ハエタタキのすばらしさを語る
今日び「ハエタタキ」をお家に常備しているご家庭がどのくらいあるのか未知数なところもありますが(それ以前に知ってる?)この文明の利器についてお話したいと思います。
あっ、逃げないで……
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その名の通りハエを叩く器具です。網状の平たい先端で「バシッ」とね。
バドミントン部で叩きつけるようにシャトルを打つと「ハエタタキ」と言われたりしました。
今の子供は見たことあるのかなぁ。それ以前に今売ってる店も激減してると思います。田舎に行けばありそうだけど、大都市のホームセンターにすらどうだろう。
私の子供の頃、近所で酪農している家が沢山あり、牛、豚、馬、鳥が普通にいました。
なので招かれざる客がまあーーー飛んで来る。
飛行は素早いので、ちょっと休憩して休んでいるところをバシッと!
ハエタタキには、後ろに「ハサミ」がついているのです。これが素晴らしいと思うのですよ。
ティッシュで取ったり、新聞やチラシの上に乗っけて……という必要がなく、つまんでポイしとけばいいのです。これ考えた人天才だと思います。
(つまむとちょっと汚れますので若干のお掃除は必要になりますが)
力の入れ具合も、棒の先端に網部分がついているので、振り下ろす遠心力で一発で仕留められます。ゴキブリもこれで一撃必殺。
販売されているハエタタキを見ると今プラスチックが主流になっているのですが、あれはあまり好きではありません。
昔ながらの金網のやつ(枠と柄はプラ)を探して、中学生の時親と3件くらい店を回り、金物屋でようやく見つけたくらいなので、まさに絶滅危惧種になっている可能性が……
しかもその時5本くらい買い占めたうちの最後のストックをンンン年たった今も使っているのです。なんて経済的。
プラは網目の部分もプラなので、網の軸がどうしても太くなります。なのでその分空気抵抗がどうしても発生してしまう。振り下ろすスピードにも影響するでしょうし、空気の流れを敏感に感じ取る器官をもつ虫には、「なんかくるな」が分かって、寸でのところで逃げられてしまうんじゃないか、と考えているのです。
スリッパや新聞を振り下ろすと、感づかれて逃げられるのもそれのせいなのでは……と。
しかーし、金属の網は一味違います。「ヒュン!」と気持ちよく、抵抗少なく空を切ることが可能。なので無駄な抵抗がなくスピードも出るし、相手が逃げるより早く仕留められる、というわけ。
あと見た目ですね。叩いて体液などのいろんなモノがどうしたってついてしまいます。プラだと汚れが目立つ。汚い。
でも金属は汚れはついても網の軸が細いのでそんなにくっつかないし、ついててもわかりにくいです。(そう考えると汚いんでたまに拭かないとな……)
そしてなんといってもエコ。人体にも優しい(精神面は目をつぶって)、環境にも優しい。
仕留めた虫は庭に捨てておけば翌日蟻などの分解者が役目を果たしてくれています。殺虫剤ではできない技。
あと網が破れるまで繰り返し使えます。
欠点と言ったら、やはり虫を「潰す」訳ですから、床が汚れます。それはしょうがない。拭くしかありません。
殺虫剤はまき散らすとこっちが苦しくなるし、まともに仕留められたことがないので、あまり好きではありません。狙いが下手なだけですが。まだマジックリンぶっかけた方が確実です。
なんでこんな話をしだしたかというと、今季初、ゴキブリが出たからでございます。
ハエタタキはあるのに、取りにいく間に姿をくらましてしまいました。
役に立ってないじゃん。
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