第68話 再会なんか大っ嫌ぃ!




「(パチパチパチパチ♪)スッご~い!みこちゃん本当に独りで全滅させちゃったんだぁ♪」




 何処からか聴こえて来た、不意の賛辞拍手の音




「。。。氷華の狂嵐アイシクルエッジ!」




 拍手の主が誰かなんてどうでもいい知らない

 真っ赤怒り染まる燃える無数の氷刃で、ズタボロになって死ねばいいその拍手に応えてあげた。!!!

 だってその耳障りな拍手お邪魔虫は、みこを抱っこしてくれているお姉ちゃんの注意を奪った気を引いた!!!

 みことね、お姉ちゃんの幸せな時間二人の世界を邪魔したんだよ!そんなお邪魔虫、斬り刻まれて今すぐ死んで当然でしょ?




「キャッ!。。。もぉ、みこちゃん?

 ビックリしたからって、いきなりこんな強い魔法撃っちゃダメだよ?私じゃ無きゃ死んでたよ?フフ♪」




 だけど、お姉ちゃんに色目を使ったちょっかいを出したそのかへ放った魔法に手応えは無い。どうしてかな、何処かで聞いた事がある気がする知ってるけど知らないこの声、魔法を防がれた死んでくれなかった以上に何だかスゴくモヤモヤイライラする。。。




「フフ。みーこちゃん、久しぶり♪元気だった?見て見てみこちゃん♪私もね、みこちゃんと同じ魔法少女になったんだよ?♪どうかな、似合う。。。かな?

 あ!ごめんね、みこちゃん。私もね、本当はもっと早く会いに行きたかったんだけど、みこちゃん怪人に拐われちゃってたから。。。でも私、ずっと心配してたんだよ?

 大丈夫?捕まってる間小学生がしちゃイケない様な酷いこと、いっぱいされたりしてない?ちゃんと良い子にしてた?私、それだけが心配で心配で。。。。。

 だって、もし小学生がしちゃイケないことされてたら、みこちゃんは悪い娘。。。ヤッちゃイケないことした先生の言付けを守らない悪い娘は、お友達でもブチ殺さないお仕置きしないとイケないでしょ???♪」




 みこ達よりも魔法少女ってもう少しお空の上の方に現れた女の子どうして高いとこに登りたがるのかな?

 それは知ってる様で知らない何となく見覚えのある偽善に満ちた造笑委員長オーラがムカつく、暁朱色オレンジ色魔法少女ゴキブリ。。。そして、




「一、颯。。。?一颯!!!

 理解不能。。。一颯は、死んだはず。

 なのに一颯がそこに、よりにもよってなんでその娘と抱き合っているの一緒に居るの!!!!!!?回答要求。一颯、一颯!!!」


「あ、え!?お姉さん?急にどうしたの?」




 遅れて現れた、煌翠色もう一人魔法少女カメムシ。。。




「許さない。。。私の一颯を、一颯を返せ!!!!!

『苛烈なる紫電の龍よ、敵を貫く必中の』ガッ!!!」


「。。。ねぇ、お姉さん?

 何シテルノカナァ?まさか、先生に私の指示に従う様に言われてるのに、勝手に私のお友達みこちゃんを殺そうとなんてしてないよね?ねぇ、お姉さん。。。」


「グ。。。一、颯が、私の、お姉ちゃんが。。。」


「お姉ちゃん?フフフフ♪なぁんだ、そういうこと?良く見てお姉さん、アレはお姉さんのお姉ちゃんじゃ無くて、悪い悪い怪人さんだよ?」


「嘘。。。だってアレは間違い無くいぶ、あぁぁ!!!」


「可哀想なお姉さん。。。頭じゃ解ってるのに、そんなに目の前の幻に縋りたいんだね?可っ愛い♪(チュ♡)。。。お姉さん?私が許してあげるから、少しだけおやすみなさい」


「一、颯。。。」




 魔法少女ゴキブリ魔法少女カメムシに深い眠りへと誘うキスをした。

 みこはね?その二人の存在やり取りになんだかスゴくイライラゾワゾワして、心の底からブチ殺したい!!!今すぐあの女の子の眼鏡を叩き割りたいを滅茶苦茶にしたい!!!!!って、そう思ったの。。。どうしてかな、みこはあの魔法少女女の子のこと知ってる気がするのに、どうしてこんなに殺したいイライラするのかな。。。?




「ウゥゥゥゥゥゥゥゥ。。。」


「みぃちゃん!?ダメ!!!

 その闇の力衝動に呑まれてはダメ!よしよし、ね?良い子だから、ね、良い子。。。。。」




 けどね?お姉ちゃんがね♪

 目に映る総てをブチ壊したくイライラして仕方がなくなったみこのオデコにキスをしてくれてね、みぃちゃんは良い子だねって♪またギュッ♡って、してくれたの♪♪♪エヘヘ♪

 そしたらね、なんだかまた急に、スゴく眠くなって、、、お姉ちゃんのね。。。事以外、どうでも良く、なっ。。。て。。。。。




「えっ!?みこちゃん!?みこちゃん寝ちゃったの!?え〜、せっかく久しぶりに逢えたのにぃ。。。。。フフ、まっいっか♪

 ところで怪人のお姉さん?お姉さんの魔法、スゴく悪趣味だね♪そんな魔法で私のみこちゃんお友達を誑かして、楽しい?」


「私は誑かしてなど。。。」


「あ、あ、あ。応え無くて大丈夫だよ、怪人のお姉さん♪私ね、先生に怪人さんの言うことは信じちゃダメって言われてるの♪

 だからさっきのは、ただの独り言。ウフフ♪そうそう、先生からね。最後に残った四天の怪人さんに伝言が、、、」




 だからみこはあの後、お姉ちゃんとあの小さな眼鏡っ子見覚えのある魔法少女が何を話していたのかは知らない。。。。。




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