第34話 妹なんか大っ嫌ぃ!
「みこちゃん?命?アカンよ?ダメだよ?」
代わりに床の上に転がっているのは、見覚えもない
「
「あー、ヤダヤダ。
ね?どうすることも出来ないクセに、そんなに大きな声出さないでくれる?私、
「ガッ!。。。。。。アッ!。エッ。。。」
壁や床から不自然に生える荊のツルは身体中の首と名の付く部分に絡み付き、私はお部屋に入った途端入り口の壁に縫う様に磔られた。
ギシギシと棘が食い込みながら巻き付き絞まるこのツルは、
加えてツルに溶かされる様に消えていく魔法の
「ン。。。♡それにしても、魔法少女って本当に使えないヤツばっかりだと思わない?」
ピチャピチャ♡、チュパチュパ♡と。
ソイツは私に背を向けたまま、ずっと
「いくら不意討ちだったとしても。。。(チュッ♡)
こんな
(ヂュゥーーーーー、、、チュパッ♡)
キャッ!!!♪
あーもう!まだ出るの?♡この娘、これで6回目よ?」
それに伴って漂ったのは、不覚にも嗅ぎ慣れてきてしまった。
さっきから、この
最近
「先生!あのね?えっと。。。おね、お願いがあったけど」
「みこと先生?アスミね、先生のこと。。。えっとお、おね。。。」
みたいな感じで、恥ずかしそうにホッペを赤くしながらモジモジモジモジと。何度も、私の顔色を伺っていた。。。
どうせ私は『別に』か『好きにすれば?』しか言わないんだから、サッサと呼んでみればいいのに。
この子がちゃんと『お姉ちゃん』て呼べるのは、いつも
『
は、夢中で貪っている。。。
仰向けの状態で宙に吊るされ、それぞれ別方向にギシギシと引かれる
けれど。。。無理矢理に
。。。別に可哀想だなんて、思ってはいない。
これはこの子が
「ところでアナタ。クリムゾン・ピーチの事はスゴい剣幕で訊いてきたのに、このおチビちゃんの事は何にも
可哀想なおチビちゃん。あんなに一生懸命頑張ったのに、酷い先生ね?」
。。。頑張った?
私には、さっきから
ハ、バッカじゃないの?
そんなことあり得るはずが無い!だってこの
「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ♪ハーーーーーー。。。
この糞ガキが!!!調子に!乗り!やがって!ワタシの!
ベチン!!!ベチン!!!と荊が肉を打つ音がする。。。
無理矢理起こされ、なおも
「。。。お、、ちゃ、ご、、な、ぃ」
と、涙を流した。。。
今すぐあの
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