第85話 始まりの街なんか大っ嫌ぃ!



「あ、貴女は完全に包囲されて」


「。。。だから、何?♪」


「だ、だから。。。むむ、無駄な(カタカタカタカタ。。。)」




 魔法少女お邪魔虫達が、またみこを取り囲んでいる通せんぼしている。。。特にこの、みことお話をしに来た中学生かな?お姉さんはカタカタブルブルと、面白いおバカなくらいにみこへ向ける魔法のが泣いている。フフフ、バッカじゃないのちょっと可愛い


 そんなに怖いなら、来なければいい。

 敵わないと知ってるなら、隠れていればいい。


 なのにどうしてこの魔法少女や軍人さん目障りなお邪魔虫さんは、次から次へと湧いて来るんだろう。。。?何が楽しくて生きてるのなんでこんなに必死なのかな♪だってそうでしょ?


 所詮魔法少女なんて、願いを叶える為の手段使い捨ての道具でしか無いのだから、わざわざ其れに命をかける理由なんて何があるの???死んじゃったら叶えたい願いも叶わないのに、ねぇどうしてなの?

 分からないからみこはね、お姉さんに聞いてみることにしたの♪お姉さんならきっと答えられるよね?


 だってお姉さんは現にみこのお目々に障っているみこよりもお姉ちゃんなんだから、みこでも納得出来る答えを教えてくれる知っているでしょ?♪




「フフ。ねぇ、お姉さん?どうしてお姉さんは、死にたいの。。。?♪」


「し、死にたくなんか、無ぃょ。。。」


「じゃぁなんでそんなにおトイレにでも行きたそうにブルブルしながら、こんな所に来ちゃったの?♪」


「それは。。。

(撃て!撃つんだ!!!)

(今よ!あの娘ごと怪人に最大火力の魔法を!!!)。。。から」



「チ!。。。。。ごめんねお姉さん♪みこね、周りがうるさくてちょっと聞こえなかったの。だから後で、もう一回教えてよ?ね、弱々な可愛いお姉さん♪」



「う、嘘でしょ。。。?傷一つ無いじゃない!?」

「怪人は魔法少女達との連戦で、虫の息のはずじゃ無かったのか!?」



「。。。ねぇ、ウルサイお姉さん達?みこ、あのお姉さんとお話してるの♪だからちょっと、死んでて静かにしててくれる?(グシャ!)」


「「「ギャァァァァァ!!!」」」


「ヒッ!。。ウゥ。。。ヒャッ!。。。ぉ、ぉ願ぃ、殺さなぃで?」


「フフ。仕方ないなぁ〜、良ぃょ♪みこの知りたいことちゃんと教えてくれたら、特別に可哀想なお姉さんは、許してあげる。。。」





 護りたい人達が居るから。。。

 理由を教えてくれた何言ってるか分かんないお姉さんだけは、可哀想だから許してあげた♪そして残りの人間クズどもは、一思いにグシャ!っとポイ♪してあげた。。。だってみこの姉妹は皆死んじゃったんだよ!!!?それなのに、みこの邪魔するなんて酷いでしょ?そう思うでしょ?

 だからみこは、みこを通せんぼしに来た。。。ううん♪わざわざ死にに来た、たくさんのお邪魔虫さんを殺してあげる。

 特にこんな可哀想弱々なお姉さんを囮にして、みこに意地悪しようとした人間クズどもなんか、この黒い魔法で皆々ブチ殺して綺麗にしてあげるの♪


 だってこの、皆がのうのうと平和に暮らしている気持ち悪い魔法少女だらけの世界は、みこのお姉ちゃん達が護ってくれたゴミモノなんだから。。。其処にウジャワラと勝手に群がるなんて、許せないでしょ?

 だからそんな自分勝手な気持ち悪い魔法少女ゴキブリは、一人一匹残らず許さない皆殺す!絶対に逃がさない!!!




「。。。。。ゆ、許してくれるって言ったじゃない?」


「ぅん、そうだよ♪みこね、お姉さんは可哀想だから許してあげるよ?。。。多分ギリギリ、死なないくらいで♪」


「や、辞めて。。。イヤ!来な、キャァァァァァァァァァァ!!!!!」





 次々と通せんぼに来る、魔法少女ゴキブリ軍隊アリさんを叩き潰しながら通りすがる街並みは、いつしか少しだけ見覚えのある気のする懐かしさを感じる景色へと変わる。。。




「みーこちゃん♪久しぶり、会いたかったよ?」


「。。。。。」




 あの目障りな魔法協会の高層ビルゴキブリ達の巣が小さく見え始める此処は、みこの始まりと終わりお姉ちゃん達との思い出がたくさん散らばる詰まったあの街の直ぐ近郊ちかく


 そう其処は、みこが世界で一番大好き大嫌いな場所。。。。。




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