第67話 三色お団子なんか大っ嫌ぃ!



「ンフ♪私あの子の頭、置物に欲しいわ。ねぇ二人とも、首から上は食べないで触らないでくれるかしら?♪」


「あぁ?ザケてんじゃねぇぞ耄碌ババア、あのクソ餓鬼の頭は俺様が生きたままゆっくりと握り潰すんだからよぉぉぉ♪」


「ホッホ、生の脳髄珍味の味も知らぬとは、主らもまだまだ若造じゃの♪

 そもそも何を揉めた所で土台遥か古より、我等怪人の狩りは早い者勝ちと相場は決まっておろうて」


「ンフフ♪」


「違えねぇ♪」


「行くぞ!」




 自分がどうやって其処まで辿り着いたのかは、憶えていない。多分みこは、トボトボと歩いていただけ。

 そしてただ、お姉ちゃんのことを雑魚呼ばわりしたあの鬼っぽい怪人さん粗大生ゴミが許せなくて。後、全然静かにしてくれない他の怪人さん生ゴミ達も許せなくて、皆纏めてブチ殺してお掃除してしまおうと思っただけ。。。




「ンフフ♪遅いわね二人とも、さぁ子猫ちゃん!私の毒とアナタのどちらが」


「。。。邪魔」


「ギャァァァ!」


「貰った!」


「。。。邪魔」


「ギャッ!」




 みこはね?邪魔なウネウネとモサモサをブチのめし追い払って




「ままま、待ってくグアァァァ!!!!!腕が、腕がぁぁぁぁ!!!」




 何を言ってるのかわからないずっとジーーーしか言わない鬼怪人生ゴミ左腕前足を、もぎ取ってあげたの♪

 だってみこのお姉ちゃんは、あんなに痛い思いをしているのに。。。犯人が無傷でいるのなんておかしいでしょ?




ね?皆も、そう思うでしょアシッドレイン・ダークネス。。。」




 急に降り出した黒い小雨に怪人さん生ゴミ達は逃げ惑い、雑魚の中の雑魚力のない者から順番にドロドロと溶けて逝くやっと静かにしてくれる




「ねぇ、怪人生ゴミさん。次は何処が良い?右腕かなぁ♪それとも右足。。。?」


バケモノがジーーーーー!!!」




 せっかく怪人オジさんの好きな所から千切ってあげようと思ったのに、ジーーしか言わない怪人無能黒い炎で無駄な抵抗をする。。。ジューーーって焼ける音がしてももう全然痛くも罰になら無いのにね、全然ジッとしててくれないの!!!!!!




「ねぇオジさん。。。(ブチブチブチ!)もっと痛くしてよ。。。(ブチブチ!)じゃ無いとみこのお仕置きにならないでしょ!!!(ブチブチブチブチ!!!)」


「やめ。。。やめてくれ。。。」


「。。。フフフ♪そうだ、オジさん。

 もっと頑張って攻撃してくれないと次は首、首を引っこ抜いちゃうよ?(ブチブチ)ねぇ、早く頑張らないと。。。(ブチブチブチブチ)ねぇほら、早く♪(ブチブチブチブチ)」


「グアァァァ!グアァァァァァァァ!!!」



 みこはね、怪人さんに意地悪こんな事したくてしてたんじゃ無いんだよ?

 だってみこは、お姉ちゃんの邪魔ばかりする悪い妹だから、お姉ちゃんが受けた痛み以上のお仕置きをして欲しかっただけなの。。。なのに皆、みこにねお仕置きしてくれないの意地悪するの!!!!!!全然痛め付けてくれないの!!!!!




「よもや、これほどとは。。。毒姫よ、生きておるか。。。?」


「なんとか、ね。。。でもダメだわ♪

 オジ様と同じで障られた所から、ゲホ!。。。腐り始めてる」


「この圧倒的な瘴気ちからに抵抗出来るのが、唯一あの鬼人若造の黒炎だけとは口惜しや。。。」


「ンフフ、本当ついてないわね。。。」


「ジ、ジジイ、ババア!(ブチブチブチ!)

 は、早くしろ。。。。。」




 なんだかすごい事が起きそうな予感がして、みこはちょっとだけ期待した。

 わざわざあと少しで千切れる怪人さんの首を放してまで、待ってあげたの。。。なのに。



「「「おのれ。。。おのれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」」」



 その結果が、この不様な姿を晒しただけただの三色お団子さんなんて。。。本当、バッカじゃないの?



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