ちょっと川の様子見に行ってくる

 台風もうすぐ直撃の地方に住んでいます。無事でいられますように。



 私がまだ高校生の時だったでしょうか。こんな風に台風接近したことがありました。昨晩からずっと雨。風もそこそこあったのに。この時は直撃はしませんでしたが、暴風域圏内には入ってたと思うんだけどなあ。


 休みの日だったので家にいました。朝早い時間(といっても普段なら通学・出勤時間)に玄関チャイムがピンポーン。


 誰だ一体?と親が出ると、近所のおじさんがニコニコしながら魚を取ったから分けてあげる、とアユだかニジマスだかを持ってきました。

 母びっくり!

「えっ、まさかこの雨の中釣ってきたんですか!?」

「水が増えてて河原の方に魚が一杯上がってんだヮ」

「えー!!怖いじゃないですか!ありがたいけど危ないですよぉ、気を付けてくださいよ~」

 お魚はしっかり頂きましたがあれには驚きました。普段から釣りに行くおじさんでしたので、無謀な釣りはしていないと思いますが……。皆さん絶対マネしないように!!!



 近所の川は、今は管理が厳しくなって入れなくなってしまいましたが、この頃は原っぱが広がってまして中州に渡ったり水際で川遊びや釣りをしたり出来ていたんです。

 で、結構長時間強い雨が降り続いたもんだから、川の水が増水しその原っぱも中州も水の底。

 魚は流れの穏やかな所を求めこの浅瀬の端っこに寄ってきたようで、そこを狙えば簡単に捕れちゃう状態になっていたらしいです。

 いくら浅瀬とはいえ、そこまで水かさが増えている場所に雨の降る最中近づくのもすごいなと思いました。橋を渡るのも怖いのに。


 

 この台風とはまた別の時だったと思いますが、そのときは台風の去った後。日中に去っていったので午後突然晴れました。

「どれだけ水増えたかちょっと川を見に行こうよ」

と母親と出かけます。家にいても川のごうごうという音が凄くて、増水具合を散歩がてら様子見に。



 案の定水かさが増し増し、あの原っぱは水の底。河原へ降りるための舗装された坂道の根元まで水が来ていました。

 そこには手に網を持った大人子供が数人。坂道の手すりにつかまり、長靴はいて魚を捕ってる!!

 原っぱだったところは本当に穏やかで、やや水も減り始めていたからなのか殆ど流れはできておらず、奥まで入り込まなければ流されることはない状況でした。大人もそれを分かっているのか中に入らせないようにしておりまして、この辺の人はすごいな皆逞しいなと思いながら「うちも網持ってくればよかった」などと冗談を言いながら帰ってきました。


 魚はちゃんと本流に戻れたのでしょうかね、もたもたしてる奴は取り残されちゃってカラスやトンビの餌になりかねません。ただ魚はこうして濁流荒れ狂うときは流れの遅い所へ避難しているんだね、というのはお陰でよくわかりました。


 あと、以前虫はどこに避難しているのかと書いたことがありましたが、まさにその状況。ここ一体ぜーんぶ水の底になっちゃって、主にバッタ類はどうしていたんだろう。



 台風19号、多少の被害は出るかもしれません。それが最低限で済むことを願っております。

 

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