第14話 あれは夢?

 僕が起きた時には、すでにYURIKAちゃんは起きてベッドに腰掛けていた。


「ふぁっ!僕、寝ちゃってたんですね!?」


僕の肩にはブランケットが掛けられている。


「ご、ごめんなさい!ブランケット掛けてくれて!お手数お掛け致しました!」


僕は挙動不審になりながらなんとか言った。


するとYURIKAちゃんが微笑みながら言った。


「私の方こそごめんなさい。私、失礼な言動していませんでしたか?もし、していたなら本当に申し訳ありません。」


先ほどの酔っ払ったYURIKAちゃんとは別人のようで、やはり『あれ』は夢なのではないかと思った。


僕も少し冷静になって言った。


「いえいえ、失礼な事など1つもありません。」


するとYURIKAちゃんは、やはり微笑みながら言った。


「あの、良かったらLINEとか交換してもらえますか?」


僕は再び天にも昇る勢いで興奮したが、なるべく顔に出さないようにした。



そして、ついに僕はYURIKAちゃんと連絡先を交換したのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る