令和元年12月31日時点の登場人物紹介
令和元年12月31日時点の登場人物紹介
【令和な日々・プレストーリー編】【令和な日々】の登場人物紹介です。
令和元年12月31日時点までのネタバレを含みます。
【2年1組女子】
†日野
10月下旬の文化祭まで学級委員を務めた。
大阪出身で2018年の年末に神奈川の現マンションに引っ越して来た。中学1年生の3学期からこの中学校に転校してきた。
生まれつき免疫系に障害があり、極度に免疫力が低い。幼少期は入退院を繰り返し、いまも冬場は学校を休むことが多い。月に一度、横浜の大学病院で検査を受けている。
小学校入学前から空手を始め、形の選手としては中学生の中でもトップクラスの実力を誇る。
スポーツ全般に関心を持ち、トレーニング理論はインターネットを駆使して世界から情報を得ている。他人に筋トレを勧める傾向がある。
身長は160 cm台後半、無駄な脂肪は一切ないが、それほど筋肉質でもない。
黒髪ショートヘアで整った顔立ちの持ち主。ただし、目つきが鋭く歳下からは恐れられている。
胸が大きいことが悩みの種。
朝5時に起床し、体調が良ければ空手の朝稽古に向かう。夜は9時に就寝する。
趣味は読書。以前に比べると読書時間は減っているが、驚異的な集中力で補っている。好きなジャンルはミステリ。
中学校の正門前に建つマンション在住。母とふたり暮らしだが、生活はすれ違いが多く、顔を合わせる時間は少ない。
生後すぐに離婚した父親とは長く会っていない。養育費はもらっていて自分で管理している。
両親ともに大学教授。
夏にキャシーと出会ってから英語をマスターし、現在もコツコツと勉強中。ネイティブの高校生に匹敵する語彙を有する。
女子学生アスリートを支援するNPO”F-SAS”の代表を務める。大手企業の協力を得て、4月には法人化を予定している。
高校は陽稲と同じ臨玲に進学予定。
†日々木
父方の祖父は亡命ロシア人貴族の血を引き、美丈夫だった。一代で起業に成功し、地元の名士となった。その祖父の外見を引き継ぐ彼女は祖父から溺愛されている。
ロシア人美少女のような白い肌、小さく引き締まった顔立ち、長い手足、赤茶色の繊細な長い髪を持つ。
身長は低く、幼い顔立ちもあっていまだに小学生と間違われることが多い。
祖父から被服費を支援してもらっていて、一般人の少女とは比べものにならないほど大量の衣類を所有している。どれも品質の良いものばかり。
子どもの頃からファッションに興味を持ち、将来の夢はファッションデザイナー。
対人コミュニケーション能力が高く、本人も自分の長所だと自覚している。
一方で、対人コミュニケーションが必要とされない場面での一発勝負に弱く、失敗してはいけないというプレッシャーに対応できていなかった。
中学受験の失敗がトラウマになっていたが、可恋から勉強を教わってかなり改善されつつある。
ファッションへの関心から映画鑑賞が趣味になった。特に多彩なファッションが登場する外国映画が好み。ただし、年齢的な制約から劇場に足を運ぶことは稀で、主に自宅で鑑賞している。邦画だが、クリスマス前に可恋と見に行った『クリスマスの奇蹟』が最近ではいちばんのお気に入り。
可恋によって食生活の改善や筋トレの指導をされ、その成果がわずかに現れている。
同性の前では羞恥心が希薄。
両親、姉との4人暮らし。父方の祖父母は北関東に住み、夏、冬、春の長期休暇には必ず訪問している。母方の祖父は札幌在住。祖母は4月に交通事故で亡くなった。
家事は、掃除や裁縫が得意。料理は現在向上中。
毎朝、幼なじみの純ちゃんとジョギングをしている。
キャシーと話すことで基本的な英会話はできるようになった。ただキャシーのスラング混じりの英語に影響を受けているので、可恋からは直すように注意されることがある。
これまで定期テストではケアレスミスが多かったが、それが改善されクラスでも上位の成績を残すようになった。
高校はお嬢様学校である臨玲を受験する予定。
†安藤純†
身長は175 cmを越え、筋肉の鎧を身にまとっている。
身体的能力に加え練習熱心なこともあり、周囲から高い期待を持たれている競泳選手。
パリ五輪のホープと目されているが、この夏から記録が伸び悩んでいた。
陽稲の幼なじみで、彼女の護衛役も務めている。
日々木家とは家族ぐるみのつき合いがあり、陽稲の護衛役をしていることもあって、夕食を日々木家で食べることが多い。
非常に無口で、自分からコミュニケーションを取ろうとすることが滅多にない。
両親と妹の4人暮らし。裕福な家ではなく、彼女がスイミングスクールに通う費用は大きな負担になっているが、いまのところ無理をしてでも出してくれている。
可恋から高校進学のために学費免除の推薦を取れるように結果を出せと迫られている。
†松田美咲†
10月下旬の文化祭後に学級委員に就任した。
かなりの資産家のひとり娘。両親が多様な人と触れ合えるようにと公立中学に通わせている。
お嬢様だが性格は素直で責任感がある。友人からの信頼が厚い。努力家でなんでも一通りできるが、唯一の欠点が音感やリズム感に欠けることで、その改善に取り組んでいるがなかなか成果は上がっていない。
容姿も非常に優れているが、お嬢様だと広く知れ渡っているせいか男子からは尻込みされているようだ。
優奈、彩花、綾乃、ひかりとグループを形成しているが、他の4人がダンス部を創部したことで気まずい間柄になりかけたこともあった。現在ではほぼわだかまりも消え、彼女たちを応援している。
天使のような存在である日々木陽稲を敬愛し、彼女を独占しようとしているように見えた日野可恋を警戒していた時期もあった。いまは日野の優秀さを知り、ふたりの関係を認めている。
文化祭実行委員を務め、クラスのファッションショーや有志による合唱の企画に協力した。
†笠井優奈†
ギャル風の見た目に反し、かなりの体育会系。
ソフトテニス部で次期部長候補だったが、やる気のない部員が多いソフトテニス部に見切りをつけてダンス部を創設した。ダンス部では実力優先を掲げている。
身内認定した相手には面倒見が良く、甘い対応をすることが多い。一方、そうでない相手には辛辣な言動を繰り返すこともある。
1年生では同じクラスだった美咲の性格の良さに惚れ込み、ライバルであるひかりを孤立させたことがあった。6月のキャンプ後にひかりが同じグループに加わり、頼りない彼女の面倒を積極的にみるようになった。
日野のことは嫌っているが、その能力の高さは認めている。ダンス部の活動でも何かと日野の協力を仰いでいる。副部長の彩花からは自分以上に日野の影響を受けているんじゃないかと思われている。
ダンス部は少数精鋭を目指していたが、人気が高く、入部希望が殺到した。一度入部させてしまうと切るのは忍びなく、1年生の間の人間関係などに頭を悩ませている。
親友の美咲には隠しているが、歳上の彼氏と付き合っている。相手は兄の友人で、1年半ほど続いている。
†須賀彩花†
美少女集団である美咲グループの中でただ一人、自他共に認める”普通”の女の子。
美咲とは小学生時代からの友だち。ただ中学1年生の時はクラスが別れ、疎遠になっていた。
容姿、勉学、運動能力のどれもが平均的で、グループ内の他のメンバーと比べてコンプレックスを抱いていた。
特に6月にひかりが加入した時期は精神的にも不安定だった。
仲間の励ましや日野から筋トレの指導を受けたことなど、些細なことの積み重ねで少しずつ自信をつけ、自分の居場所を見出した。
1学期の終わりにはクラスの男子から告白され付き合い始めたが、ちょっとしたトラブルを機に自然解消した。
また、同時期から綾乃との仲が急接近した。ただし、彩花自身は他のメンバーが忙しいから綾乃が自分のところに来るようになったという認識。
運動会の実行委員を務め、運動会の創作ダンスでは主力であるAチームに選ばれた。
新設のダンス部では優奈をサポートする副部長を務める。主に1年生を受け持っている。
ダンス部の1年生からは親しみやすい先輩として慕われている。
11月からは綾乃と塾に通い始めた。
†田辺綾乃†
小柄で整った顔立ちをしていて美少女だと言われるが、子どもっぽい自分の容姿にコンプレックスを抱いている。
成績はグループ内ではいちばん良いが、教えるのは苦手。聞き上手でコミュニケーション能力も低くはないが、自分の気持ちを伝えることにはやや難があるようだ。
急成長した彩花に魅力を感じ、夏休みから彼女の家に押しかけることが増えた。しかし、妹のように扱われることに不満を抱いている。
運動は苦手で、日野の筋トレのノルマに達していなくて補習を受けたこともある。
ダンス部ではマネージャーとしてサポートに徹している。
11月から彼女の提案で彩花と塾に通い始めた。
†渡瀬ひかり†
アイドル並みの可愛らしい容姿の持ち主。歌唱力とダンスの技術は抜群に上手い。
1年の時に優奈の策略によりクラスで孤立し、三島泊里に誘われて合唱部に入った。
顧問の谷先生に指導されてグングンと上達する一方、精神的に泊里と谷先生に依存する傾向が強かった。
キャンプでの事件発覚後、補導されたが、責任の大半は谷先生にあるとされ、すぐにクラスに復帰した。可恋の指示により美咲のグループに加わることになり、美咲や優奈につき従うようになった。
物事を深く考えない性格のため、過去の事件を忘れて明るく過ごしているが、そうした傾向を優奈や泊里から心配されている。ふたりはひかりが絶対に悪い男に引っ掛かるだろうと予言している。
現在はダンス部のエース格で、Aチームの指導を任されている。その実力は優奈以上だが、指導能力は低く、泊里に助けてもらっている。
両親と兄との4人暮らし。家族間の仲は良くない。
†三島泊里†
1年生の時にクラスで孤立していたひかりを合唱部に誘った。
アイドル並みのひかりが平均以下の自分を頼りにする状況を喜んでいたが、6月のキャンプ後にひかりが美咲たちのグループに加わると彼女から相手にされなくなった。
クラス内では千草春菜や塚本明日香のグループに拾ってもらったが、文化祭で有志による合唱にひかりと一緒に参加してなんとか仲を繋ぎ止めた。しかし、泊里を警戒する優奈がいたせいで以前のような関係に戻すことは叶わなかった。
ひかりの後を追ってダンス部に入部した。優奈がひかりひとりを見ていられないこともあり、ひかりとの仲が急速に改善している。
生活態度は不真面目で、成績はクラスでも最低ランク。
†高木すみれ†
大手同人を主催する叔母と、過去に同人活動をしていた母から手ほどきを受けた筋金入りのオタク。
作画能力は非常に高く、叔母からパソコンなどの制作環境を用意してもらった。その代わりに叔母のサークルが出す同人誌の作画の一部を引き受けている。未成年なので自分が描いたと公表はできないが、18禁も手掛けている。
本人はマンガよりも絵画を志向していて、高校も美術科への進学を希望している。その学費等も叔母からサポートしてもらうことになっている。
クラスメイトの観察が趣味で、自称コミュ力のあるオタク。このクラスでは可恋たちのお蔭で多くの生徒と交流を築けているが、それにより自分のコミュ力の低さに気付くことも。
陽稲と可恋にヌードモデルを引き受けてもらい、絵描きとして成長できたと感じている。
一方、可恋から便利に使われることが増え、様々な体験をすることになった。
文化祭後に美術部の部長に就任した。
両親と弟の4人暮らし。
†千草春菜†
1年の時は学級委員を務めていたが、そのクラスは麓たか良やその仲間たちが傍若無人に振る舞い、荒れた中でクラスメイトたちをまとめていた。
真面目で責任感があり優等生タイプだが、決断力の無さを気にしている。
成績は常に上位で、それを誇りに思っている。
日々木陽稲に憧れ、彼女を独占しようとした日野可恋に敵愾心を抱いたこともあったが、可恋の優秀さを思い知らされ、学業だけでも可恋と太刀打ちしたいと考えている。
人付き合いは得意ではなく、教室内では泊里や明日香と一緒にいるが、遊びに行くような仲ではない。
日野に頼まれ、4月までの期間限定で生徒会の手伝いをするようになった。生徒会長の山田小鳩との会話が良い癒やしになっている。
†塚本明日香†
小学生の頃は男子と遊ぶことが多く、女子のグループでの人間関係に煩わしさを感じていた。
中学生になり4組にいる現在の彼氏と付き合うようになってから、周囲に女の子らしくなったと言われることが増えたが、本人にその自覚は乏しい。
身体を動かすことは好きだが、彼氏との時間を大切にしたいため部活動には入っていない。
運動会の創作ダンスの練習で彩花と仲良くなり、互いをちゃん付けで呼び合うようになった。
キャンプ以降、教室内では春菜と一緒にいることが多い。
日野と麓の諍いを目撃した唯一の人物。
†麓たか良†
不良。
1年生の時は同じクラスだった小西恵らとつるんで、かなり好き放題していた。
1学期にはひとりの生徒をいじめて、転校に追い込んだ。
兄はこの中学校のOBで、かなり名の知れた不良。
兄のことは慕っている。
4月に日野に手を出し、返り討ちにあった。
その後は日野に反発しながらも従っている。
運動能力は高く、日野からはボクシングジムに通うことを勧められた。
キャシーにはハンディキャップをもらっても太刀打ちできなかったが、そのキャシーを上回る日野の強さを知る数少ないクラスメイト。
†森尾結愛†
美術部部員。マンガやゲームが好きなオタク。
何ごとにも無気力だが、本人はそれを頭の固い親のせいにしている節がある。
楓とは1年生の時から同じクラスで仲が良い。
†伊東楓†
美術部部員。アニメやゲームが好きなオタク。
何ごとにも無気力だが、本人はそれを毒親のせいにしている節がある。
結愛とは1年生の時から同じクラスで仲が良い。
【中学教師】
†小野田真由美†
50代のベテラン教師。
2年1組担任。担当は理科。
小柄で痩せた体型で眼鏡を掛けている。
生徒からはとても恐れられている。
今年度限りでこの学校から退任することが決まっている。
校長の改革を全面的に支持した数少ない教師のひとり。
†藤原みどり†
20代で教師歴3年目の若手。
2年1組副担任。担当は国語。
まだ担任の経験がない。来年度は担任を受け持つことが内定している。
学生気分が抜け切れていないところがあり、ベテラン教師からお小言をもらうことも。
日野に対して苦手意識があるが、周囲も本人も来年度に日野を受け持つことを願っている。
ソフトテニス部の顧問のひとり。
†岡部
20代で新卒1年目の新米教師。
1年の体育を担当している。
ダンス部顧問を務める。
周囲の評価は高く、来年度に担任につく予定。
†田村恵子†
50代のベテラン教師。2年の学年主任を務めている。担当は国語。
教師の職場環境向上に精力的に取り組んで来た。そのため他の教師からの信任は厚い。
谷先生の不祥事の責任を取る形で、来年度は他校に転任することが決まっている。
†谷ほのか†
20代の音楽教師だった。
合唱部顧問を務め、その指導力には定評があった。
一方、モラルに欠けるところがあり、過去にも生徒に手を出したという疑惑を生じた。
合唱部の渡瀬ひかり、三島泊里を利用して盗撮行為を働き、小遣い稼ぎを図った。
更に、渡瀬ひかりに売春させる事実が発覚し、大きなスキャンダルとなった。
拘置中に知り合った弁護士に求婚され、結婚することに。
†小林
40代。谷先生が免職したことに伴い赴任した音楽教師。
文化祭で、有志による合唱を指導した。
†久保晴美†
40代。2年の女子の体育を担当している。
陸上部の顧問のひとりで女子を担当。
堅物として知られ、生徒からの人望には欠ける。
†橋本
30代の家庭科担当教諭。
手芸部の顧問を務めている。
真面目なタイプで、生徒からは煙たがられている。
†桑名加代子†
40代。3年の学年主任を務める。
大多数の田村派や少数の校長派と距離を置き、中立の立場を維持している。
校長及び田村、小野田両名がこの中学を去ることが決まり、教師陣の中核を担うことを期待されている。
【他のクラスの生徒】
†工藤
3年生。前生徒会長。
人前では優等生の仮面をかぶっているが、一部の人物の前では本性を現す。
山田小鳩に対してはセクハラまがいの行為をすることがあるが、それでも信頼されている。
人付き合いの悪い近藤未来と仲が良い。
美少女を侍らすことを夢見ている。
高校はワンランク落として優等生をキープする考え。
†近藤
3年生。学年トップクラスの成績を誇る。
両親が離婚し、母方の祖父母の元で暮らしている。
祖父母のしつけは厳しく、反発する気持ちは強いがそれは心に秘めたままとなっている。
両親が離婚するという同じ境遇の久藤亜砂美の面倒を見ることになり、そこに昏い感情をぶつけてしまう。
†山田
2年4組。生徒会長。
学業は優秀だが対人関係に難があり、小学生時代はいじめに遭っていた。
対人恐怖症とも言える状態だったが、1年の時に日々木陽稲と同じクラスになり、彼女のお蔭でそれを克服した。
コミュニケーション能力は高くなく、本人もそれを自覚している。
古風で難解な言葉遣いというキャラを作って自分を守っている。
日野可恋に生徒会を利用されているが、それが生徒会にとってもプラスになると判断して付き従っている。
†宇野
2年4組。陸上部のエース。
天真爛漫な性格の持ち主。
1年時は日々木陽稲や山田小鳩と同じクラスで仲が良かった。
†阪本
2年2組。陸上部部長。
面倒見の良い性格。
笠井優奈とは犬猿の仲。
†山本
2年4組。ダンス部。
以前から笠井優奈と仲が良く、須賀彩花と共に優奈をサポートしている。
†小西恵†
2年5組。
1年時は麓たか良と同じクラスで、不良仲間の煽り役だった。
†原田
1年3組。手芸部部長。
1学期に手芸部を創設した。
その際に協力してくれた日々木陽稲を女神のように崇めている。
荒れた雰囲気のクラスに嫌気をさしていたが、日野可恋から愚痴るだけでなく行動するように指摘され、持ち前の行動力を発揮することが増えた。
マイペースでゴーイングマイウェイといった性格で、空気を読むのは苦手。
†鳥居
1年3組。手芸部副部長。
原田朱雀とは幼なじみで、よく彼女の家に行っている。
美少女で頭も良いが、中二病的発言を繰り返すため、周りからは完全に浮いている。
趣味はウェブ小説を読むこと。
朱雀を止める役ではなく、背中を押すことが多い。
†矢口まつり†
1年4組。手芸部部員。
引っ込み思案な性格で、原田朱雀に強引に手芸部に入れられた。
朱雀を嫌いではないが、日々振り回され続けている。
†
1年3組。クラスの女子の中心グループを作り、それを牛耳っている。
両親は離婚し、母親と二人暮らし。極貧の生活を送っている。
近藤未来から勉強やクラスの支配の仕方といったことを教わっている。
一方で、未来からは性的な虐待も受けている。
†小西遥†
1年3組。2年の小西恵の妹で、麓たか良とも以前から顔見知りだった。
姉の恵と異なり、口だけでなく手も出るタイプ。ただし、運動能力の高い麓たか良には敵わなかった。
それでも躊躇しない分、並の男子より強い。
久藤亜砂美の生活環境を知る数少ない人物で、親友と言える間柄。
†
1年3組。久藤グループのひとり。
山口光月をいじめた首謀者とされたが、それまでは金田歩美をいじめることが多かった。
いじめ発覚後、亜砂美の右腕のようなポジションになったが、亜砂美に対する恐怖感は更に強固になった。
†山口
1年3組。美術部部員。
おとなしい性格で、クラスでいじめに遭っていた。
イラストを描くことが好きで、美術部の先輩である高木すみれを慕っている。
いじめ発覚後は原田朱雀と同じグループに所属し、鳥居千種とマンガを作るようになった。
†鈴木
1年3組。久藤グループのひとり。
ソフトテニス部所属。
亜砂美に対する陰口が平林茉莉や宮川亜季によって告げ口され、酷い目に遭う。
特に亜季に対して恨みを抱いている。
†宮川亜季†
1年3組。久藤グループのひとり。
ソフトテニス部所属。
グループの中ではおとなしめの性格。
そのため優海香のように上に立とうとする者が多く、内心はかなり苛立っている。
†平林
1年3組。久藤グループのひとり。
ソフトテニス部所属。
計算高い性格で、告げ口しても罪悪感がない。
†尾形友子†
1年3組。久藤グループのひとり。
情報通として知られている。
†金田歩美†
1年3組。久藤グループからいじめを受けていた。
他のクラスメイトからもウザいと思われることが多く、教室では孤立していた。
12月初旬に家出騒動を起こした。
†辻あかり†
1年5組。ダンス部。
元ソフトテニス部で、当時から笠井優奈を慕っていた。
優奈がダンス部を創設するのに伴い、彼女も移籍した。
ダンス部では当初はAチームに所属したが、すぐにBチームに降格した。
現在は1年生のまとめ役となっている。
†藤谷沙羅†
1年1組。ダンス部。
黄色のヘアピンがトレードマークとなっている。
ダンスの実力はあるが、自分が構ってもらえないと荒れたり、他人を蹴落とそうとしたりと情緒不安定な一面を持つ。
そのため1年の部員の間では孤立している。
発達障害の疑いが持たれている。
ダンス部で唯一の1年生のAチームメンバー。
†秋田ほのか†
1年2組。ダンス部。
ダンスの実力は1年生トップだが、思ったままを口にする性格で、特に同じ1年生には辛辣な意見を述べていた。
そのため他の1年生部員に嫌われ、孤立していた。
日野可恋に退部を勧告され、課題をクリアするまで練習参加を禁じられていた。
Bチーム降格後は自分の欠点を改善しようという意思が見られ、辻あかりと仲良くなっていった。
学業は優秀。普段は眼鏡を掛け、ダンスの時はコンタクト使用。
†国枝美樹†
1年生。ダンス部。ミーハーな性格の持ち主。
†三杉朋香†
1年生。ダンス部。他の部員との違いを出すために早也佳先輩派を名乗る。
†本田桃子†
1年生。ダンス部。熱心なひかり先輩派だが、他の先輩も格好いいと思う。
†田中七海†
1年5組。生徒会役員。
学業優秀な優等生。おとなしい性格。
2年男子の生徒会役員から告白され、それを断ったため生徒会に居づらくなった。
辞任を申し出たが、男子役員を解任することで残留が決まった。
†鈴木真央†
1年5組。生徒会役員。ソフトテニス部所属。
田中七海と仲が良い。開放的な性格。
生徒会の仕事は七海の手伝い程度に考えている。
†井上菜々実†
1年1組。生徒会役員。
弁は立つが口先だけと評価されている。
鈴木真央とは仲が悪い。
【空手関係者】
†キャシー・フランクリン†
14歳。インターナショナルスクールに通っている。G8。
身長185 cmを越える黒人少女。並外れた身体能力を持つ。
7月に来日し、日野可恋の通う空手道場にホームステイした。
アメリカではレスリングを経験し、見よう見まねで様々な格闘技も習得している。
可恋に空手の基礎を叩き込まれた。
8月に家族が来日して以降は東京で暮らしている。
父親は学究肌のビジネスマン、母親は元カメラマンで現在は有名なブロガー。姉は日本の高校に通っている。
彼女は言葉の読解力が低く、そのせいで子どもっぽい振る舞いが多くなっている。
インターナショナルスクールでは当初孤立していたが、少しずつ改善中。
†三谷早紀子†
可恋が通う空手道場の師範代。有名な選手だった。引退後、アメリカで指導者としての経験を積んだ。
女子選手の指導に定評があり、日野可恋も彼女の指導を受けるために引っ越し先を決めた。
世話焼きな面があり、可恋を心配する一方で、彼女を表舞台に立たせようと画策した。いまも来年の全中に出場させようと口説いている。
空手界ではやり手として知られ、可恋も手を焼く相手。
†
運動部の盛んな私立中学に通う中学1年生。
空手、形の選手で、今年の全中で1年生ながら準優勝を果たした。
優秀過ぎる実姉と比較されることにコンプレックスを抱いていたが、歳が近くて自分より優れた可恋に憧れることでそれを払拭させた。
行動力があり、猪突猛進タイプ。
†
結の姉で22歳の大学生。
空手、女子の形で世界ランキング2位。東京オリンピック日本代表に内定している。
金メダル候補として注目を浴びている。
歳の離れた妹のことは大切に思っていて、その妹が興味を示した日野可恋に対して関心を抱いた。
可恋が立ち上げたNPO”F-SAS”の趣旨に賛同し、協力者として名を連ねている。
†林康子†
私立高校に通う高校2年生。創設2年目の女子空手部主将。
日野可恋が通う道場に稽古をつけてもらいに来た時に可恋と知り合う。
以降、可恋の演武を見学したり、可恋に空手部の練習メニューを作ってもらったりした。
実力は高くないが、真面目に取り組んでいる。
†大野辰美†
林康子と同じ高校の空手部員。高校2年生。
実力は部内でトップだが、大会では結果が出ていない。
他の2年生部員と違い、康子に協力的な態度を取るようになった。
†大川智子†
札幌でキャシーと稽古で対戦した高校1年生。組み手の選手。高校の選手権にも出場した。
【生徒の家族等】
†日野陽子†
日野可恋の母。某超有名私立大学の教授に4月から就任した。
フィールドワークを中心とした女性問題の研究者で、かなり名は知れ渡っている。
特に女性からの支持が多い。
仕事の虫で、教授職以外にも講演や執筆活動など精力的にこなし、家にいる時間は少ない。
†日野富江†
日野可恋の祖母。大阪在住。
ポジティブだが大ざっぱで行き当たりばったり。可恋が苦手にしている相手。
娘の陽子、孫の可恋と一緒に暮らしていたが、陽子とケンカが絶えず、ふたりはごく近くのマンションに引っ越した。その後、ふたりは神奈川へ引っ越し、遠く離れることになった。
†日々木華菜†
日々木陽稲の姉。高校1年生。
3月までは陽稲と同じ中学校に通っていた。
料理が好きで、得意。毎日キッチンに立っている。
美少女である妹を溺愛しているが、それが彼女の負担にならないよう表立ってはそれを見せないようにしている。
可恋の影響もあり、将来の目標は調理師か栄養士と決まりつつある。
†日々木実花子†
日々木家三男の嫁。日々木陽稲と華菜の母。
横浜にあるデパートに勤務している。衣料品フロアを長く担当し、いまでは責任ある立場に。
接客のプロでコミュニケーション能力は高い。
陽稲を巡って義父と対立することもあるが、反対していた臨玲高校進学は陽稲の希望を受け入れることにした。
4月に実母を交通事故で亡くした。
†里中
日々木実花子の実妹。札幌の実家の近くで暮らしている。
優秀な姉と比較される苦しさを日々木華菜に語ったことがある。
†里中
里中宣子の長女。陽稲や華菜の従妹にあたる。
小学6年生。近くに暮らしていた祖母を亡くしてショックを引きずっていた。
妹思いの真面目な子。
†里中
里中宣子の次女。陽稲や華菜の従妹にあたる。
小学3年生。年齢の割に発達が早く、身長で陽稲を上回った。
†日々木愛花†
陽稲と華菜の従姉。高校1年生。
陽稲たちの父方の従兄弟は5人いるが、女の子はひとりだけ。
東京の私立高校に在学中。
†日々木花江†
日々木家長男の嫁で専業主婦。
三人の子どもの母親で、娘の愛花の上にふたりの男の子がいる。
†日々木絵美子†
日々木家次男の嫁で、ふたりの男の子の母親。パート勤務をしている。
†
高木すみれの叔母。黎という名はペンネームだが、すみれにも黎と呼ばせている。
独身で、東京のマンションに独り暮らしをしている。
大手同人サークルを主催し、この界隈ではそれなりに有名人。顔も広い。
すみれの才能を評価し、パソコンなどの作画環境を与える一方で同人誌の作画を任せている。
また、すみれの美術科高校進学にも資金面の援助を約束している。
†安藤
安藤純の妹で小学5年生。姉同様に無口だが、姉ほどコミュニケーション能力が低い訳ではない。
【F-SAS】
†篠原アイリス†
高校3年生。女子バレーボールの日本代表候補。
父親はアメリカ人で、母親が日本人。
4月からはプロとしてVリーグのチームに加入する一方、大学生として勉学に励む予定。
英語は苦手で大阪弁を話す。
その知名度の高さからF-SASの共同代表となっている。
†倉持
大手スポーツ用品メーカー入社3年目。営業担当。
4月からNPO法人となるF-SASへの出向が決まっていて、すでにF-SASの関西スタッフとしての業務をこなしている。
高校時代までバドミントンの選手だった。インターハイにも出場したが、大学ではプレイせず。
†鵜飼雅美†
50代でパラスポーツの競技者。
第一線からは退いているが、競技歴が長く、様々なパラスポーツに携わってきた。
F-SASの理事に就任することとなった。
【その他】
†志水アサ†
アラサーのフリージャーナリスト。教育問題に関心があり、谷先生の事件を追う中で可恋たちと知り合った。
可恋を通して日野先生を紹介してもらい、ジャーナリストとしてのステップアップを目指している。
4月から大学の修士課程に進学する。
†続木景†
神奈川県警の刑事。
色々な意味でやり手として知られている。
可恋と同じ空手道場に通い、その縁で知り合った。
可恋の優秀さに目をつけ、自分の部下に欲しいと思っている。
†和泉真樹†
中学1年生。全国レベルの競泳選手。東京在住。
安藤純を慕っている。
アイドルにも憧れていて、ファッションや美容への関心が高い。容姿もアイドル級。
†桜庭†
女性実業家。
可恋たちが見学したファッションショーの主催者であり、儲け度外視で若手デザイナーの登竜門を作ろうとした。
フットワークが軽く、主にアジア各地を飛び回り、様々な仕事をしている。便利使いされることもあるが、顔が広く、稼ぎは役に立つことへの投資に向ける主義で人望もある。
可恋に口説かれてNPOの設立に協力した。F-SAS立ち上げの7割くらいは彼女の尽力によるもの。
†醍醐かなえ†
OL兼デザイナー。
かなり仕事ができる女性で、可恋がF-SASに引き抜こうとしたが所属企業に抵抗されて果たせなかった。
ファッションショーでは主に広報を担当。可恋たちとの連絡も請け負った。
†本庄サツキ†
世界で活躍するプロのモデル。
桜庭のファッションショーには友情出演した。
†野上
高校1年生。日々木華菜のクラスメイト。
顔が広く、人脈作りが趣味。情報通で大人っぽい雰囲気の持ち主。
父親がかなりの自由人でその影響を色濃く受けている。
華菜の親友で、互いに相手を高く評価している。
歳下の可恋の能力の高さに落ち込むことがあった。
英語を学びたくてこの高校を選んだ。キャシーやその姉のリサと知り合えたことに感謝している。
深夜の繁華街での飲酒が発覚し停学になったことがある。
†矢野朱美†
高校1年生。日々木華菜のクラスメイト。
真面目な優等生で成績はトップクラス。
家が裕福ではなく、通いやすいこの高校を選択した。
小学6年生の妹がいて、その面倒をよく見ている。
†久保初美†
高校1年生。日々木華菜のクラスメイト。
帰国子女。成績は優秀だが、日本に馴染めないと感じていた。
英語はそれほど得意ではなく、少しコンプレックスを抱いていた。
大人っぽい美人で、街を歩いているとよくスカウトに声を掛けられるレベル。しかし、人を寄せ付けない空気を常に発している。
クラスでもひとりでいることが多かったが、夏休み以降華菜たちと親しくなった。
†リサ・フランクリン†
高校2年生。キャシーの姉。日本の高校に通っている。
アメリカの大学への進学を希望していて、アメリカに残ることも考えていたが、異国での経験が役に立つと両親に説得されて来日した。
キャシーと異なりとても知的。
†リナ・マクマイケル†
G6。キャシーと同じインターナショナルスクールに通っている。
白人の美少女。母親が日本人と再婚して日本に暮らすようになった。
日本語もある程度話せるが、基本的に他人と交流することが嫌い。
カトリーヌにだけ心を開いている。
†カトリーヌ・エイベア†
G6。キャシーと同じインターナショナルスクールに通っている。
アフリカ系フランス人。フランス語、英語、日本語をある程度話すことができる。
来日して2年半ほど。
いつもひとりでいるリナの世話を焼くことが多い。また、子どもっぽいキャシーの面倒を見てあげることも。
†シャロン・アトウォーター†
G8。キャシーと同じインターナショナルスクールに通っている。
クラスの黒人女子グループのボス。
子どもっぽいキャシーを相手にしていなかったが、可恋と出会って以降は少しずつキャシーとも話をするようになった。
†ジェイン・アーノルド†
G8。キャシーと同じインターナショナルスクールに通っている。
シャロンの取り巻きのひとり。黒人の女の子。
†中島三尋†
中学2年生。可恋の大阪時代の同級生。
†喜田透夏†
中学2年生。可恋の大阪時代の同級生。
†相川さくら†
中学2年生。可恋の大阪時代の同級生。
†黒松紀子†
出張料理人。松田美咲のパーティで興味を持った可恋が自宅のパーティに来てもらった。
華菜の憧れの人。
†田中三ツ葉†
陽稲が職場体験で行ったアパレルメーカーの社員。
†藤岡玉緒†
8月の全県模試で陽稲と知り合った中学2年生。
†村中真希†
日野教授の教え子の大学生で、訳ありでゴールデンウィークに可恋のマンションに滞在した。
†初瀬紫苑†
映画『クリスマスの奇蹟』の準主役として演技し、ブレイク中の若手女優。14歳。
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