第24話 さっそくヤキモチ

 僕の中にじわじわとジェラシーが広がっていく。

おのれーっ!ワン太郎秋村め!


ワン太郎秋村は自分と同じ低身長で頭髪も薄かったが、腹筋が割れている。

小柄だが、がっしりとしており強そうだ。


僕は勝手に負けたような気になってしまったのだ。


YURIKAさんとワン太郎秋村は会ったことがあるのだろうか。

気になる。


僕は思いきって聞いてみた。


「ワン太郎秋村さんとは仕事で一緒になったことがあるんですか?」


彼女は答えた。


「仕事で一緒になったことはないです。

でも大好きで何度もお笑いライブを観に行ってます。サイン会にも行って握手もしてもらいました。彼が出ているお笑い番組やバラエティー番組は必ず録画してますよ。

でも生で観るのが1番面白いです!!」


彼女は目を輝かせて言った。

心底楽しそうに話している。


本当にワン太郎秋村が大好きなんだな、、、。


僕は泣きそうになったが堪えた。


僕も腹筋を鍛えよう。

面白いことも言えるようになろう。


そう心に決めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る