第8話 押し付けられてしまったしゅくめい



 ハッと、アヤカは身を翻して剣を――構えた。


 イノセントは――もう、姿を消していた。



 何処に――決まっている。



 精霊である彼女は、己が本体へとその身を戻していた。


 と、同時に、アヤカの全身に魔力が漲る。発動される、魔法。おそらくはこの世界において、アヤカだけが使用出来る特別な魔法。


 一拍遅れて現れるのは、青色ラバー。音も無く、するすると全身へと広がったソレは瞬く間にアヤカの全身を覆い隠し……現れたのは、ラバーウーメンと化したアヤカであった。


 ……そうして、準備を終えたアヤカは無言であった。それでいて、微動すらしなか

った。


 普段のアヤカを知る者がみれば、さぞ驚いたことだろう。あのアヤカが、こんな真面目な顔(顔は見えないけれども)をするのかと……いや、まあ、それはいい。



 『――私の準備はばっちりなのです、さあ!』



 何やらやる気を見せているイノセントの声がアヤカの脳裏に響いたが、それも……いや、ちょっとアヤカは驚いたが、とにかくそれもいい。



 ――逃げるべきか、迎え撃つべきか。



 何であれ、アヤカの脳裏に浮かんだ選択肢は、この二つだけであった。


 茂みを揺らしたのが何者なのかは分からない。同業者か、ここを枯らした悪人か、あるいは……モンスターか。


 どちらにせよ、友好的な存在である確率は低いだろう。出来る事なら、こちらに気付かずに通り過ぎてほしい……そう願いつつ、アヤカは相手の出方を待った――そして。


 がさり、と。茂みを掻きわけて姿を見せたのは……ウサギであった。


 そう、ウサギ(兎)である。小動物である。茶色の毛皮がもこもこして、長い耳をふわふわとさせていた。群れから逸れたのか、あるいは不用意に出て来てしまったのかはさておき、そいつはつぶらな瞳をアヤカに向けた。



 ――あら、可愛い。



 思わず、剣の姿のままイノセントは内心にて呟いた。そりゃあ、鬼が出るか蛇が出るかと身構えた結果が、何とも愛らしい姿の野兎なのだ。


 イノセントでなくとも、気を抜いてしまうのは致し方ないだろう。『は~、びっくりしましたです』とはいえ、そこで気を抜くのは危ないので、自戒の意味も込めてイノセントは。



「にくぅ!!!」



 アヤカに話し掛けようと思うと同時に、ずぶりと何かを突き刺す感覚を覚えた。はて、と内心にて小首を傾げたイノセントは、己の身体に意識を向け――おおう、と絶句した。


 何故なら、己の身体がぐさりと突き刺さっていたのだ。


 何にって、もふもふに。今しがたまで可愛いと思っていた野兎の身体に、己の身体が。金剛石よりも固いと称される魔王の肌をも貫く聖なる剣が、傍目にも致命傷だと分かる深さで突き刺さっていた。



「――しゃあああ!!! 肉じゃ肉じゃ!」



 思わず言葉を失くしているイノセントを他所に、アヤカのテンションはもはや狂喜乱舞の……それを感じ取ったイノセントは、こやつ……と言葉にすら出来なかった。


 いや、まあ……気持ちというか、アヤカの内心は、人ではないイノセントにも何となく分かるのだ。


 食事は娯楽でしかないイノセントとは違い、人であるアヤカにとっては文字通りの死活問題。特に、薬草採取や討伐といった肉体労働に従事する者たちにとって、更に重要であるのは考えるまでもない。


 だから、気持ちは分かるのだ。短い間とはいえ、『肉』というものが他の食物に比べて高価であり、貪るように口の中に押し込んでいたアヤカの姿を見ていたから、余計に。


 偶然とはいえ、思わぬ形で得た糧に喜ぶ気持ちは分かる。野生動物を仕留める難しさはイノセントも知っているから、その幸運を(野兎にとっては不運だろうが)喜ばしいと思う気持ちも、イノセントにはある



 でも、だ。それでも、だ。



 こう、もうちょっと違うだろうと思っていた。さすがにいきなり魔王クラスの相手でなくとも、邪悪な魔物やら何やらで己が身体を血に染めるものだと考えていた。



 ……それが、どうだ。



 封印から解かれた伝説の剣を最初に染めたのが、野兎の鮮血……良いか悪いかはともかくとして、猟師が使う鉈と同レベルの扱いは……こう、アレだ、沽券に係わるというか、何というか。



(……神よ、どうして私を手にした者がこやつなのですか? 私はただ、悪をばっさばっさと切り倒したいだけなのです)



 いまだ嬉しそうにするアヤカを他所に、そう、自分の事を棚に上げたイノセントは、思わずにはいられなかった。


 ……ちなみに、野兎を突き刺したままの剣を片手にはしゃぐ青色ラバーウーメンというのは、子供が見れば夢に出てくるぐらいに恐ろしい光景であったが、今のところはそれを指摘する者はこの場にはいなかった。




 ……。


 ……。


 …………と、その時であった。



 ――がさり、と。



 再びアヤカたちの耳に届いたのは、茂みのざわめき。ハッと我に返ったアヤカは瞬時に野兎を傍に放り、剣を振って血を飛ばして、構える。


 イノセントも、さすがに気持ちを入れ替える。それはそれ、これはこれ。『……今度は、野兎でないかもしれませんね』自戒と忠告も兼ねて、冷静になれと暗にアヤカを諌め――ようとしたのだが。



「先手必勝!」



 それをする前に振り被っていた青色ラバーウーメンが放つ、渾身の投擲。弾は、伝説の剣(by.イノセント)。



『えっ?』



 と、思考をクリアにしてしまった剣は、スパンと枝葉を切り裂いて茂みの向こうへ……直後、何とも言葉に表し難い奇声が、ビリビリと森を震わせ、アヤカを震わせたのであった。



 ……。


 ……。


 …………ばさばさ、と。野鳥や動物たちが慌てて飛び去り、駆け出してゆく最中、少しばかりの間を置いて。



 『……あの、色々と言いたい事があるのですが、まず、何で投げたのですか?』



 そんな言葉が、アヤカの脳裏に響いた。おお、本体が完全に見えない位置にあっても意思疎通は可能なようだ。


 しかし、アヤカがそれに目を向ける余裕はなかった。それは傍からは非常に機嫌が悪く、今にも爆発しそうな怒りを必死に抑えているのが伺えるような声色であったからだ。



「……いや、その、先手必勝というか……不意を突ければいいかなって……」



 さすがのアヤカも、思わずギクリと肩を竦める。まずい事をしてしまったかと堪らず背筋を伸ばすぐらいに、その声色は低かった。



『では、覚えておくです。貴女が手にしているのは、剣です。投げるモノでは断じてない、由緒ある名剣です』

「お、おう」

『貴女はどうも、剣の扱い方に難があるようです。しかし、それは追々学んでゆくでしょうから、現時点で私が貴方に言う事は一つしかありません』

「……な、何でしょうか?」

『次に同じことをしたら、貴方の手足をぶった切る。この身が砕け散ろうとも、全ての力を使って必ず切り落とすです』



 その声色には、冗談の色が僅かすら含まれていなかった。沸々と、湧き立つ憤怒をギリギリのところで抑え込んでいるのを感じさせる声色であった。


 ……本気で、やる。次に同じことをしたら、文字通り命を賭してこちらの……己の手足を切り落としに来る。



「……ごめんなさい」



 それを理解したアヤカは、素直に謝った。全面的に己が悪い事を察したから。



『ご理解いただければ、よろしいです』



 ひとまず、これでお終いです。



 そう言わんばかりに溜息を零したイノセントに、アヤカは恐る恐る顔を上げた……人間には分からない感覚ではあるが、イノセントの怒りは、彼女の同類たちからすればごもっともなモノであった。


 というのも、イノセントは剣の精霊なのだ。人の姿に擬態し対話出来る精霊であるとはいえ、その本質は剣……つまり、何かを傷つけ、何かを守り、何かを得る為の武器である。


 だから、モノの捉え方が人間とは異なっている。その最たる例が、己の扱い方だろう。


 具体的には、イノセントは文句を並べたり機嫌を損ねたりはするものの、アヤカがそう決めたのであればだいたいは拒否しない。何故なら、イノセントは道具で、アヤカが持ち主……つまり、主人であるからだ。



 でも、だ。それでも、だ。



 己を抜くに足る条件を満たした主とはいえ、だからといって、こうまで粗末に扱われるのは我慢ならない。


 剣の精霊としての誇りを虚仮にされるも同じな行為に、さすがに堪忍袋の緒が切れた……というわけなのであった。



『……ところで、話は変わりますが宜しいでしょうか』

「あ、はい、何でしょうか」



 ちょっと腰が引けているアヤカに『敬語は不要です』イノセントはそう告げると、あのですね、と言葉を続けた。



『貴女が投げた私(わたくし)が、魔物の心臓をものの見事に貫いております』

「は? まも……なに? モンスターのことか?」

『モンスターではありません、『魔物』です……論より証拠、ちょっとこっちに来てください。実物を見た方が理解も早いです』



 ……魔物って、もしかして、絵本とかに出てくる、あの『魔物』か?



 そういえば、イノセントのやつは昔に魔王だか何だとか口にしていたような……そんなことを思い出しながらアヤカが首を傾げるのも致し方ないことであった。


 何故なら、魔物というのは空想上に存在する『邪悪なる生き物』の総称である。冒険者の中には手強いモンスターを魔物と揶揄する人もいるが、あくまで『魔物』というのは空想上の生き物でしかないからだ。


 ……不思議に思いつつも、早く来いと呼ばれた以上は行かないわけにはいかない。


 がさがさと茂みを掻き分け足元に気を付けながら、蜘蛛の巣やら虫やらを払いのけながら……そうして、アヤカの前に姿を見せたのは、苦悶の顔で絶命している、異形の亜人の姿であった。


 ……亜人とは、人間とは少しばかり異なる姿をしている種族の総称であり、そこまで厳密に定められているわけではないが……まあいい。



(……これが、魔物?)



 その亜人の亡骸へと恐る恐る近寄り……己の知る亜人とはあまりに異なる姿に、アヤカは目を瞬かせることしか出来なかった。


 というのも、だ。


 アヤカの知る(というか、この世界において)亜人とは、基本的に人の形をしている。羽が生えていたり手の数が多かったりと違いはあるが、基本的に二本足で腕が二本、頭が一つなのだ。


 だが、この亜人は違う。腕が6本に足が4本、頭は二つ。目の数に至っては……パッと見ただけでも8個もある。全身が青い皮膚をしていて、顔もこう……蜘蛛を思わせる複眼が、何というか気持ち悪かった。



 ……こんな異形の亜人(人間とは少しばかり姿が異なる種族、この世界には普通にいる)を見るのは、初めてだ。



 それでいて胴体はオーク(顔が豚で首から下が人、力持ちで心優しい)以上に御立派な体格をしており、立てばさぞ周囲に威圧感を与えていたであろうことは、想像するまでもない。


 その、異形(イノセント曰く、魔物らしいが)の胸には、イノセント(剣)が柄の辺りまで食い込んでいた。


 亡骸から零れ出ている青い鮮血(こんな体液を持つ生き物も、初めてだ)を抜きにしても、一目で致命傷だと分かる。それでも不安に思って足先で突いてみる……うん、死んでいる。



「イノセント……これは、何だ?」

「魔物です」



 率直に尋ねれば、率直な返答。思わず見やれば、いつの間にか実体化していたイノセントが、アヤカの隣にて顔をしかめていた。



「……魔物って、お伽噺のアレだろ? 魔王の配下だとか何だとかの……あれって冗談ではなかったのか?」

「冗談ではないです。魔王は過去に実在し、聖剣を手にした勇者と呼ばれる存在によって打ち倒されました。魔物は、魔王の死と同時にこの世界から消滅……していたはずなのです」



 ……はずなのです。



 その言い方というか、言い回しに、少しばかり嫌な予感をアヤカは覚えた。


 何故って、その言い回しだとまるで……出来れば違っていて欲しいなと思いつつも、改めて、今にも舌打ちを零しそうなぐらいに不機嫌になっているイノセントをチラリと見やれば。



「限りなく可能性は高いですが……魔王が復活したと考えるべきでしょう」


 ――そして、私も……再び、今代の勇者と共に赴かなければなりません。



 予想は出来ていたが、出来うることなら聞きたくはなかった事を、イノセントは呟いた。



 ――あ~、そっか~、魔王か~、蘇っちゃったか~。



 表には出さず、(青色ラバーなので、表情に出ても外からは分からないのだけれども)内心にてアヤカはため息を零した。



 ……話の流れ、というやつなのだろう。



 これまでの発言やその他諸々から薄々察してはいたが、やはり、イノセントは只の精霊ではなかった。まさか、マジモンの聖剣だったとは……ねえ。


 聖剣というと、アレだ。お伽噺にもあるように、イノセント自身が口にしたように、アレだ。勇者が手にすることで真の力を発揮するとかいう、王道なアレだ。


 今の今まで半信半疑であったが、実際に魔物の遺体を前にすれば疑う気も失せる。


 イノセントは自信過剰な精霊ではなく、偽り無くクソ強い精霊であると……ここに来て、ようやくアヤカはソレを実感した。



(あ~、ということは……こいつとも、今日でお別れか……)



 と、同時に。それは、イノセントとの別れでもある。それを、アヤカは嫌でも認識せざるを得なかった。


 何故なら、アヤカは勇者ではない。そして、盗み見たイノセントの表情が傍目にも分かるぐらいに決意に満ち満ちているからだ。


 それはもう、凄い。何といえばいいのか、世界の命運を背負ったヒーローの顔をしている。ここに勇者がいたら、その勇者と共に苦難の旅に勇気を持って踏み出す主人公みたいな雰囲気を醸し出していた。


 少なくとも、自分には出せないオーラを出してんなあ、とアヤカは思った。と、同時に、そんな顔も出来たのだなあ……と寂しくもなった。



 ……短い間ではあるが、イノセントとの暮らしはけっこう楽しかったのだ。



 故郷を飛び出してから、これまで。アヤカは一人で生きてきた。その事をそれほど辛いとは思わなかったが、もしかしたら……心のどこかで独りは寂しいと思っていたのかもしれない。


 イノセントとの暮らしは、その寂しさを埋められた一時だったのだろう。


 だが、それも今日までだ。何やら定めという名の運命に気付いちゃったみたいな雰囲気を出しているイノセントの姿に、アヤカは彼女のこれからの苦難を想い、先ほど仕留めた兎をくれてやろうと――。



「では、行きましょう。厳しい道のりになると思いますが、力を合わせるのです」



 ――思っていた……のだが。






 がしり、と。






 己の腕を掴むイノセントの姿に、んん、とアヤカは首を傾げた。見れば、相も変わらず使命感に燃えているイノセントの瞳がこちらを……いや、待て。



「何故、俺の腕を掴むのだ」

「勇者よ、旅立ちの時です」

「……は?」



 言っている意味が、まるで理解出来なかった。


 あまりの困惑に、思わず魔法が解ける。青色ラバーウーメンから、ローランド1ヤバい女(と、揶揄されている)へと戻ったアヤカは……はて、と首を傾げた。



「いったい何の話だ? 勇者とやらを探しに行くのだろう?」

「探しに行くまでもないです。目の前にいるのですから」

「……は?」



 え、え、え、と目を白黒させるアヤカを見て、イノセントも不思議そうに小首を傾げ……ああ、と理由に気付いて頷いた。



「あのですね、アヤカ。貴女は一つ、勘違いを成さっているのです」

「勘違い……だと?」

「血脈だとか、神に選ばれたとか、逃れられぬ定めとか、そういう他には無い特別な何かを持つ者が勇者……だと勘違いしているです」

「違うのか?」

「いえ、正解です。しかし、勇者である条件には、血脈も神も定めも関係ございませんです」

「……つまり?」



 何故だろうか、噴き出る冷や汗を拭いつつアヤカがそう尋ねれば、「そう、難しい事ではないです」イノセントは何の事は無いと言わんばかりに微笑むと――。



「勇者の条件は、ただ一つ。この私を抜くこと、ただそれ――」



 ――そう、イノセントが答えた時にはもう、アヤカは駆け出していた。何処にって、何処ぞへ、である。


 全力……そう、全力である。脇目も振らず、今しがた仕留めた兎も放ったままの全力である。その速度は1流の冒険者すら目を見張るものであった。




 だが、しかし。





 数奇な運命に翻弄される御伽噺の主人公たちと同じく、アヤカもまた逃げられなかった。具体的には、精霊ワープ(主の下へ瞬間移動する)を駆使したキレのあるスライディングによって、ごろごろと大地を転がったからである。



「はな――せ、放せコラァ! 俺は帰るんだ、あったかいお家に帰るんだ!」

「使命を果たすです! 私を抜いた以上、貴女はもう勇者なのです! 泣こうが喚こうが、なのです!」



 もちろん、その程度で諦めるアヤカではない。また、その程度で怯むイノセントでもない。


 転がりながら、わちゃわちゃともつれ合う二人。互いが、本気であった。何が何でも逃げようとするアヤカと、何が何でも捕まえようとするイノセント。その戦いは、正しくキャットファイトであった。


 正確には1人と1本(あるいは一刀?)なのだが、傍から見ればさぞ注目を浴びたことだろう。何せ、ほら……見た目だけは、美女に美少女だから。



 ……。


 ……。


 …………そうして、互いに体力が尽きて動けなくなった頃。そうまでしてからようやく、静寂が二人の間を流れた。



 いや、まあ、静寂といっても、その有様は酷いモノであった。


 お互いが泥だらけの雑草だらけ。ぜひぜひと息切れして動けなくなっているアヤカなどマシな方で、イノセントに至ってはどこかに服を脱ぎ去って全裸に……あ、それはいいか。


 とにかく、酷かった。けれども、互いに酷い有様になったことで……反射的に逃げ出そうとしていたアヤカの脳みそも、冷えたのであった。



「ちなみに、さっき仕留めたアイツは魔王の幹部なのです。私だから即死させられましたが、並の武器では肌を傷つけることすら至難の堅さを持つやつです」

「……へえ」

「なので、今頃魔王とその部下は幹部を殺したやつを探し始めているはずです。このまま引き籠るのは自由ですが、遅かれ早かれ……来ますよ、ここに」

「…………」

「…………」

「……マジ?」

「マジです、大マジです」

「……これから、俺はそんなやつらと戦わなくちゃならんの? ねえこれって夢? 本気で泣いていい?」

「構いませんが、泣き終わったら家に戻って、出発の準備です。目指せ、魔王なのです」

「……恐怖のあまりウンコ漏らしそう」



 けれども、それがアヤカにとって幸せであるかどうかは……また、別の話であった。




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