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注意書き
世の中には、姿はなくともこの名前を聞いただけで拒絶反応を示す方がいらっしゃるため、危険と思われた方はお読みにならないことをお勧めいたします。連呼しますから(笑)
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みんなの嫌われ者「ごきぶり」です。なんでも食べます。石鹸も食べます。食品ラップなんかなんのその、食い破って中身を頂きます。だから何億年も生きていらっしゃる、生物の大先輩でもあります。
ゴキブリの顔って見たことありますか? 大学の時に同じゼミの子が「顔はなかなかとぼけた顔をしている」というので、本当かよと一度仕留めたついでに見たことがあります。
(多分クロゴキブリの)成虫の顔の第一印象は「可愛くはない」。
次に感じたのは「コオロギに似てるな」ということ。コオロギはバッタの仲間だから全く違う種なのに黒いから間違えられるそうです。余談ですが小学生の時、でかいコオロギに血が出るほど(ぷつっと血玉が出たくらい)手をかまれて以来こいつも大嫌いです。だからなおさら印象よく思えません。
ある日のこと。夜中に目が覚めてトイレへ行こうとした時、キッチンで「パリ……パキ……カリ……」という小さな音がしました。
これは奴だ! と音源を探します。
すると、床に一本のパスタが落ちておりました。それをかじるゴキブリ成虫の姿が。相当夢中のようで、私が近づいても食べるのをやめません。
これはチャーーンス! 油断しまくっている!
と、「ハエタタキ」を手に構えそろりそろり……
身に危険が迫っているとも知らず食べ続けるゴキブリさん。
……
……
すごくおいしそうに食べてるな
食事って、どんな生物にとっても楽しみの一つなんだよな
そんな人生の楽しみの最中に殺すなんて……なんて人でなしなんだ
はっ、いかんいかん! へんな感情が!
これを食べたら元気100倍になって「さあ子供作らなきゃ」と精がついてしまう!
それに糞をされたら衛生上好ましくないじゃないか!
1匹見たら30匹だ!!
と、心中格闘すること1分程(その間ずっと見てたのか)。
ついに心の中で「ごめんよ!」と叫んで手を振り下ろしました。
……あわれゴキブリは一発で仕留められ、庭へ出されることとなりました。
かじられたパスタを見ると、でこぼこになっておりました。あんなプラモデルの軸みたいな固さでもかじり取って食べちゃうんですねぇ。強いアゴだ。
まさかゴキブリ1匹でこんな葛藤するとは。でもれっきとした1個の命ですから。
以来、なんだかゴキブリやら他の虫をを叩くときは「ごめんよ」と心中で念仏のように唱えるようになりました。
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