第2話 痛みに耐える日々

お会計、2万円です。

え!高っ!3割負担で?CTスキャンが高かったのか?


座薬を入れてだいぶ時間がたったが、まだ痛いままだ、車の中でもうずくまっていた。


座薬~?効かね~!!痛い!!


帰り着いた、まだ痛いままだ!


ヤバい…とりあえず水だ、早く石出てきてくれよ…


しかし痛い!

間隔が早いが2回目の座薬を投入


…30分位したら、座薬がやっと効いてきた…


ふぅ…死ぬかと思った…


夜勤明け、そのまま意識を失う様に寝た。


夜中、痛さで目が覚めた。


座薬はよ…効いてくるまでの30分が長い…

水も飲みまくる。


次の日、早速泌尿器科に行った。


受付で尿路結石と書いたら、

「大丈夫ですか!?待てますか!?」


私「はい、今は座薬が効いてます」


レントゲンを撮り、診察を受ける。


先生、レントゲンを見ながら指差す。

「5ミリ位の米粒みたいの、これです」

「これが尿道を塞いで腎臓に尿が溜まって痛いんです」


私「どうにかなりませんか?」


先生

「1センチを越える大きさだったら自然排泄は難しいから手術するが、君のは0.5センチ位だから、そのうち出てくるよ」


「そのうち?いや、いつ頃出てきますか?」


先生

「正解には言えんが、3日~1週間位かなぁ」

「遅い人だと1ヶ月位かかるよ」

「とにかく、水分だ、何でもいいから水分を取って押し出すんだ」


私「え~、座薬もあんまし効かない場合が多いんですが、何かないですか?」


先生

「残念ながら、座薬が一番強い鎮痛剤なんだ」

「あ、あと、君は腎臓にはまだ何個も石があるから、一応伝えておくね」


「え~~!!!」


結局、大量の座薬と、少しは石を溶かす(らしい)薬を貰って帰った。


2日目もあまり効かない座薬を、間隔を短くしてしのぎ、また気を失うかの様に寝た。


3日目、ひたすら座薬を入れて水を飲みまくる、基本的にずっと痛い。

いつ出るのか分からないのも恐ろしい…

この日は会社への出勤日だが、リーダーに電話して休んだ。リーダーは相変わらず。


4日目、会社に休む旨を電話し、また痛みとの戦いが始まる。

しかし、昼過ぎ頃から急に痛みが消えた。


「は!膀胱まで落ちたんだ、良かった…」

「いやまだ油断出来ない、最後にまた引っ掛かる場合があるらしい」


その日の夕方頃、尿をする際、「ズキッ」とした。


「コロン」と出てきた。こやつだ。


割り箸で取り上げると、ギザギザした石の塊だった。

こんなのがまだ沢山あるのかよ~泣


何はともあれ、4日曜日間の死闘を乗り越え、無事に治った。出たらもう何ともない。










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