第35話 お別れなんか大っ嫌ぃ!
このやたらと顔の
『
という、この一点に尽きる。
『汐田イオの塩対応♡』四年位前。ある動画投稿サイトで、突然始まったこの謎チャンネルは世間の感心をまとめて拐った。
それは一人の普通の女子中学生が、
彼女はそのルックスと、それからは想像も出来ない強烈な塩さから、一躍
ただ魔法少女の中の人、というブランドだけで。。。
************
「オラ!オラ!もっと泣きなさいよ!最初みたいに!お姉ちゃん、お姉ちゃんって!ホラ!ホラ!ホラァ!!!」
べチン!べチン!と容赦無く続く折檻。
もう私を見詰めるあの子の目に、光は無い。フン。。。いい気味ょ。私に散々迷惑を掛けた罰。
「命!みこちゃん!絶対ダメよ?殺すなんて絶対アカン!」
そんな風にしか感じて無いのに、私の中のお姉ちゃん達は全然黙ってはくれない。それどころか、今までで一番煩いくらいに私を叱る。。。
(み、こと。。。ち)
「。。。お姉さんたちは、だぁれ?お姉ちゃんのお姉ちゃんに、なにをしてるの?」
「は?この子誰?」
「こ、この子は確か協会が送り込んだって話の。。。」
「あ〜、例の役立たずなお人形ね♪」
私を叱るお姉ちゃん達の声に混じって聞こえた
そして私の頭の中には、五人の
これでもまだ死んで無いとか、本当この
「待って!お姉ちゃんを連れて行かないで?お姉ちゃんが居なくなったら、みことお姉ちゃんが」
「煩いわね、邪魔よ!」
「キャ!」
「ホラ、サッサと運びなさいよグズども!」
「やめて。。。お姉ちゃんのお姉ちゃんに、触らないでー!!!!!!」
チビの叫びと共に吹き荒れた、風刃の乱舞。
ソレは、詠唱もしていないただの
「このクソガキが。。。よくも、よくもよくもよくも!
「アスミっち危ない!」
バンジーが無理矢理私に見せた記憶は、そこで終わっている。。。何コレ?一体なんの冗談?だってこの娘は、一人じゃまともに
(先生?もしアスミがこのまま強くなれなくても。。。アスミと、ずっといっしょにいてくれますか?)
ふと思い出した、あの娘の
あぁ。。。アレは、そういう意味だったのね。私はあの
「ハァ、ハァ、ハァ。。。何?なんか文句でもあるの?。。。そうだ♪アナタに良いこと教えてあげましょうか?♪」
良いこと。
この
「私達がアナタのお姉さんを没収した理由。
アナタ知らないのよね?フフ♪殺す前に、特別に教えてあげる。。。
アナタのお姉さんはね、これからバラバラにされて魔導具に改造されるのよ?♪
(ハ?お姉ちゃんを、道具。。。?)
アハハハハハハハ♪アー、やっといい
そりゃぁ、そうでしょ?これだけ長い間
頼んでもいないのに、ベラベラと喋り続ける
「命!!!?何してるの?辞めて!!!それだけは!!!!」
「みこちゃん!?ホンマにアカンよ!?そんな事したら、ウチらは!!!」
私が何をするのかを察知したお姉ちゃん達は、叱るのを辞めて必死に私を止めようとしている。。。ごめんね、お姉ちゃん達。
みこはもう、それぐらいの
これは、
これは。。。私の本当に大切な
「お姉ちゃん。。。ごめんね。。。?」
「「ギィヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」」
私は今日、
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