第22話 広報部長に報告

 月曜日、社員食堂にて僕は昨日のおめでたい出来事を池見君に報告した。


「、、、というわけで、おかげさまで無事お付き合い出来ることになりました。」


「、、、、、おめでとうございます!

いやー、そうなると思ってましたよー!」


一瞬、間があったような気がしたが池見君に祝福された僕は顔を赤らめた。


「いやー、しかし、、、お二人ともユニークですねー。彼氏兼執事とは!一本取られました。」


「うん、僕は何があっても全力で彼女を守るよ!!」


「よっ社長、カッコいいです!!」


僕は気になっていたことを尋ねた。


「池見君達の方はどうなったの?」


池見君はバツが悪そうに薄ら笑いしながら言った。


「いやー、僕らは最初で最後の夜っていいますか、まあ大人の関係ですよ、、、。」


「池見君、僕が口出しすることではないけど、そういうことは責任を持ってだね、、、。」


「す、すみません!!

社長には叶いませんね。うちの親父もよく言ってました。

仕事でも恋愛でも、相手に誠意をみせろって。」


「池見君、素晴らしいお父様をお持ちじゃないか!!」


「いやー、ありがとうございます!!」


ハハハハハ!!

  ハハハハハ!!



この日、食堂内の人間はやけに無口だったという。



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