第113話 やっぱり妖精なんか大っ嫌ぃ!



「オヤ、もうりプレイは良いのかい雪乃っち?キミをエロい良い感じでギチギチにシていたその子、確かキミの子飼いでしょ?そんなプレイの途中で急にめたりしたら、可愛そうじゃないかい?♪」


「フフフ♪コッチにき返ったばっかり。とか言うとったクセに、魔法少女女の子をそんな明から様にヤラシイ眼でしか見んのは相変わらずやね?妖精さん♪」


「にゃ!?ヤラシイとは心外な!ボクはホラこの通り、無害で可愛い妖精さ♪」


「アッハハハハ、どのお口でそんな戯言♪

 知っとった?ホンマに無害で可愛い妖精さんは、お姉ちゃんが死んで傷付いとる女の子を言葉攻めして魔法少女に勧誘したりはせぇへんのよ?」


「ブゥ。。。でもさでもさ、お陰でキミはスゴく助かったと思うんだけど違うかい?♪」


「確かに桃の妹がここまでの逸材やったんは驚いたけど、みこちゃんを完全なる黒に染めたんはウチや♪せやからあの時の賭け、ウチのちなんは1ミリも変わらへんよ?」


「ちぇ〜。命っちを怪人側に堕とすとこまでは、ボクの方が上手くヤってると思ってたのになぁ。。。」


「ウッフフフ♪上手くも何も、昔の魔法少女パートナーに大事なグシャッ!っとイカれてしもうたら世話無いやん?♪」


「ん?昔の相棒。。。?」


「まぁ、呆れた!あのみこちゃんを誑かしとった狐面の怪人偽姉さん、何世代か前のアンタの依代やった娘やろ?」


「ウッソマジで〜!」


「あ〜ヤダヤダ、これだから節操無し手当たり次第に種付けしはる妖精さんは。。。」


「テヘヘ♪けどそれを言うならキミだって、いくら魔法少女オモチャとしての成長限界を突破させる為でも一番の親友的ポジだった桃っちを罠に嵌めて殺す、ってのはどうかと思うよ?」


「せやけどお陰で復活した桃は、闇の魔力に覚醒したみこちゃんに匹敵するほどの成長してたやん?これも桃の為を想えばこその愛のムチってな🖤

 でもまぁ、復活に世界中の魔法少女や怪人の魔力を根こそぎ使うとは思ってへんかったけどな♪」


「怖い怖い、本当にキミは昔から優しい顔してエゲツないよね♪桃っちや命っちが、キミの眼鏡の下の顔本当の顔を知ったら何て言うか。。。

 ていうかそもそも光と闇、新しく誕生した精霊のとも呼べる魔法少女バケモノを二匹も手元に飼ってて本当に大丈夫なのかい?桃っちはともかく、あの命っちをいつも側に置くのはあまりにもリスキーだとボクは思うんだけど?」


「ウッフフフ♪呑気な妖精さんは知らんのやったな?実はみこちゃんの記憶、往き返らせた時に消してあるんよ♪」


「往き返らせたって、まさかキミは命っちのことも殺したのかい!!?」


「イヤやわぁ〜♪みこちゃんを殺したんはウチやのうて、寝惚けに大ボケかました桃なんよ?ウチはあんなに真っ黒な闇色に染まっとったみこちゃんのこと、勿体無くて殺せんもん♪

 まっでもみこちゃんがあんなあっさり死んでくれたお陰で、桃は自分では何にも決められへん指示待ちさんに。そして爆発寸前の爆弾みたいやったみこちゃんは、ウチらの可愛いとして随分色々と刷り込めた扱い易くなったんやからメッチャ結果オーライではあるけどな。アッハハハハハハハハハハハ♪

 あ、そうそう今のみこちゃんな?あのスミレシリーズの最後に造った失敗作小さい娘にメロメロになっとるんよ?みこちゃんがやで?信じられへんやろ♪」


「ハァ。。。本当、ボクの完敗だね。

 まさか本当にたった千年程度で、あのムカつく精霊の王達に対抗出来る様な魔法少女オモチャを二匹も完成させちゃうんだもん恐れいったよ、まったく♪」


「オホホホホホホホホ♪

 急にどうしたの?素直過ぎて逆に気持ちが悪いわよ、堕落した妖精女王クイーン・オブ・バンシー?」


「もぉ!今のボクは健気で可愛い無害な妖精のバンーだってばぁ!て言うか、キミの方こそあの取ってつけた伊達眼鏡エセ関西弁はもう良いのかい?ホラ、キミの子飼いの失敗作女の子がビックリしながら観ているよ?妹に玉座を追われた氷碧の女王ロスト・アイシクル♪」


「あら!私としたことが、すっかり存在演技を忘れていたわ!

 ウ〜ン、そうね。。。。。二年も前にてた魔法少女お人形さんが突然戻って来たワケだけど、次はどうすれば二度と戻って来ないかしら?ウッフフフ♪」




 突然に現れた、白いかと愉しげに会話をしていた雪乃。しかし首から下を凍らされ身動きの出来ないスミレは、彼女の眼鏡の下に浮かぶあの気味の悪い薄笑えがおを知らない。。。。。。




(クリムゾン・ピーチを嵌め殺した!?

 違う、桃先輩を殺したのは怪人と裏で繋がっていた会長の指示計画だったはず。。。


 ロリッ娘の記憶を操作した事はどうでもいいとしても、賭けとかスミレシリーズとか、ボクの大好きな優しぃ先輩はさっきから一体何を言ってるの!?それに、棄てたお人形さんて。。。。。)



 困惑、驚き、悲嘆。。。胸の中に溢れる様々な感情に、ただ混乱という名の沈黙を続けるしかないスミレに彼女は、ニッコリとさも優しそうに見えているのに、いつもとは何かが違う笑顔を向ける。



「そうですわバンシー♪アナタ、目覚めたばかりでお腹が空いているのではありませんか?出来損ないの模造品レプリカとは言えその辺の魔法少女よりはこの娘、お腹のしになると思いますのだけれど♪」


「えー。。。これでもボク、夜9時以降の魔法少女甘いモノは控える様にしてるんだよ?。。。。。でもまぁ確かに、小腹は空いているけどね」



「。。。。。い、イヤ。。。先輩、嘘ですよね。。。先輩?先輩!!!」


「フフフ、スミちゃん?堪忍なご機嫌よう♪」


「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




 未だ電気も点けぬ暗い部屋、蒼白い月の明かりが良く似合う、とても冷ややかな嘲笑微笑みを。。。。。


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