第55話 猫さんなんか大っ嫌ぃ!
「う、嘘でしょ!?わ、私達は
湿り気のある鈍い音が二回鳴った後、腰を抜かして
そんな
フフフ。この
あんなのはね、
「。。。フフ。
「そんなはずは!だって、あの飢鬼の魔爪は鋼鉄さえ紙の様に切り裂き、
「ヘェ〜。そうなんだぁ♪
じゃぁこれまでオジさん達が闘ったのは、皆
やっぱり猫さんだから、スピードには自信があるの?それとも、高い所から落ちても平気なのかな?みこね、お姉さんの得意な芸も見てみたいなぁ?」
「ヒ!!!!!!!わ、私は。こ、来ないで!お、お願い!こ、殺さないで!。。。そうよ!み、見逃してくれるならお姉さん何でも言う事聴いてあげるわ!ね?だ、だから殺さないで!?」
「え〜?♪。。。どうしよっかなぁ〜?フフフ♪」
「。。。ア、アハハ。あっ!お嬢ちゃん?お、お姉さんはね、可愛い猫さんに変身出来るのよ?見たく無い?」
「本当!?見たい見たい♪みこね、猫さんだぁい好き♡」
本当は別にどっちでも良かったし、はっきり言って
そしてミリミリ、ブチブチと。
ドレスを裂き破って、大きな黒猫さんに変身した
「ニャハハハハ♪バカにゃ子。
この姿を見て私の攻撃を避けられた
思った通り、
ヒュンヒュン、ヒュンヒュンと。
お部屋の中を
「ギャァァァァァァァァァ!尻尾が、わ、私の尻尾が!!!!!!!」
「あ!ごめんねお姉さん!
お姉さんがあんまりにも
えっ?どうして殺さないのかって?みこはね、このお姉さんにやって貰いたいことがあるんだ♪だからね?こういう
ブチブチブチ!!!
って、痛そうな音はしてたけど。尻尾、千切れては無いみたいかな?良かったねお姉さん♪
大人しくなったお姉さんは、さっきの人間モードへと戻っていき、近寄って来るみこを泣きそうなお顔で見上げている。そんな
「。。。そうだお姉さん?さっき
「は、はぃ。。。」
。。。えっと何だっけ?
フフフフ。そんなに怖がらなくても大丈夫だよ?
「じゃぁお姉さん♪もうご主人様の所に帰って良いよ?」
「。。。へ?」
「そしてご主人様にこう伝えて欲しいんだぁ。
「アナタ、正気。。。?そんなこ、アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
「お姉さんには、冗談にでも聴こえたのかな?♪」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。。。ァァァ」
殺したくなっちゃったのを我慢して、反抗的なお姉さんの右足首を踏み砕いたみこは。その後ちゃんとお姉さんを、
もちろん、
昨日の方向を向いたままの右足を引き摺りながら、頑張って逃げ帰って行くお姉さんの後ろ姿を、みこは見えなくなるまで見送った。
「フフフフ。ククク、フフフフフフフフフフフフフフフフ。。。」
その姿がスゴく惨めで、スゴくおかしくて。。。
待っててねお姉ちゃん?お姉ちゃんの言う事聴かない
みこはね?お姉ちゃんの為だったら、神様だって迷わず殺せる。だから楽しみにしててね♡
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