イモムシ飼育の注意

 庭木を剪定して、数匹アゲハ幼虫を発見。そのまま切った枝ごと回収してまた育ててます。

 ちょっと多頭飼育ぎみなのでどっかでリリースしないといけないな……。ヤブカラシに寄生率高めではあるけどコスズメも見つけちゃったし。



 空き瓶に水を入れ、枝を数本。数匹は思い思いにあちこちへ歩き回っています。そのなかには1匹割と大きくなった鳥糞状態の子がいました。

 事件が発覚したのは一時間ほどテレビ見て戻ってきた時。



 瓶の中ほどに何やら怪しい姿……あ、あれっ!?




 ドボンしてるぅぅぅぅ!!!




「うあああー!」と一人声をあげながら枝を引っこ抜きます。すると瓶の中ほどに居たのは枝に引っかかっていたかららしく、それを抜いたら底へ沈んでしまいました。枝を使って取り出そうとしましたが全く取れない!

 慌てて窓を開け、一緒に流さないようそーーーっと水を捨て指を突っ込む……届かない!!



 もう一度枝をもってきてつっこみ、なんとか取り出します。ピクリともしませんし足も丸まっている。一体どのくらいの時間こうなっていたのか不明ですが、これは本当にもう手遅れかもしれない(涙)

 だめもとで、以前にもドボンしてしまった幼虫と同じく体に刺激を与えてみます。プニプニのちょっと激しい版。ひたすら背中をポポポポとおしたり、脇からフニフニとつまんで刺激を与えてみます。

 がんばれーがんばれーと2分くらいでしょうか、刺激しちゃ様子見、刺激しちゃ様子見、を繰り返しました。しかし手のひらで全く動かない。これは本当にダメかと思ったとき……



 ぴくっっと頭が動いた? ん?ん?


 もう一度背中を押してみます。すると体全体がかすかにぴくぴくしている!

 少し様子を見ます。すると、なんと水をちょっと吐きました。それも3回くらい。それを見た時はやったー息を吹き返した!!と安堵。すぐにこの子だけ隔離し、平坦な虫かごの底へ葉と一緒に入れておきました。

 最初取り出した時は普通の静止姿勢もとれず横倒しになってしまう程だったのに、おかげで通常の姿勢をとることもでき、糞も無事しました。もう安泰……


 刺激したのがよかったのか、何もしなくても助かったのかは分かりませんが、いまは垂直な所にいてじっとしています。


 先日水害の時にどうしているんだろう、と書いたことがありますが、この様子では逃げる術も泳ぐ術も持ち合わせていないだろうなあと思いました。きっとなすすべなく流されていくのでしょう。


 そして、こういうアホな事故の起きないよう、植物を水に差して飼うときはちゃんとアルミホイルやティッシュを使って蓋をつくるとか、ペットボトルのような口の小さいものを使うことをお勧めします。

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