奥に隠されている甘い舌に自分の舌を絡める。


「んっ、んんっ……ふ、ぁ、………」


ギルバートの啄ばむようなキスに次第に強張っていたアイカの身体から力が抜けていく。

キスの気持ち良さに頭もぼーっとしてきたけれど、下半身に押し付けられる固いものに本能的な危険を覚えてしまう。


だめよ、言っちゃ……気づかないふりするのよアイカ……。


もう朝なのだ。起きて着替えなくては朝食時間になっても起き上がってこない自分達に屋敷の使用人たちだけでなく、騎士団のみなもどうしたのかと心配するだろう。

けれど、着ていたネグリジェの中にギルバートの手が忍び込んできて、


「今からやりたいといったら怒るか?気づいているんだろう?」

「だ、だめよ!もう起きる時間よ!?皆待ってるもの!」


ばっと唇を離して、下から見上げるような眼差しでおねだりされる。自分がこの目に弱いということを知っててワザとギルバートは使ってくるのだ。


「だめったらだめ!」


ずっとあの目におねだりされたら、つい流されてしまいそうになったので、顔をそらして拒む。


「残念だな。今回は諦めるとしよう」


溜息をついて上半身を起き上がらせたギルバートにほっとしつつも、ベッドから起き上がり様、耳に囁かれた言葉にこっそりキスをしようとしたのがバレたとき以上にアイカは顔が真っ赤になった。



『その代わり、今夜はたっぷり抱かせてもらうからな?』



▼▼▼



朝食を食べた後はギルバートは執務室で山と積み重なっている書類に缶詰状態になった。グランディ家の領地に関わることなので執事のセバスチャンが領主であるギルバートをサポートする。

何か大事が起こらない限り、領地に戻るのは年に一度だ。

その為、一年分の書類がギルバートを待ち構えている。


そしてディアーノ王子との会食・会談はカーラ・トラヴィス国将軍としての仕事となるめ、グレンがギルバートをサポートする。一週間前にディアーノ王子はラグナに入っており、グランディ家が所有する浜辺近くの別宅を王子の逗留先として提供していた。


時間までに屋敷に戻ってくればどこへ行ってもいいけれど、グレンがつけた警護3人を撒くのと危険なことは絶対にしないという2つを約束し、さっそく港の方へ繰り出す。


屋敷の玄関前で見送りしてくれたギルバートだったが、自分も行くと言い出しかけたところをグレンが屋敷内に引き摺っていった。


「私、海って大好き!」


多くの船が停泊している港は、陸揚げされた魚だけでなく、遠く離れた異国から運ばれてきたらしい珍しい品々で溢れている。陸には荷を運ぶ人々で溢れ、少し奥の通りにいけば店がところ狭しと通りに並ぶ。


見たこともない食べ物、布、装飾飾りとお店の中からは威勢のよい客引きの声があがり、商人と思われる者たちが店の店主と交渉している光景をすぐ傍で見れた。


船が留めてある岸壁にしゃがみ海の中を覗くと、たまに魚が水面近くまで上がって泳いでいるのが見れたりするので飽きずにじっと見ていたら、海に穴が空きそうだと苦笑され、


「あっちの港から少し離れたところには綺麗な砂浜が広がっていたと思う。そこなら海で遊べるぞ?」

「浜辺で貝殻拾いしたいです!!お土産に!」


以前にもギルバートの領地見回りに護衛できたことのあるレオナルドが、浜辺のある方を指差すと目を輝かせてアインはうんうん頷く。

今は男装をして男のアインのはずなのに、言葉遣いがすっかり元に戻っていることにも気づかず、アイカの目は休むことなくあっちいったりこっちいったり忙しい。


騎士見習いとして来ているのだからと、アインはレオナルドに敬語を使い、レオナルドも言葉使いは他の部下に対するものと同じである。


あのギルバートが男装させてまで領地見回りに同行させた女性。騎士団の食堂で却下するグレンに他の騎士たちを巻き込んで、アイン(♂)として強引に承諾させたことからもその執心ぶりが伺える。


今アイカの護衛に付いているのは騎士団長のレオナルドを含め、部下のハリーとトーマスの3人である。朝食後に騎士団が寝泊りしている別宅の方にやってきたグレンから今日1日のアイン護衛とラグナの観光案内を命令されたのだ。


なんだ、お姫様のお守りか


命令された直後、レオナルドは正直心の中だけで思った。女1人に騎士団長含めて3人も護衛をつけるなど過保護過ぎだと思ったが上からの命令ならば部下は頷くだけである。それはレオナルドだけではなく、部下のハリーとトーマスも同様のことを考えただろう。


しかし、そんな3人の内心をグレンは見透かしたように、


「アインが本気でキミたちを撒こうと思ったら、簡単に撒かれるだろう。いや、本人に撒く気が無かったとしても、はずみでキミたちを振り切るかもしれない。いくら本人が目の前で楽しそうに遊んでるからと、油断は決してしないように」

「はずみで撒かれる?アインに自分達がですか?」

「でなければ、ああも頻繁にアルバの屋敷を抜け出して騎士団に顔を出せると思うか?あの屋敷ですらギルバート様が選んだ警護の者たちが見張っているのだぞ」

「心得ました……油断なくアインを警護いたします」


半信半疑のままレオナルドは了承したが、本宅の玄関口にやってきた男装姿のアインを見てもどうしてもこの目の前に少女にそんな身体能力があるようには見えない。想像できても社交パーティーで華麗に踊るダンスぐらいだ。


「あそこ!大道芸の人が何か芸をしているみたい!」


今立っている桟橋から陸に上がってぐるりと反対側に回った岸に人垣が出来て歓声があがったのをアインは指差す。

祭りがおこなわれる時期ではないので、流れ大道芸が来ているのか、それとも店側が客寄せとして見世物をやっているのか分からないが、人垣の真ん中から丸いボールや皿が飛んでいたりするのはここからでも見てとれる。


普通に考えるならば見世物を近くで見ようとするなら桟橋から陸にあがり、そこから港をぐるりと回ってから人垣の方へ行くしかない。


だが、アインは予想外の方向から人垣に向って行った。桟橋の上から海にひょいと飛び降り、まさか服を着たまま泳いで行くつもりなのかと焦ったレオナルドたちを他所に、軽やかに水面に着地すると、そのまま海に沈むことなく水面を走って行ったのだ。


「「「え?」」」


わが目を疑ったレオナルドだったが、隣のハリーとトーマスも目を見開き仰天している。自分が見ているものは夢や幻ではなく現実らしい。


「レオナルド様、この海って実は浅いとかですか?」

「馬鹿言え!そこの中型船が停泊できるだけの水深はある!」

「でしたら、アインは水面を走っていきましたよね?どうやって?」

「知るか!」


知っていたらこんなに焦りはしない。だが、急いで後を追わねばアインを見失ってしまう。


レオナルド35歳、ちょうど油の乗った男盛り。

戦争での功労を称えられ30にして騎士団長に命じられ、順当に出世して周囲の親族からも将来を期待されている。それが二十歳も行っていないような少女に簡単に撒かれてしまったとあっては、いい笑いモノの種になるだろう。


あんな少女に出来て俺に出来ない筈がない!!


「とうっ!」と威勢よく桟橋の上から海に飛び込み、


ージャポッ


当然海の上には着地はできず、沈んでしまった。


「レオナルド様!?大丈夫ですか!縄を探してきます!」

「俺のことはどうでもいい!それよりアインの護衛だ!絶対に見失うな!」

「はっ!了解いたしました!レオナルド様もご無事で!」


海の上でばしゃばしゃ溺れかけているレオナルドを置いてハリーとトーマスは桟橋から陸へと遠回りをする形でアインを追いかけた。

水分を吸って重くなった服を着て、どうにか海から桟橋へあがりレオナルドも息を切らせ後を追いながら、


グレン様が言っていた『はずみで撒かれる』とはこういうことか!!


アインの警護がどれだけ大変なのか身を持って知った瞬間だった。


ひとしきり店が客寄せとしてやっていた催し物を見て満足したらしいアインを、また港をショートカットされては困るので障害物が何もない浜辺へとレオナルドはさっそく案内する。


適度に広い白浜とちょっと先には岩海岸になっていて入り江っぽい地形の場所もある。

本人も貝殻拾いがしたいと言っているし、靴を脱いで打ち寄せる波に足をつけて遊んでもいい。


「今日はこれで満足して屋敷に戻ってくれることを祈ろう……」

「ですね、こんなにアインの警護が大変だとは思ってませんでしたよ……」


初めて見るラグナの街が珍しいのは分かるが、ちょっと目を離したとたんに姿が消えている。砂浜にしゃがみ、持ってきた水筒の水を飲みながらレオナルドは呟く。


浜辺の波打ち際でアインはハリーと一緒にせっせと貝殻拾いをして、気に入った貝殻を見つけては途中で買った麻布の袋に入れていた。


「ねぇ、ハリー。これって真珠貝?」


浜辺に打ち上げられていた一枚の貝殻をアイカは拾ってハリーに見せる。外側は黒っぽく、藻のようなものも生えて間違っても綺麗だとは言い難いけれど、内側は虹色の輝きをもった真珠層が覆っている。見せられたハリーは貝殻を覗き込むと頷く。


「ああ、そうだな。よく分かったな」


前世で親戚からお土産で缶詰に入った真珠取り出しキットをアイカは貰い、一度本物の真珠貝を見たことがある。外側ははっきり綺麗ではないが、二枚貝を2つに開くとそこから美しい真珠が出てくる。


「真珠貝が浜辺に打ちあがるってことは、ここの辺りは真珠がよく取れるの?」

「昔はラグナの海で真珠が取れていたらしいが取り尽されて偶に小さいのが見つかる程度だ。大昔には五センチ四方の真っ白な真珠玉が見つかったって逸話も残ってるんだぞ。そんな真珠が現実にありえるわけがないが、真珠が採れていた時代があった名残だな」


ハリーの説明を聞きながら、拾った真珠貝のオーロラの輝きを放つ内層を眺めアイカは思案する。真珠取り出しキットに一緒に入っていた説明書に真珠が出来る仕組みが書いてあった。


真珠が出来る仕組みはたしか、貝が真珠層を内側に作るのを利用して作っていたはず。


「ハリーお願いがあるの」

「なんだ?」

「この真珠貝だけを探して」

「真珠貝を?中に真珠は入ってないぞ?貝殻でいいのか?」

「貝殻でいいわ。いっぱいほしいの」

「いいぞ。だが探すのに夢中になって遠くにまで行くんじゃないぞ」

「わかってる!」


ハリーにもお願いして浜辺で真珠貝を探す。そのうちに浜辺の先にある岩場にまで辿り着き、その岩と岩の間にも落ちていないか目を凝らす。後ろを振り返れば、ハリーは頼まれたとおり波打ち際で真珠貝の殻が落ちていないか探しており、レオナルドとトーマスが自分の方に歩いて来ていた。


ギルバートとグレンにも今朝、決して1人になるようなことはしないでほしいと注意されていたけれど、


1つだけ真珠貝を見つけたらすぐに戻るから。


心の中で謝り、岩場の影に姿を隠す。そして目の前にある岩場の入り江になっている部分に飛び込んだ。


女神の力は願う力。

そして認識による現実化。


海の中でも呼吸が出来ると念じれば、息継ぎをしなくても息苦しくなることはない。頑張って泳がなくても、行きたいと思った方向に海流が連れて行ってくれる。

海の中は色とりどりの魚が泳ぎ、水面から太陽の光が差し込み海底を照らす。


ずっとこうして泳いでいたかったけれどあまり長く海の中にいれないので、手早く目的のものを探そうと海底の岩場あたりを見ていると、その岩場を巣にしていたらしい魚が奥から出てきた。


お魚さん、真珠貝を探しているんだけれど見かけなかった?


海の中で声にならない声で問いかけると、ぷいと魚が巣から離れた方向へ泳いでいく。後をついていくと隣の岩場のところで何かを啄ばんでいる。

それは先ほど浜辺に打ち上げられていた真珠貝の殻より2倍はあろうかという大きさの真珠貝だった。しかも貝は厚みがあり固く閉ざされたままだ。


ありがとう!お魚さん!


お礼を言うと案内してくれた魚は鼻先に口を少し触れてまた巣のある岩場の方へ戻っていく。そして教えてくれた真珠貝を手にとって、元きた岩場の方へと戻った。

戻った岩場は、海に潜った岩場より少し離れた岩場の奥で、誰にも見られていなかったか周囲を見渡しても人の気配はない。


「アイン!!そこにいたのか!どこに行ったのかと」


探していたのだろうレオナルドたちの方へいくと慌てて3人が走り寄ってきてくれる。できるだけ早く戻ったつもりだったけれど、少しでも姿が見えないことで慌てて探してくれたのだろうことをそっと謝った。


「って、お前その髪どうしたんだ!?染め粉が完全に取れてるじゃないか!」

「あ、ほんとだ」


言われて気が付いた。


海に潜ったときに染め粉が取れてしまったのか、真っ黒だった髪が元の銀糸に戻ってしまっている。着ている服などはまったく濡れていないので、海に潜ったことはバレないだろうと思っていたのに、まさか髪の染め粉が取れてしまうことまでは考えていなかった。


「念のためフード付きのマントを持ってきておいてよかった。これを被って、もう屋敷に戻ろう」


ハリーが背負っていた荷物の中からフード付きのマントを取り出し、手早くアイカに着せてフードを被らせた。ギルバートがラグナに滞在しているというだけで、街の者は浮き足立っているのに、この状態のアイカを見られたら噂になってしまう。

そして、ふとアイカが手に持っているものが視界に入り、


「それってまさか、真珠貝か?しかもまだ貝が合わさってるってことは、もしかしたら中に」

「あるかもね、ふふ」

「よく見つけたな」


ハリーもそこそこ浜辺に打ち上げられていた真珠貝の殻を見つけたつもりだったが、2枚貝が開かれていない閉じたままのものを出されては降参するしかない。

今日一日、思い返せば色んなことがあったが、満足しているらしいアインと共に3人はギルバートの屋敷へと戻った。


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