第五幕 選択 - 1
二十三世紀も後半に差し掛かった頃に判明した地球規模の気候変動の予兆は、地球上の環境汚染が人類の手では修復不可能なレベルに達した事を告げていた。度重なる放射能の流出や発生による土壌や空気汚染も、取り返しの付かない段階にまで進んだ。
海水面の上昇により先進国主要都市四つが地球上から姿を消し、食物生産可能面積の減少と領地の現象、そして気候変動による人類生存圏の縮小により、安全快適な限られた土地を奪い合う戦争が起こるまでに至る。
国連発表による、遅くとも百五十年以内に抜本的な解決が望まれるとの識者の公式見解は、人類に大きな絶望感を与えるには充分だった。
しかし、手立てはあった。人類生存の為、二つのプロジェクトが同時に進行する運びとなる。一つは、前世紀より計画の進められていた、月面基地を足掛かりとした火星のテラフォーミングを加速度的に進行させる事による人類の大規模居住である。だが、月単位での星間航行と極少数しか人員を輸送出来ないという技術的な問題から、これ一つに頼るわけにはいかなかった。
もう一つの計画は、地球各所における地殻シェルターの造成だった。
深さ五十キロ・半径六キロに及ぶこの巨大施設内に居住区画と行政機関を設け、それぞれのシェルターが一つの小国家として活動し、長期間の地底活動を一任されるのだ。この計画の為に地盤調査や地震頻度・規模を厳密に測量し、世界中に計百三の地下シェルターが建造される運びとなった。
火星と地底への居住計画が始まった。長い年月をそこで暮らし、地上の環境と資源が充分なバランスを取り戻したその時に、再び地上で人類が繁栄する為に。
だが、技術的な問題は常に障害となった。有機元素から組成される合成食品だけが唯一完全栄養食として広く普及するに至ったが、肝心の移住計画については遅々として進まないのだ。
……プロジェクト開始から六十五年後、一つの成果が完成した。
核融合などの元素構築の研究から、人工的に一つの元素、及び粒子を生成する事に成功したのだ。反重力作用を持ったその元素は、生成から三年という極めて短時間で実用段階にまで精錬され、プロジェクトに貢献した。宇宙船の大気圏外への容易な打ち上げが可能となり、火星居住エリア開発の為の人員や物資の輸送効率が格段に上昇した他、テラフォーミング完了後に予定される移民可能人数も大きく増えたのである。
一方のシェルター開発においても、これを利用した技術躍進が可能になった。
限られた紫外線装置しか設置出来ない地下シェルターにおいて、植物を利用した光合成による空気の確保が最大の問題とされていた。しかし火星への居住者よりも圧倒的に移民者数を多くするシェルター内において、なるべく面積は人のものとして利用しなければならなかった。だからこそ、人が住めない空中という空間を利用する必要がある。
Flying Inflator on Self-managed Hoverer……『FISH』と呼称された飛行型自立稼働式空気循環装置は、植物の代替をする画期的な発明となった。外見モデルを文字通り魚そのものとし、シェルター内で自動生成される反重力粒子を磁力で特定空間に停滞させ、その粒子の満たされた空域内を浮遊し、シェルター内の空気を動物が呼吸可能な状態まで浄化する装置である。シェルター内の工場で定期的な充電さえすれば、魚は半永久的に活動を続ける事が可能だった。
また、『魚』の各個体のAIチップには相互修復機能のプログラムが存在する。或る個体が、機器の故障などによる不良を起こした、または空中回遊とは違う激しい異常運動をした場合に、別の個体が故障した個体に近付き、マニピュレーターを使う事で応急的な処置を行うものだ。チップを内蔵する装置には非常バッテリーも内蔵されている為、万が一にも魚の機体から離れた場合も信号を発し続け、機能は活動を続ける。科学者の数も限られるシェルター内で、こうした人間の負担を軽減させるプロトコルは非常に重要だった。
未来への生存に、一縷の望みが生まれた。
それが、人類の心に余裕を生んでしまった瞬間だった。
途端、火星への入植希望者が激増した。それまで「生きられさえすれば火星でも地下でもいい」と異口同音に叫んでいた大衆は、「より良い恵まれた環境への居住」を望み始めた。無論、全人類居住完了予定日までに彼らを完全に移送する手段など無い。
各国政府は、突如として反発する民衆の存在を危惧した。自制心を持つ、より識別のある人間こそを選択し、火星へ入植させなければならないと考え、水面下で行動する。
そうして、地球には『劣等種』が残された。
地下シェルターへの居住が決定した国民は、割り当てられたシェルターへと移動する。総人口が一億を割っていた日本は、地震の頻度や規模の問題故にシェルターが無い。入植先シェルターは、ユーラシア大陸各所へ振り分けられる事となる。
第七十四番シェルターは、中国の湖南省にあった。無論、そのシェルターを統治するのは中国政府だが、アジア周辺諸国の国民が鮨詰めにされた環境は、決していい影響を与えなかった。地下シェルターへの入植が決定したのは、混乱を起こす因子を多分に含む人間達なのだから。
……シェルターでの生活が開始された当初は、平穏だった。若干の国民性や文化的な摩擦を作りながらも、やがて再来する地上での生活を夢見て、皆が助け合った。
しかし数年が経過しない内に、シェルター内で各国の保守派が声を上げ始める。特に日本を始めとした「他所の国」からの入植者の不満は高まる一方で、国籍による差別や暴力は徐々に勢いを増す。
どの国が始めたのかは分からない。だが、初めに大きな切っ掛けを作ったのは日本人だった。過激化したリベラル派の一団が自国保守派の民間組織を襲撃し、その報復の巻き添えを受けて中国人施設が攻撃され、多くの死傷者が出た。民族感情は激化し、シェルター内で日本人は区画を孤立させられる。圧倒的に不利な立場に立たされたシェルター内の臨時日本政府は、事態の早急な解決を求めて完全に下手に出てしまった為、それに合わせて治安維持法にも酷似した条約を締結せざるを得なくなる。
この決議は、保守・リベラルを問わない国民問題に発展する。三年後には大規模な武力抗争が展開されたものの、命の危機を感じた約七割の日本人は中国側に『亡命』した。他方、抵抗勢力の多くは私刑を含めた弾圧を受けて死亡する。
この際、中国側の民事組織には既に『赤い鷹』の母体となる組織が存在していた。和平を望む日本側の国民とも提携を結び、この年から義賊として陰ながらの活動を開始する。
この弾圧を契機とし、日本政府組織が一挙に脆弱化。日本国民側からの非難も集中し、中国政府に解体されてしまった。この事件を境に、第七十四番シェルターに居住する日本人は、他シェルターとの外部連絡手段を断たれ、情報を得る手段は中国政府による機関発表のみとなってしまう。シェルター内の混沌を外部に伝達する手段を無くした日本人への迫害は苛烈を極め、その余りの衰退から、赤い鷹が経済的な援助をしていた程だった。
他国と赤い鷹の助力もあり、国民は長い期間を掛け徐々に活気を取り戻した。
五十年後。金融を資本とする民間組織、所謂企業という組織がその形を見せ始め、社会として形を成し始めた頃、中国人社会で成功する日本人が出始める。彼らはようやく活気を取り戻したかの様に見えたが、成功者は赤い鷹を、義賊ではなく自分達の為の自警団か何かと思い込むようになっていた。曰く、『助けてくれて当たり前』だと。
無論、赤い鷹には義賊としての大義があった。不当に金を儲ける組織があればそれを奪い、恵まれない最下層民達に一部を配給するという大義が。
この日本人の成功者は、不当に激怒した。そして遂に、それぞれの国民感情を煽動するようになった。連中は富の簒奪者だ、秩序の破壊者だ、と嘘八百を撒き散らし、全てを破壊しようとした。
今度は、赤い鷹が弾圧される番だった。この事件以降、一挙に力を落とした彼らは完全に表舞台から姿を消す。中国政府はそんな赤い鷹を保護し、そしてこれからの事の一切に口出しも手出しもしないように、と条件を持ち掛ける。赤い鷹に選択肢は無かった。
赤い鷹による富裕層への窃盗活動が沈静化した翌年を機に、中国政府による民族浄化が始まった。
中国人をリン族、他国民をトン族と呼称し、故意に被差別階級を作る事で民族としての一体感を洗練させる。それと同時に、シェルター内にある全ての機械という機械を、政府敷地内に簒奪、またはその破壊を命じたのである。
それは、あまりにも徹底していた。国務院を中央区と定めその区画内にのみ、電気稼働する機械技術を集中し、政府高官以外に機械と電気にまつわる知識を持つ人間が消え去るまで、情報、技術、そして存在を全て隠匿したのだ。最終的には、中央区内部においてさえも機械技術を知る人間が一部になるまで。イシオやマルクの家系は、この粛清を逃れた数少ない人間だった。
時刻を把握する為の時計技術、発信機、写真機の技術など極々一部のみを残し、科学技術は縦穴の中から抹消される。そしてこの工程に際し中央区政府は、可能な限り全ての紙媒体で記された文献や記録も抹消した。代わりに、この縦穴こそが世界の全てであるとする文献や書物を作成し、来たるべき時に向けて準備を進める。この時点で、中央区政府は他シェルターとの情報交換や連絡を完全に断ち、地球上からの完全な独立を果たす。
自国民・他国民を問わず、一般市民は生活に困窮した。街中に設けられた街灯は機能を止め、非常用バッテリーもやがて鉄屑と化す。そして魚以外の機械が存在しない第七十四番シェルターの住民は、中央区から配給される合成食料を含む救援物資に頼って生きる以外の選択肢を持つ事が出来なくなった。
中央区に心の余裕の一切を削られ、人々は考える事を止めた。連綿と受け継がれてきた地球人類としての記憶は彼らの頭から徐々に消え失せ、そして二百年が経過する。
新世代の人類は、言語を共有した以外の発展を見せていなかった。自分達は蝋燭の灯りで物を見て、遥か上層にある施設から配給される食物を口にする事しか出来ない存在だと、絶望していたのだ。
そこに、電気の事を魔術と称して光を与え、機械の事を魔術で動くカラクリと呼ぶ政府出身の人間達、魔術師が現れた。人々は魔術を容易に信じ、奇跡という名の科学の前にひれ伏す。
こうして総督府は、魔術が無ければ自分達は絶望の暗闇を生きるしか道が無いのだと、民衆の体の芯に教え込む事に成功した。
政府機関による独裁国家は、誕生したその瞬間に地上での生活の夢を完全に放棄する。再構築された自然の戻った地上で再び協調していく未来ではなく、自身が富を得て恒久的安寧を享受する未来を選択したが故に。
魔術の恩恵により、市民階層は徐々に活気を取り戻す。軌道船が階層間や炭坑採掘業で活用される様になってもまだ、民族間の貧困と差別制度を維持させたまま。百五十年後に起きた奴隷解放宣言以降も。
*
アンドロイドと名乗るその女の話す、この世界の真実。その内容の半分も、シーリーン達は理解出来なかった。ただ、総督府の言う魔術とは奇跡ではなく、隠匿された技術であり、総督府は利益の為に全てを偽ったという、その事実だけをはっきりと認識する。
誰も口を利けなかった。話を聞いて正気でいろと言う方が無理な話だろう。シーリーンは嫌々をする子供の様に首を振り、否定しようとする。
「嘘よ、私は……そんな極悪な人間に仕えてなんか、いない」
寄り添うマルクの服を、残った手で強く掴み、叫ぶまいと力を込めた。
嘘であってくれと願う。嘘でなければ自分は、ある筈の無い自由を求めてただ頭上を見上げていただけの道化でしかなかった事になる。自分のこれまでの人生が、全て否定されるのだ。それでも、アンドロイドは冷淡に答える。
「データバンクには、五十年前の奴隷解放宣言活動に対する妨害工作の計画草案の記録が別のコンピュータから書き込まれ、保存された最後の履歴が検出されています。間違いは無いと思われます」
その言葉のはっきりとした意味は分からない。ただ、自分達の行いが全て無力な徒労に過ぎなかったという事実だけを突きつけられている事だけを理解する。滑稽だ。あまりにも滑稽だ。皆、ただの道化だったのだ。力を握るほんの一部分の人間だけが真実を知り、自分達の成功を享受していただけのこの世界の、何もかもがまやかしだったとは。
唯一残された、希望は。
「喜びの壁は、あるのか」
マルクがアンドロイドに問う。彼女は答えた。
「その様な名称の地名は、シェルター内に存在しません」
「階層区画じゃない、縦穴の側壁の何処かに逃げ延びて生活している人が居る筈なんだ」
「犯罪者リストは記録してあり、彼らが逃げた先は特定していますが」
「そうじゃない、罪を犯したわけじゃなくて、ただここでの生活に絶望した人達が逃げた場所だ!」
「記録にありません。シェルター内部の住民配置を知りたいのであれば、魚のAIチップが必要になります」
嗚呼、とタウロが悪態をつく。「あんなもの、渡さなければ!」
シーリーンはそこで、口を開いた。
「ある」
目を丸くして皆が彼女を見つめる中、シーリーンは震える手をマルクから離し、腰布からそれを取り出した。間違い無く、チップの挿入された魚の核だった。
一体どうやって、と驚くマルクに、シーリーンは答える。
「貴方に言ったでしょう。前日落ちた二匹目の魚を調べた、って。……総督府の動きが癪だったから、持ち出してきたの」
頭領にも無茶をする奴だって言われてるのよ、となけなしの力を振り絞って、そう微笑んでみせた。
アンドロイドがシーリーンに近付き、彼女からチップを受け取り、それをソケットから取り出す。そうして、カラクリ群に設けられた同じ様な箇所にチップを挿入し、滑らかに指先を平たい水晶の上で滑らせる。シーリーン達は、無言でその作業を見守っていた。
ひときわ大きな水晶に、地図らしき絵と、その上で明滅する無数の光の玉が現れた。アンドロイドは言う。
「視覚化した地図情報の上に、十人を一つの光と換算して簡易表示しています。ここから、政府の庇護下にある正規住民の反応を消去します」
各階層に光っていた、その存在感を圧倒的なものにしていた光の玉が一気に消失する。残ったのは、側壁内で光る幾つもの光。消えた光よりも遥かに少ないが、それぞれ塊を形成している。「この中から、犯罪者記録を持つ個体反応を自動除去します」
そうしてカラクリを操作した後、側壁に残る光の玉は……
全て、消えた。
「嘘だ……」
マルクは絶望し、呟いた。アンドロイドは再びカラクリからチップを取り出し、シーリーンに近付いて言う。「チップを技術班にお持ちします。皆様はゆっくりお休みを……」
言い終わる前に、シーリーンはチップをひったくって激怒した。
「もう私達に、休める場所なんて無いのよ!」
再び、沈黙が下りた。それに反比例する様に、扉の外の音はどんどんと大きくなり、やがて扉にヒビが入る。もう、長くは保ちそうになかった。
「それでも、イェウルの為に逃げなきゃならない。逃げなきゃならないんだ」
タウロが、ゆっくりと噛みしめる様に言った。シーリーン達や、恐らくは自分自身にも言い聞かせる為に。「他に出口は?」とアンドロイドに尋ねると、彼女は床に程近い高さにある通風口を指差した。「ダクトは、地下ブロック全体に通じています」
「だくと、ねぇ? ……工房に一番近い出口は分かる?」
「お望みとあればご案内致します」
言って、アンドロイドは通風孔の金網を素手で引き千切り、人一人が通れる大きさの穴の中へ身をよじらせていった。力無い足で、イシオとタウロがそれに続いた。
「行こう、俺達も」
床にへたり込んだままだったシーリーンは、話しかけるマルクを見上げる。滲む視界の向こうで、やはり真っ直ぐな瞳をした彼が立っていた。
シーリーンの記憶は正しかった。かなりの時間を要したが、彼女達は安全に通気口の中を進む事で、工房に隣接する倉庫の通気口から出る事に成功したのだ。本来であれば皆寝静まっている時間という事が幸いし、彼女達の姿を見咎める者は居ない。
一人を除いて。
倉庫の扉を開けたその目の前に、赤い鷹頭領、カジが立っていた。
だが、その姿を見て躊躇う事は無かった。シーリーンは腰に差したナイフを鞘から抜き、慣れない左手で構えようとする。アンドロイドを除く全員が一様に身構えたにも関わらず、カジは微動だにしない。シーリーンは、掠れる声で言った。
「頭領、お願いします。……抗わなきゃ、いけないんです」
「その言葉こそ、私の求めていたものなのだよ、シーリーン。来なさい」
言いながら、頭領は背を向けて歩き始める。僕らは捕まるわけにはいかない、とタウロが言い放つが、涼しい顔をしてカジは予想外の言葉を口にした。
「勘違いするな。君達を逃がしてあげる為に、私はここに居るのだよ。連れ戻すならば、とっくにやっている」
言うと同時に、物陰から五人の赤い鷹が姿を見せる。仮面越しではあったが、皆シーリーンの知った顔だ。カジに近い場所に立つ、赤い鷹でも古株の人間達である。シーリーンでさえも気付かなかったその存在は、確かにカジの言う通り、すぐにでも彼女達を襲う事が出来ただろう。
来なさい、と改めて口にして、早鐘の鳴る中央区の敷地内を物陰から物陰へ、カジは皆を引き連れて進んだ。魔術工房に向かって。
工房の扉は壊され、既に鍵は外れている。これも、カジ達が手配したのだろうか。
工房内部は、正に別次元の空間だった。屋内はありとあらゆる場所がカラクリで満たされていて、最早その用途を仮に推測する事さえも不可能であった。早足でカジのあとを追うシーリーン達であったが、特に彼女は、何故頭領が部外者禁制の魔術工房の道を知っているのか不思議でならない。
カジはしばらく無言で薄暗い廊下を進み、時々何かを言いたそうにシーリーンの方を見るが、実際に口に出す事をしない。彼は、自分に何を見ているのだろう。
そうして進んだ先の、或る扉の前でカジは足を止める。そうして、扉の取っ手に力を込めて開く。
白い、清潔なベッドの上でイェウルが横たわっていた。突然開かれた扉に驚き、体を強張らせている。しかし、カジとシーリーンに続いて入って来たタウロの姿を見て、一挙に顔を綻ばせ、とめどない涙を流した。まだ自由に動かない筈の体を必死に起こして、タウロに向かって手を伸ばす。
駆け出したタウロは力強く、しかし決してイェウルを傷付けない様に、優しく彼女を抱き締める。しかしそんな感慨深い再会に時間を割く事を許さず、カジはすぐに部屋を出て言った。「行くぞ、この奥に……」
全て言い終わらない内に、廊下に出たカジはこれまで皆が来た方向を凝視し、鋭い視線で睨みつけた。
シーリーン達が部屋を出て視線を向けたその先に、先程までシーリーン達を護衛していた団員の返り血を浴びたラーが立っていた。
*
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