第90話 ペロペロなんか大っ嫌ぃ!



眼鏡ッ娘バーミリオン、貴女は何も悪くない。今はただ、目の前のあのバケモノ魔法少女を倒す事だけに集中すればいい」


「でも、でも!お姉ちゃんの腕が。。。」


「大丈夫。。。あの魔法少女バケモノを殺せるのならどうでもいい!!!」




 みこの目の前でイチャイチャ下らない茶番を続ける魔法少女ゴキゴキが、ムカつく。。。イチャイチャイチャイチャカサカサカサカサ、目障りな姉妹二匹のやり取りの全てがイライラする!!!


 今すぐ一撃でプチッ♪と叩きしてあげようかとも思ったけど、みこはね優しいからそんな簡単には殺してあげない酷いことはしないの♪


 緑色の魔法少女カメムシは、自分でもぎ取った左の傷口前脚雷の魔法ビリビリ焼き塞いでジュッ!ってして、片腕だけでみこに斬りかかってくる。多分雷と風の魔法を混ぜ混ぜして身体強化をしていたんだろうけど、それも片前脚うでじゃ相手カサカサにすらならない。

 それにメソメソカサカサ泣いている鬱陶しい委員長メガネは、援護のつもりか知らないけれど。そんな殺意の足りないただ撃っただけの魔法じゃ、みこの魔法黒々のドレスすら破けない。。。



 。。。詰まんない。

 もしかしたら、この二人ならみこをお姉ちゃんの代わりにお仕置きしてくれるかも知れない♪そう思ったのは最初だけで今はもう、ただただイライラするだけ。。。単純にムカつくだけ。




『我が身に宿りし二神よ、全てを貫く雷の轟きを我が杖に。全てを斬り裂く風の迅さを我が杖に。。。迅雷混ざりて、滅魔の鎌槍となれ!

 迅雷ノ神鎌槍(テンペスト・ハルバリオン)』




 そんなそうな魔力臭いビリビリプンプンさせる魔法だって、片前脚ウデじゃ威力半減当たらない。。。




「お姉さん、それじゃダメ目障りだょ?」


「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねーーーー!!!」


「だから、ダメ目障りだって♪」




 お姉さんが可哀想目障りだから、みこはお姉さんの強々魔法でビリビリな魔法の杖を右手素手で掴んであげた。掴んだら結構ビリビリしたから、そのままベキッ♪ってへし折ってもあげる。




「。。。どうして?私は一颯いぶきの為に、貴女を殺す為に総てを差し出した!なのにどうして。。。どうして私は貴女を殺せないの!!!?」




 みこにはお姉さんがなんで泣いちゃったのかが、分かんない。どうしてそんな恨めしそう可哀想なお目々で、みこを睨んで見つめているのかが分かんない。だってそうでしょ?




「お姉さん、それはね?お姉さんに憎しみが足りないからがとっても弱々だからだよ?フフフ♪」


「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」




 足りない、全然足りないよ。

 その程度のみじゃ、全然まだまだ足りなぃょ。。。

 右手、右脚、左脚。。。無駄な抵抗を続けるお姉さんを、みこの黒い魔力ウネウネが絡め取る。黒いウネウネは気持ち悪くウネウネとしながら、まだ暴れようとするお姉さんをビルの壁にドン!てする♪


 お姉さん?だって無力な魔法少女お姉さんにはね、願いを叶えることお姉ちゃんの真似っこなんか最初から出来っこ無いんだよ。。。?




「アァァァァァァ!!!」


「お姉さん、痛い?苦しい?」




 ブスブスと黒い瘴気けむりを出しながら、魔法少女お姉さんのみこの魔力ウネウネに捕まった所が腐り始めていく。。。



「ダメ!ダメ、ダメーーー!

 みこちゃんヤメて!お姉ちゃんを殺さないで!!!」



 障壁バリアのお外でギャァギャァカサカサウルサイ委員長メガネは無視して、汚い鳴き声可愛い悲鳴をあげる魔法少女カメムシに近づいてみると、お姉さんは魔法少女カメムシのくせに、ちょっぴりだけ良い匂いがしてムカついた。。。




「お姉さん、助けてあげよっか?」


「誰が貴女なんかに、アァァァァァ!!!」




 生意気だムカついたから、魔法少女お姉さんの頸筋をペロッ♡って舐めてあげる。舌先に黒い魔力を込めて、ペロペロ♡って舐めてあげる。

 みこがペロッ♡ってする度、魔法少女お姉さんは動けない身体をビクッとさせて可愛い悲鳴喘ぎ声をあげる。



「。。。お姉さん?お姉さんがみこのお姉ちゃんになってくれるなら、今すぐその苦しみから助けてお姉さんをお姉ちゃんにしてあげるよ?フフフフフ♪」






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