第3話 シャイな海の向こうの人
最初は、その頃追いかけていた、ミュージシャンへの想いを
気持ちの流れるままに、誰に言うとでもなく、綴っていた。
何がどうしてか、記憶にないのだが、ある人に見つけて貰い
新しい、見た事無い世界へ、行って
貴方に、逢った。
そこは、言葉と美しい風景の溢れる、観た事の無い所。
そして、嘘と、偽善と、欲望と、憎しみと寂しさと、
ありとあらゆる、人間の、男女の
「淋しいよ」
が、溢れている所だった。
私は、最初、そうとは気付かずに、
無知な故、何となく、その修羅の花園で、広がって行った、世界で
貴方を偶然、見つけた。
そこには、美しい花畑と
「I love Japan」の文字。
何となく、嬉しくて、全く何も考えずに、私は
「Thank you」
と、打った。
それが、始まり。
貴方から、私へ、メッセージが来た。
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