第98話 迷惑なんか大っ嫌ぃ!



「ロリッ娘ォォォォォ!!!!!」


「。。。。。」


「アンタさえ、アンタさえ居なければ!先輩はあんな身体ことにならずに済んだんス!アンタさえ居なければ!!!先輩はずっとスミレの、スミレだけの先輩で居てくれたんス!!!」




 こんなのは、ただの迷惑八つ当たり。。。

 みこは眼鏡ッ娘あの人に、お姉さんになって?なんて頼んでない。あの眼鏡は勝手に近寄って来て、勝手に居なくなった。ただそれだけ。。。

 だからみこは、眼鏡なお姉さんのことなんか知らない!どうでもいい!関係無い!!!




「アンタさえ、アンタさえアンタさえアンタさえ!!!!!」


ウルサイ知らない!!!」




 紫色コバエがとっても五月蝿しつこくて、みこが振るった魔法の杖ハエ叩き

 ピキピキと一撃で紫色コバエ左腕前脚を瞬間冷凍したその杖は、眼鏡ッ娘お姉さんウザかったメガネと同じ氷の魔法を宿した刀の形をしていた。。。深い意味なんか無いわざとじゃない、きっと紫色コバエが眼鏡眼鏡ウルサイから勝手にそうなっただけ。絶対そうだもんみこは知らない。。。




「。。。スミレへの当て付けっスか?

 先輩と同じ形の杖と、先輩と同じ氷の魔法。スミレだって先輩と同じが良かった。。。そうすればアンタよりもきっと、先輩もきっとスミレを。。。」


「アハハハハ♪ねぇお姉さん、お姉さんてバカなの?」


「アァ!!!?」


「もしお姉さんがあの眼鏡の真似っこなんかしても、あの眼鏡がみこよりお姉さんのこと好きになるはずが無いじゃない♪」


「そんなこと無いッス!アンタは特別だから、偶々先輩に気に入られただけッス!!!だから条件が同じだったらスミレも!イヤ、スミレの方が。。。」


「フフフフフフ♪お姉さん、本当にあの眼鏡のこと何にも解って無いんだね?

 あの眼鏡は、みこのことが大好きただのロリコンなんだよ?だからお姉さんがどんなに頑張っ真似っこしたって、絶対無理に決まってるじゃない?アハハハハハハハハ♪」


「先輩を悪く言う嗤うなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」




 みこは別に、焼きもちなんか妬いてないイジワルしたかったワケじゃない

 ウルサイ紫色おバカなコバエに現実を教えてあげただけ。。。




「。。。眼鏡は誰にも渡さないなんか大っ嫌い!




 ビキビキと凍り付いた槍を腕ごと持ち替えた紫色は、一生懸命だった。腕を捥ぎ、悔し涙を我慢しながら、ムカつくくらい懸命一途だった。。。

 だけどみこは、どんなに頑張っても報われない努力ことがあると知っている。報われなかった努力は、それまでどんなに頑張っていたとしてもただ虚しいだけだ無駄でしかないと知っている。。。だから無駄に頑張ってる紫色しつこいコバエは、今此処で殺してあげる。


 眼鏡のお姉さんを大好きな気持ちがその一生懸命が無駄だと変わって気付いてしまう前に今此処で殺してあげる。。。




「。。。お姉さん、お姉さんて本当にバカだょ」


「せ、ん輩。。。」




 片腕のショボい突きを躱し、みこは紫色のムカつく背中をブッた斬る!

 両手で思い切り、有りったけの氷の魔法大嫌いを込めて紫色の無駄な努力叶わない夢を終わらせる。。。。。


 どうして紫色の想いが、叶わない無駄だと判るのか?


 そんなのは簡単だょ?

 だってみこのこのが纏う氷の魔法は、眼鏡ッ娘お姉さん本当にお姉さん魔法だから。お姉さんはみこが紫色と闘ってるのを知っている。なのにみこに魔力をくれた。。。会長ババアの強いていた繋がりリンクを通じて、みこは強制なんてしていないのにそんなこと頼んでいないのに、眼鏡の方から氷の魔法をくれた。


 紫色のお姉さん?だからこんなのは、ただの迷惑無駄でしか無いんだょ?。。。。。貴女の想ぃは、絶対に実らない。。。









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