第94話 キモキモなんか大っ嫌ぃ!



 ずっと叩き割りたかった、委員長メガネの眼鏡。けど眼鏡のメガネを叩き割って委員長にスーパーみこパンチしても、みこは全然スッキリしなかった。。。モヤモヤムカムカ、何でか分かんないけど何となくイラついた。。。




「おのれ!紫電色の戦乙女アメジスト隠れ百合ッ娘フェイカーーーーー!よくも私の可愛い可愛い眼鏡ッ娘バーミリオンを!!!よくもよくもよくもーーーーーーー!」


「ハハ♪会長、最初に言っといたはずッスよ?スミレの眼鏡ッ娘宝ものに手を出せば、協力関係はそこでお終い。理由が何であれ、スミレは決して容赦しないって。アレッスよアレ、自業自得いんがおうほう?みたいな♪

『紫電一閃(ライトニングエッジ)!」




 。。。多分それは、さっきからみこ達の頭の上お空の上をブンブンと五月蝿いハエが飛び回っている所為。

 あのハエ達は、ただブンブンブンブンと五月蝿く戦って飛び回っているだけで、委員長メガネの眼鏡が割れちゃったのに、委員長こっち助けようと見向きもしなかった。。。けどみこは別に眼鏡のことなんか好きとも可哀想だとも思わないから、それ以外の理由なんか無いもん。。。ただバチバチブンブンと耳障りな二匹の羽音が、今は何だかとっても気に入らないイライラする。ただピカピカブンブンと目障りな二匹の存在すがたが、何だかとっても気に入らないムカムカするだけだもん!



「みこちゃん先生の言うことはね、ぜ〜ん部正しいんだよ♪」



 。。。そう言って、みこにニッコリと何の疑い迷いも無い笑顔を見せてた委員長メガネお顔眼鏡。。。。。フフ。魔法少女眼鏡ッ娘なんて、皆くだらないバカばっか。。。本当、くだらないバカ




「おのれおのれおのれーーーー!裏切り者アメジストがァァァァァァァァ!!!」




『目隠し鬼(ハイド&シーク)』。

 委員長メガネがみこに固有魔法贈り物は、20メートル以内に存在する視認した相手の背後へワープするだけの単純な魔法。単純だけど、キスなんか変なことに使わなければ結構強かったんじゃないかな。。。?とも思う初見殺しな魔法。




ブチブチブチブチブチブチギャァァァァァァァァ!」


ねぇ、何で眼鏡を拾わないのさっきから五月蝿いよ会長さんナメクジババア




 みこは会長ババアの背後にワープして、魔法のロープで尻尾を纏めてギュッ!ってしながら、ガラ空きなムカつく背中にハイパーみこキックをお見舞いする。

 突然のみこキックにブチブチと6尻尾をブッ千切られた会長怪人ナメクジババアは、困惑と激痛に歪む間抜け面をコッチに向ける。。。コッチみこ委員長メガネじゃ無いよ?なんか知らない!


 みこはただムカついたから。この会長怪人ナメクジババアは絶対ブチ殺してあげよう!って決めた。ただ、それだけ。。。




「クッ!まさか、眼鏡ッ娘バーミリオンの固有魔法さえこんなにも容易く。。。。。ンフ♪流石は、黒紅色の戦乙女ダークネス。いえ、黒紅姫プリンセス🖤

 黒紅姫プリンセス?私に貴女様へ敵対致します意思道理は無きにございますれば、どうか貴女様のその素晴らしきお力を私めにお貸し下さり頂きたく♪

 さすれば、ものの数ヶ月。いえ、二月以内にこの世界の総てを貴女様へと捧げましてございましょう♪」


「プフッ♪言うに事欠いて、ロリッ娘にまさかのゴマすりッスか!?プーーークスクス♪コレが噂の、『無様過ぎてウケるぴえん超えてぱおん』ってヤツッスか?イヒヒヒヒヒ♪」


「ンフフ♪奥手な隠れ百合ッ娘風情には、このお方の素晴らしきが微塵も理解出来ぬと見えますね?隠れは隠れらしくムッツリはムッツリと、大事な眼鏡ッ娘ガラクタ慰み合いおママごとでもしていらしたらいかがでございましょう?オホホホホホホ♪」


「。。。あぁ?スミレの大事な大事な眼鏡ッ娘先輩を今何て言ったッスか?

 プフッ♪あ、いやね?その無駄にデスマスが多い頭悪い話し方のお陰で、全然話が入って来なかったんスよ?クスクス♪」


「オホホホホホホ♪コレだから眼鏡ッ娘で無いキャラ付けに失敗した魔法少女厨二は。。。

 隠れ百合ッ娘フェイカー?以前から私も心内に秘めておりましてございましたが、貴女のそのお話し方。バカ丸出しでございますよ?オホホホホホホ♪」


「ヒヒヒ」

「ホホホ」




 みこにはどうして二人が笑ってるのか二匹が何言ってるのか、ちょっと分かんない。。。。。委員長は泣いてたメガネが割れちゃったのに、ヘラヘラヘラヘラキモキモキモキモ。いい加減黙ってよ静かにして!クソ虫どもが。。。。。静かにしてよ!!!!!



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